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二人一組になってください
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二人一組になってくださいの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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この小説は、冒頭で読者を意図的に罠にはめるような演出(過去の関係性の伏せ方)があり、心の声のズレに違和感を覚えた。ただし、二人一組になり、あぶれた子が亡くなるファンタジー的な展開は自然に受け入れられた。 特に印象に残ったのは、スクールカーストの「中間層」の描き方。上でも下でもない、クセもない、正直読んでてスルーしたくなるような存在感。だけど、なぜその位置にいるのかがちゃんと伝わってきて、もしこれを意図して書いているなら非常に優れた作品と言える。 物語終盤の「デスゲームが受け継がれる」展開は既視感があり、ありきたりなエンドに頼らず、より独自性のある締め方ができればさらに良かったと感じた。周りに遺体があることや、人生が後、数分で終わる瞬間に極端に冷静でいるキャラクターが多すぎる点には不自然さを覚え、緊張感が少し薄れたのが惜しい。死に方によって恨みが強いような演出もわかりにくく、どんな風に遺体が転がってるのかもわかりにくい。 私自身も、あの頃、あんな狭い世界の中で必死になって、一軍だ二軍だって馬鹿みたいにこだわっていたなんて思うと、すごく切なくなった。 でも、最後まで一気に読ませる力は確かにあったし、いい作品ですね。 | ||||
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いじめを題材にした物語で、いじめの理不尽さが伝わって来ます。 無自覚な悪意だったとしても、同じクラスにたまたまいただけなのに?という理不尽さ。「これと同じ理不尽さを、いじめにあった人も感じてるのよ!」と言われているようでした。 魔法のコサージュ……ホントどんな仕組みなんでしょう…ファンタジーと融合した世界と割り切ると良いと思います。映像化したら映えそうです。 27人の生徒について描写されていて、それぞれの世界に感情が揺さぶられました。泣けました。 | ||||
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タイトルに惹かれて購入しましたが、買わなければよかった、読まなければよかったと後悔しています。いじめを受けた生徒以外のクラスの生徒たちが担任教師に殺されるという話です。あまりに極端な思考法にどんでん返しあるいはしっぺ返しを期待していましたが、それもなく不愉快さだけが残ります。しかも、生き残った生徒が教師になって同じことを繰り返すという救いのなさが、絶望的に後味の悪さとして尾を引きます。 | ||||
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まだ読んでないです。 丁寧な梱包で状態もよかったです | ||||
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この言葉、みなさん一度は先生から言われたことがありますよね? 本書はこの言葉に絡めたデスゲームで構成されています。 [ルール] 1.クラスメイトで二人一組になって下さい。最後に余った一人には死んでいただきます。 2.同じ人とは二回組むことはできません。 3.特定の生徒が余った場合は、特定の生徒以外全員が失格となります。 これらのルールをもとに、ある女子高のクラスでのデスゲームが始まります。 このクラスには虐めも、そしてスクールカーストも存在します。カースト上位の子達はこんな恐ろしい状況であっても身勝手に傲慢に特別扱いを望みます。 しかし、脱落者が増えるにつれ、友達だと思っていた相手の本性がどんどんと露呈していきます。 その過程があまりにも生々しくて、表紙の絵の可愛さにつられて購入したことを後悔するほどでした。 これは女子校という外から見ればいっそ華やかな世界の裏に隠れる少女特有の残酷さを描いた作品です。 「二人一組になってください」 貴方は、無意識の悪意を他者に向けてはいませんか? | ||||
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元祖のバトロワと、湊かなえの「告白」と、デスノートの勧善懲悪&ありえないネーミングと、「無自覚の悪意」を混ぜた純文学風味、ごった煮にして20倍希釈した感じ。n番煎じすぎて薄い。なんも得るものないです。残酷に唐突に高校生が死ぬだけ。元祖のバトロワファンからすると、もうちょっとキャラの描写をひとりひとり丁寧にしないと、その他大勢モブキャラが死んだようにしか見えない。 回収してない伏線みたいなのが多すぎ。「特定の生徒」の母どうなったの。ただの境界知能風俗嬢でいいのか? ゲームマスターみたくなっている賢い設定の子の理屈もよくわからない。勝ちルートが見えにくくて、誰がどうやって生き残るのだろうとか、そう来たか!みたいなちょっとしたミステリ的面白さも皆無。なのにこのゲームマスター的委員長が必死に頭を使ってそこにたどり着いたみたいなことを言われても。 この状態になってもまだ1軍だのなんだの言ってるのか? とか、みんなあっさりゲーム受け入れすぎでしょ(ゲームにみんなが従っちゃうデスゲームものあるあるだけど、鬱陶しい純文学要素が干渉しあって違和感がすごい)とか、次こそ1軍が死ぬというときになって、特に性格悪い描写をされていた2人以外で争いが起きない訳がなくてそこを見せろよとか。同時に複数人死ぬときに描写おざなりにされてる人が、唐突に死んだ感じとか。 こんな評価が高いのが意外です。いじめられっ子側で救われたかったとまでいわずとも自分が2軍の下から3軍に所属していた実感がある人からしたらすっきりするのか? 私はその立場から考えても、この謎ゲームにいじめをなくす効果なんかない(だってみんな死んでるし)から、ゲームの仕掛人である先生がキチだったとしか読めません。三年放置してからこのゲームをするんじゃなくて途中でなんとかしろよ、って。 | ||||
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内容が面白くサクサク読めてしま余した。 注文後直ぐに届きました。丁寧に梱包されていたし、又、次回何か面白いものがあれば注文したいと思います | ||||
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展開が順当すぎる点(予想ができてしまう)、死に方がファンタジーすぎる点、どんでん返しもなく、人物考察も浅い感じがしました。 この手の話で言えば、バトルロワイヤルやリアル鬼ごっこがいかに読み物として良いかを改めて感じさせました。 読み物としては携帯小説のレベルかなと思います。 | ||||
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思考実験のような話なので指摘するのは無粋なのかもしれないが、コサージュの仕掛け、生徒たちに反省を促して今後に活かす気がないのに一気に殺さずゲームさせる意味、ゲームの趣旨を考えたらこのクラスよりももっとふさわしいクラスがあったはず、特定生徒の母親は何か犯罪に近い出稼ぎでもしているのではないか?といった疑問が最後まで放置のまま終わってしまったところにがっかりした。 自己主張しない特定の生徒に積極的に関わらなかったことは死ぬほどの罪なのか、たまたまクラスメイトになっただけの他人に対して期待しすぎではないかと思った。 最後の特別な授業も本当にしょうもなくて、そんなんであのラストって…教わったのは生殺与奪の快楽だった? 引っかかりをあげるとキリがないが、次はどういう組み合わせになるのかとハラハラして、面白くて一気に読んでしまった。くやしい。 | ||||
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(最後の方ネタバレ) 目の前でクラスメイトが倒れていく中でもまだ一軍二軍言ってるのか…と思いながら読みました 真ん中〜上のカーストにいる人が過半数という設定だから、その人たちで固まり下の方は…というのがこういう場にも反映されてしまうのかな…? デスゲームものにありがちなゲームの理由でモヤモヤすることがない設定なのが良かった どうやってコサージュに死に方まで設定できる力を持たせたのだろうか?が気になったけど、それはデスゲームものにありがち…明かされずよくわかんないままでした 前回ゲームの卒業生はそういう特殊能力者になれるのだと脳内補充するとしっくりきますね | ||||
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蛍で好きになった作家さんで、過去作4作品程読んでいますが、この作者さんは実在するものをもじったりそのまま書いたりする事が多いですね。今回は学校が題材だからかかなり多かったです。アニメや漫画、その登場キャラクターの名前が書かれることは他の作品にもあるにはありますが、個人制作のボーカロイド楽曲も数多く名前が登場しましたし、今では有名な米津玄師さんなども名前が登場していてやや読んでいて不安になりました。 メジャーデビューした方ならまだしも、ニコニコ動画に発表しているだけであったり、昔のボーカロイド曲をこうして細かく書いてしまうのは大丈夫なのだろうかとかなり気になりましたし、「命に嫌われている」という楽曲に関しては章タイトルになり、作中に4行ほど歌詞が書かれていたのでこれは商業小説としてどうなのかな、大丈夫なのかな……と。 作者さんは過去にボカロノベルやゲームノベライズも(蝶々Pさんの「蝶々世界」など)執筆されていたのでボーカロイドに馴染み深いのかもしれないですが、ここまで事細かに曲名・ボカロP名を書き連ねる必要はあったのかと些か疑問です。 世代の人間からしたら何だか読んでいて不安になりますし、世代じゃない人間からしたら違和感のある会話内容なのでは無いかなと思ったりもしました。「命に嫌われている」内で出された会話内のボカロ曲やP名、アーティスト名はかなり不自然だったので…… デスゲームが題材になっていますが、個人的に言うとなんだか薄っぺらく感じました。一人一人背景が描かれているのでよく知らない人が失格になる、みたいなことにはならなかったんですが、とはいえ人物背景がかなり浅いので、感情移入はまず出来ないです。それに死体を目の前にしてもまだ、一軍二軍、なんて言ってられるものでしょうか…… 高校生なんて言えばまだ若いですし、死への恐怖は普通にあるように思えるんですが、それでもまだ自分の立ち位置にこだわっていたり、欠損した死体を前にして配信用の動画撮影をしていたりと、高校生の歪みは表現出来ていると思うのですがリアリティに掛ける発言や行動、思考ばかりで、途中途中流し読みしてしまうくらいには読んでいて退屈でした。 | ||||
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女子校あるあるのカーストやグループ行動。 その学校生活の中で魔の言葉である「二人一組になってください」。 彼女たちが無意識にある生徒をいじめていた。その無自覚ないじめという着眼点はとても面白いと思いました! どうなる!?どうなる!?と手に汗握るような展開で読み応えがあります! | ||||
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2人1組になってくださいという言葉にトラウマがありましたが、この言葉による静かないじめに着目した作者は着眼点が鋭い。 カーストのわかれ方とかもリアル。なんかこういうウザイ奴いたなーと思いながら読み進めていき、読後はスッキリしました。 | ||||
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若さゆえの無知、狭い世界観と愚かな自信、そして生に対する執着の軽さが生み出す、黒く冷たくたぎる青春小説です。自分の命と友情を秤にかける安易さ、そして選択する際の躊躇のなさ(浅はかさ)は、学級という社会の檻に囚われた少女達ならではの輝きとも、そして闇とも受け取れます。ストーリーでは卒業式当日を迎えた登場人物1人ひとりに輝きと闇が示され、それぞれの青春に冷徹にピリオドが付されていきます。ストーリーの顛末を知るために読むというよりは(おそらく読んでいくと途中で結末は想像がつくと思います)、登場人物の青春の終幕を味わう作品のように思います。 | ||||
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