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ブラックボックス
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ブラックボックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 1~20 1/3ページ
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出だしは快調。前半部分の疾走感は気持ちいい。自転車の部品に関する専門的な用語が出てきて、まったく知らなかったけど、なんだかわくわくする。 ただ、刑務所内の話に移ると、途端につまらなくなる。私は随分昔に、ちょっと訳あって県内の少年院を見学したことがある。服役中の少年には会えなかったが、職員の詳しい説明とともに所内を見て回った。その感じだけから言うと、おそらくこの作者は刑務所を実際に取材していないのではないだろうか? 読んでいて、あまりリアリティーがなかった。 また、ケンカのシーンとかは、もう少し激しく書いて欲しかった。私が尊敬する花村萬月さんの作品を参考にすると良い。どうせなら、もっと徹底的に書いて欲しい。 全体的に中途半端な感じがして、ちょっと期待外れだった。 | ||||
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何かの拍子に我慢が効かず頭が真っ白になって暴れだす人というのは社会の中には一定数います。主人公もその一人。しかしそれをどうやって矯正するのだろう?そもそも矯正など出来るのだろうか?少なくとも刑務所に収監するだけでは矯正できないだろう。彼は出所後には一般の職につくのだろう。以前と同じメッセンジャーかもしれない。しかしどこにいてもある日突然切れて暴れだすという危険性はゼロには出来ないではないか。かと言って一生刑務所に収監するわけにもいかない。 嘗て行われていたロボトミー手術を今更することも出来ない。一体どうすれば良いのだろう?という疑問だけが残った。 それにしても一番可哀想なのは円佳と生まれてくる赤ちゃん。 | ||||
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主人公の心の中の葛藤がよく伝わり、引き込まれる素晴らしい作品でした。 好みはあると思いますが、なぜこんなに評価が低いのか不思議です。 | ||||
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内容はメッセンジャー業をするある男の話。 自転車、メッセンジャー業にとても詳しく描かれており、刑務所の話なども詳しく書かれている。 あたかも自分が体験したかのような表現は素晴らしい。 でも芥川賞を受賞する作品なのかは疑問に思った。 | ||||
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小説とは何か読者が知らないことを知るものと村上龍は言っていましたが、この本はあまり勉強できませんでした。 自転車のこととか刑務所でテレビが見れるとかは初めて知りましたが。 時系列が前うしろとバラバラになって集中してないと、あれ?ってなるし、ボキャブラリーもそんなに多くなくて芥川賞ってがっかりだなと思いました。 主人公は共感能力が低いサイコパス。忍耐弱いとこうなるよ、というお話です。 | ||||
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芥川賞受賞作品ということで購入。同時期に古本屋で30年近く前の書籍『男たちは北へ』を見つけ購入。どちらも「自転車」が共通はしているが、読了感があったのは後者のほう。前者はもう一度読むという気にはならず、一度読んだだけで手放してしまった。後者は今も手元にある。 詳細な評価は数多くのレビューがあるのでそれに譲るが、芥川賞受賞とは?という疑問が残る | ||||
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衝動的な言動がもとでどの仕事も長続きしないメッセンジャーのお話。淡々とした世界認識と制御したくてもできない衝動の現れ方など、内観が緻密に描写されている。ブラックボックスなのは世界か、それとも自分か。 | ||||
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前半の自転車便の描写は面白かったと思う。 いまひとつ解せないのは、主人公の人物造形と、それが招来する後半の展開。 こういう結末にした作者の意図がよくわからず、無理をしてでも意味を読み取るとしたら「貧しいから怒るのではなく、怒るから貧しくなるのだ」と言っているようにしか聞こえなかった。 ただ、作者自身はNHKのインタビューで「怒りは悪いものとして扱われていることが腑に落ちなかった(要約)」と語っているらしい。 しかし、だとするとラストはああはならないと思うのだが・・・という具合で、解せぬものが残ってしまった読後感だった。 | ||||
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前半と後半の変わり様に戸惑った。前半部分で、後半の背景となるようなサクマの性格が読み取れていれば、面白かったかもしれない。 一方で、バイク便の描写は、なかなか興味深かった。世の中に必要な役割なのであれば、そこで働く人が報われるような社会にしないといけない。 結局、ブラックボックスとは、何がブラックボックスだったのか。人の人生、考え方か…。 | ||||
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自転車便のメッセンジャーとして働くサクマ。不安定な雇用でなかなか先が見えない。同棲中の彼女がいるが、未来が見えない。そんな若者の暮らしが表現されており、そこから現実を見てみると、今の若者とサクマのような立場で生活せざるをえない人がたくさんいるのではないだろうか。本人が悪いわけでもない、でも社会を否定するわけでもない、その無力感が作品に出ていると感じた。20代くらいの人が読めば、大きな共感を得られるかもしれない。サクマも普通に暮らしているだけ。でも普通の世間での暮らしと刑務所での暮らしで何が変わるのか。バブル崩壊後の若者に厳しい日本の閉塞感を見事に表現していると思う。 | ||||
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アメリカの刑務所ギャングを作った男の話を思い出しました すぐキレて刑務所にいき、衝動的暴力の輪から抜け出せない やがて老いがきて 弱虫ペダル、ケーキを切れない少年の行きつく先は、山本周五郎のさぶの更生っぽいかんじ 刑務所の中で筋トレは懲罰なのか ほりえもんの腕立て伏せの会とか鈴木宗男の配膳かかりとか思い出した コロナや境界知能といった現代性が評価されたのだろう 万引き家族みたいな社会派映画になりそうだけれど、わかりづらそうでもある | ||||
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第166回芥川賞受賞作、おめでとうございます。 職を転々と替え、自転車で配送業務を請負う癇癪持ちのサクマという青年の話。 前半は自転車に興味がないと辛いなあ、俺がそうだよ。 専門誌を定期購読して海外からパーツを取り寄せ、数年掛かりでオリジナルを完成させた我が愚弟によれば、そちらこそが面白いみたい。 個人的には同居人の女の子円佳が出て来るあたりから、やっと本腰を入れて読めるようになった。 逮捕されてからの拘置所、刑務所の話が頗るリアル。 特殊詐欺犯は余罪が次々発覚するケースが多いから、両所を往復するなんて当たり前だけれど、言われてみれば「ああ、そうか」と、意外と気付かなかったな。 それにしても、いや~、今の20代後半の若い方々って、経済的にも精神的にも本当に大変そうなのだね。 それがひしひしと伝わって来て、取り敢えず自分が出来ることは将来ずっと年金を受給せず、酒を飲み煙草を吸い続け少しでも税金を納め続けることくらいかな。 | ||||
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低堕落ですぐキレる体質の主人公が、置かれている現実に向き合おうとせずただただ日々を過ごし、ある日カッとなって警官に手を出して刑務所に行く話。 読後感も悪いし心にささるものも何もなかった。 貴重な休日の時間につまらない本を読んで無駄な時間を消費してしまったと後悔した作品 | ||||
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自転車の専門用語が分からないのはともかく、その自転車の挙動やそれが走る街並みの描写が多く、それが苦痛でなかなか読む手が進まなかった。 | ||||
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こんなに読みにくい本は初めてでした。 前半のメッセンジャー部分でもバイクが駆け抜けるイメージはあるものの場面展開はノロノロ。ここで一旦放り投げて数ヶ月後に読み直してもやっぱり内容と頭の中の映像とのスピード感が合わず。 かと思えば後半は急に場面が変わって自問自答したりして、かと言って何かが生まれるわけでも成長するわけでもなく、ずっと地続きで底辺を行く主人公でした。なんというか現実世界でも一番見所のないタイプの主人公でした。 この作者とは肌が合わなかったのかと思いました。 たくさんのレビューに頼って熟考してみたいと思います。 | ||||
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ちょっと時間がある時にお読みいただくのにちょうどいいです。ストーリーは読んでからのお楽しみ、です。 | ||||
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前半の自転車による書類配送業の話はスピード感もあり、また、そこで働くプロフェッショナルたちのさまざまな想いや日々の営みが淡々と、しかしソリッドな文体で描かれ、ぐいぐい読んだ。ただ、後半になっていきなりただの刑務所内の受刑者の話になり(その経緯は読み進んでいくと明らかになるのだが)、刑務所内の暮らしなどは映画や小説、テレビのドキュメンタリーなどで散々紹介されているような話しか出てこない。 この小説は主人公の内省的な独白の形がとられるが、自転車配送をやっていたときのような、ただただ速く走ることを目指した「かもめのジョナサン」的な些か現実離れした現代的な感情から、「やっぱり地に足のついた、目標や時間割がはっきりした生活がいいよな」的な陳腐な方向に変化していく。逆だったらまだ成長譚的な読み方ができるが。 負け犬ならとことんまで負け切れば、逆説的に勝つのだろうが、こんな中途半端な人はどこまで行っても負け犬、というつまらない小説であった。 | ||||
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組織と言うか、刑務所も自衛隊も含めて、一定のルーチンで流れる日常の中で、自分の、今までの経歴や人柄を生かした、何気ない行動が、他の人を救い、ちょっとしたお返しがあるというお話です。 あちこち話が飛ぶと見せかけて、割とすっと帰ってこれるので、よくできた本だと思います。 | ||||
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自転車配達員の主人公がロードバイクに乗って、猛スピードのベンツが来ているのにわざわざ譲らないで事故ったり、軽トラの前に飛び出したりして、高い自転車に乗ってる俺カッケー!とイキった挙句、お付き合いしている女性が妊娠しているにも関わらず、ひどい暴行事件を起こして刑務所に。サクマ君にアドバイスだが、感情がコントロールできないなら運転の仕事はやめたほうがいい。私も配達の仕事をしたことはあるが、サクマ君のようなイキりローディがきたら「どうぞどうぞ」と道を譲るのがプロのドライバーというものである。 | ||||
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読者が男性か、女性かでも意見が分かれそうです。以下ネタバレあり。 女性が読んだら、間違いなく胸糞悪くなります。女性を「性処理の道具」っぽく見ている。無責任にも程がある。不幸なシングルマザー・負の連鎖でこの世に生み出されるこども。 で、その女性自身もぶっちゃけ阿呆すぎてイライラする。暴力沙汰で職を転々として、ゲーム三昧、自分の都合で避妊なしの性行為を強要する奴を受け入れるな。せめて、自主的にピルや避妊リングで自衛しろ!と、説教したくなりました。 これがガチで現在の若者の現実なら、日本はもう泥舟間違いなし!! | ||||
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