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さかさ星



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【この小説が収録されている参考書籍】
さかさ星

さかさ星の評価: 3.81/5点 レビュー 62件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(3pt)

いくつかの謎が残ったまま

ボリュームがあり、独自の世界観がある本なのでゆっくり読める方は楽しめるかもしれません。
しかし広げた伏線をほとんど回収できずに終わってしまい、ラストは拍子抜けします。
ホラーというよりオカルト寄りで、ゾクゾクする怖さはありません。
続編があるのかもとのことなので、そっちに期待します。
さかさ星Amazon書評・レビュー:さかさ星より
4041151295
No.9:
(3pt)

ホラーというか呪物の「ものづくし」

同じ種類のもの(この小説では怨念が込められた呪物)を列挙する部分がストーリーのほとんどを占めていて、肝心の怨霊や人の悪意に狙われ続ける恐怖、切迫感、焦燥感が薄いんですよね
古今東西のオカルト知識を披露されているだけというか
プロの作品なので求心力はあって読めましたが、貴志さんの作品であったらもっと面白くできたのでは?もっと文章を削った方がテンポ良くできたのでは?という疑問が残ります
さかさ星Amazon書評・レビュー:さかさ星より
4041151295
No.8:
(3pt)

面白いがとっ散らかっている

久しぶりの長編作品で、貴志先生の作品でよく見られる圧倒的な情報量、畳み掛けるようなピンチ、善悪の反転など非常に楽しませていだきました。
短編で顔を出していたキャラも活躍して、最近の貴志作品オールスターという感じでも楽しめました。

呪物に関して詳細な物語が語られる反面、細かい部分ですが吉良上野介名君論や過去作の『我々はみな、孤独である』ではガダルカナル島での飢餓など、ネットからコピペしてきたような記述が目につきます。
YouTuberの主人公ならまだしも、時代がかった加茂禮子が上級国民やプーチンだと時事ネタを話すのが違和感しかありません。
どうも『雀蜂』以降の貴志先生は書きたいことを咀嚼して貴志色に染めることなく、そのまま書いているように思います。
  
本作では解決していない呪物の話もあるので、特に人形の続編を楽しみにしています。
さかさ星Amazon書評・レビュー:さかさ星より
4041151295
No.7:
(3pt)

おにわのはずれは、とっくらこ

人の念がこもった物品を広く『呪物』と呼ぶなら、神社のお守りや絵馬、パワーストーンなど良い意味での呪物の力は気休め程度、ところが極めて強い感情が残留思念となり物体に浸透している物品は、その強烈で根深い感情が、しかるべき物に宿ることで数千年以上この世に残留し、そこから発散される呪力が周囲に影響を与えることがあるという。
 本書はそんな『呪物』を用いて人を呪い殺そうとするものが誰で、なぜそのようなことをするのか、それを紐解くことを主題としたエンタメ作品です。 
 貴志祐介の過去のホラー作品だと『黒い家』『天使の囀り』などは非常に面白く読めましたが『悪の教典』などは「読みたかったものとちょっと違うぞ感」があり、本書のキャッチコピー「『黒い家』『悪の教典』に続く暗黒ホラー巨編」との売り文句を見たとき、ちょっと嫌な予感もしたのですが、読後感はどちらかといえば『黒い家』よりは『悪の教典』に近いものでした。
 あくまで個人的感覚ですが、「呪物の論理」に従い、どの呪物にどの呪物をぶつけるか、「呪物VS呪物」のホラーゲームをやっている、そんな感覚です。
 まず本書冒頭、霊能力者賀茂禮子が戦国時代から続く旧家を訪れ、初めて訪れた場所なのに、次から次へと様々なことを言い当て、名品だと聞いて購入してきた一家の名宝が、ことごとく怨念と増悪に満ち満ちた呪物であることが判明していくという場面、昔の怪奇現象特集のテレビ番組でよく見る展開ですが、これがなんと冒頭から200ページ以上にわたって続きます。
 本書は単行本にして600ページと読み応えのある分量ですが、その三分の一を使って、次から次へと現れる呪われた品々が紹介されていきます。
 この呪物の紹介、よくぞここまで揃えたものだと感心してしまうほど。
 しかし、これほど強力な呪いがかかった品々があるにも関わらず、現代まで子孫が絶えず続いていることが逆に不思議です。昭和、大正、明治時代に呪い殺されたり、大きな不幸に襲われていてもおかしくないように思うのですが、令和の現代になってから突如大事件が起こるところに少し違和感を持ってしまいます(もちろんその理由は書かれていますが)。
 まあ、そんなこと気にしてもしなくても、本書は純粋に面白く読めますが、貴志祐介作品に対する期待が高いものですから、ちょっと物足りなさを感じた次第です。
さかさ星Amazon書評・レビュー:さかさ星より
4041151295
No.6:
(3pt)

読んだ人で意見が分かれるかも

読んでいて過去の人物の名前とか呪物がでてくるのですが、なんかゴチャゴチャしてしまい途中から読み疲れてしまいました。
かなり長文の本ですが、最後の方になって面白くなりかけてきてワクワクしながら読み通したのですが、最後の最後、終わり方が「えっ!」これで終わりなの??という終わり方でした。もしかして続編を出されるのかもしれませんが、それにしても、こんなに分厚い本を読んだわりには、最後が拍子抜けしてしまいました。呪物の事とかいろいろ書かれていますが、結果として、なんだかなーーと思いました。読んでいて疲れました。
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No.5:
(3pt)

凝りに凝った怪奇作

まず、この小説自体が迷宮への入り口。読んでいることで読者は冥界に取り込まれるような錯覚を覚える。凝りに凝った仕掛けに前後不覚になる。怖いかというと怖くはない。怪奇そのものをである。
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No.4:
(3pt)

一気に読み終わりました

黒い家
の迫力には至っていない
さかさ星Amazon書評・レビュー:さかさ星より
4041151295
No.3:
(3pt)

うーん。

気になるポイントがいくつかあって読み終えてもうーんて感じでした。でもスリルは味わえました。
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No.2:
(3pt)

中盤だけ面白い

手放しでは褒められないかなー
貴志祐介の作品の中では下位に入ってしまうかも(雀蜂よりも上、ダークゾーンよりも下)
特級(とは書いてないけど)呪物が何個あるんやって位の家での話。
序盤、あまりの呪物の多さとその紹介シーン続きで辟易としてしまったのですが、中盤以降の呪物の元となるエピソードとなぜ呪物に殺されたのかという謎解きはかなり面白かった
ただ、ピークはそこで終わり
終盤に起こる出来事と主人公関連のエピソードは丸々いらなかったのでは…と思える展開でした。
かなりアッサリ終わるのと、そこまで引っ張った上でのカタルシスはなかったです。
昔はもっと読みやすくて、読むだけで情景が湧いてくる貴志祐介の文章だったのですが、この本ではそこまでインスピレーション湧いてこなかったです
中盤はグイグイ引き込まれて行ったのでそこだけでも読む価値はあるのですが、全体のまとまりとしてはなんだかなあと。
霊能者も賀茂禮子という存在で貴志祐介ファンにはネタバレなので、別の名前でやってほしかったなあ。
さかさ星Amazon書評・レビュー:さかさ星より
4041151295
No.1:
(3pt)

予約して購入、仕事の合間を縫って読了。

貴志祐介さんの作品を私が好きな順に並べると、
・天使の囀り
・ぼくとう奇譚
・黒い家
・新世界より
・呪文
・極悪鳥になる夢を見た
・悪の教典
……となり、その他の作品はだいたい同列順位となります。(貴志さんの推理小説系譜はあまり好みじゃない派です。)

そして、今回の『さかさ星』ですが、個人的にはランキング外に該当するものでした。

色々な文芸賞の受賞作などジャンル問わず読むタイプですが、貴志さんを追い掛けてきた個人的理由は『キレのあるゾクゾク感』で、『さかさ星』に関して言うと、ゾクゾク感の切れ味があまり無い代わりに、量でカバーしたような印象で、その点が自分の好みと相違していたんだと思います。

呪物の云われがちょっと多過ぎて、主人公の亮太もストーリー半ばからゲンナリしていたシーンがありましたが、私も早々にゲンナリしてしまい…

最終的には、主人公自身の先祖関連についてのあらましを、時代劇調でおさらいしているような印象が強い作品でした。

人間の業を作中にたくさん描くと『悲しい』『やるせない』が先に来てしまって、ストーリーの根底が因果応報・勧善懲悪というわかりやすい図式として捉えられてしまう印象もあり、そのために『ゾクゾク』から乖離していくのかもしれない、と感じました。

ちなみに貴志さんが審査員のおひとりを務められた22回日本ホラー小説大賞受賞作『ぼぎわんが、来る』(著:澤村伊智)の影響もありそう。
さかさ星Amazon書評・レビュー:さかさ星より
4041151295

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