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了巷説百物語
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了巷説百物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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凄い。 泣けて泣けて、思い出しても泣けて、でもそれは悲しいだけではない。 生きていくということはどういうことなのだろう? いらない人間なんていないのだ。ただ、一緒に歩んできたように思っていた彼らの思いや悲しみに、 飲み込まれないように、巷説百物語を読み始める。 物語になるように、読み続ける。 ものすごく刺さる物語だった。 | ||||
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ネタバレにならないように書くのは難しいのですが、 とにかくオールスター総出演。 巷説シリーズだけでなく、サイドにあたるあの作品、あの作品も。 これまでのシリーズを読んでいる方には絶対楽しめる作品です。 それに京極堂シリーズのテイストも。 本シリーズの主役である又市はどう登場するのか… 最後の最後までワクワクドキドキ読めました。 | ||||
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WOWOWドラマ「京極夏彦・怪」で、唯一小説になっていなかった最終話『福伸ながし』をもとに、大幅に内容を変更して書かれた作品。 『後巷説百物語』『遠巷説百物語』において、匂わせ程度でしか出てこなかった、又一たち裏世界の大騒動の顛末が描かれています。 このシリーズはどの巻から読んでも大丈夫みたいな作りにはなっていますが、時系列で行くと『続巷説百物語』の中の「死神」から繋がる話で、それを知らないと、理解しにくいところがあります。 『続巷説百物語』「老人火」は、この本の「野宿火」までの物語の後のお話。 ゆえに、某登場人物たちは同じ場所にいながら、絶対に顔を合わせません。 さらに、この本の最終話「百物語」には、『遠巷説百物語』の後日談も加わっているため、そちらもあらかじめ読んでおいた方が無難でしょう。 20年以上かかって完結したシリーズでしたが、まだ解き明かされていないままのものもあり、いつかどこかで、それについて触れられる事があるかもと期待して待ちます。 | ||||
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『巷説百物語』の『帷子辻』において御行の又市は冥界などと云うものはない、と喝破し生きている人間の記憶の中にこそそれは存在する、と説いていた。又市はその上で起こった事実をそのまま受け入れて向き合う事への辛さから、嘘である事は百も承知で受け入れられる嘘として妖怪という手法を理不尽な事件への解決に用いていく。しかしシリーズ完結のこの作品で陰陽師、中禅寺洲齋はそれを認めず否定するし、彼は化物遣いの一人である治平が言う所の「まやかしをぶっ壊して、あるべき真実」を作ろうとする。そこにあるのは『陰摩羅鬼の瑕』で関口に「人は人を救えない」と言い同時に神や仏で自分を騙す事を選ばないのなら、自分の目で見た事を真実として人は事実に向き合うしかない、と示した中禅寺秋彦の憑物落としの姿勢そのものなのだ。故に著者にとって化物遣いと憑物落としのやっている事は相反する物でありつつも、それらが物語の中で担う役割は継承されるべきものがある、という目線が『鵼の碑』では書かれていた様に自分には感じられた。そしてそれはこの作品で登場する洞観屋、稲荷藤兵衛が嘘を見抜いて事実を解き明かす、しかしそこからあるべき真実を語る事はしない、と一歩引いた目線で又市達の仕掛けを見切っていく事でこの両者の橋渡しを行うべき立ち位置が示されるのに憑物落としの始まり、そしてこの巷説シリーズの完結に相応しいものがあった。 | ||||
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本の厚さにおののきましたが 読み出したら止まらない、流石の面白さでした。このシリーズが終わってしまうのは寂しいかぎりです。 次の新刊も7月予定とのことなので、そちらを楽しみに これまでの物を読み返して暑い夏をウキウキ過ごします。 | ||||
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泣かせる本じゃないのに何だか自然に涙が出てくる内容だった。 あーもう一回シリーズ最初っから全部読み直すしかないじゃないか。 オールスター全部盛りに加えて京極堂-1でもあって、もうファンにはたまらない。 これで了りかと思うとやっぱり少し寂しいね。 | ||||
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巷説シリーズで出てきた過去キャラは勿論、数えずの井戸や覗き小平次、嗤う伊右衛門の世界線もちらっと出てきます。後はおそらく京極堂シリーズのご先祖様も。新キャラ視点で最初始まる為戸惑いましたが山岡百介という視点がないので仕方ないのがひとつ。後は追加キャラの藤兵衛が魅力的なキャラなのでそこまで拒絶反応はなかったです。しかし、きちんと遠野から続いているので知らないと少々困るかもしれないです。ついでにそこそこキャラが退場するのでご注意ください。これの時系列は終巷説百物語の前ですので、あの時にこんな立ち回りがあったのかと新鮮でした。少し不満だったのはほとんど又市が現れないところです。おぎんや治平、林蔵と懐かしのキャラは出てきますが又市はほぼ出番ないです。何かしているけど表に出ないんですよね。ただ中禪寺の方がしかけの後半になってくるのでそちらに気を取られました。流石ご先祖といったところですが。結果どうなっていくのかは割愛しましたが。読み終わった後はしみじみと化け物の時代は終わったんだなと思いました。 最後に又市がちらっと出てきたのはファンサービスだと思います。少し寂しいですが。 書楼堂のシリーズにも繋がる部分もあったりと色々と楽しめました。 | ||||
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巷説シリーズは、全巻読み出したら止まりません。もうこれで終わりなのかと思い、ゆっくり読もうと思いながら結局一日で半分近く読んでしまいました。この夏、また最初の巻から読み返そうと思います。 | ||||
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