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チーム・バチスタの栄光
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【この小説が収録されている参考書籍】
チーム・バチスタの栄光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全229件 181~200 10/12ページ
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内容説明を見るとシリアスなんですが。 シリアスの中に存分にちりばめられた、コメディがまた。 厚生労働省の変人役人・白鳥が、いろんな意味ですばらしいんですよ。 精神科医伊良部のファンの方なら、絶対に嵌ります。 現役のドクターが執筆したということで、細部がとてもリアルなんです。 で、登場人物がまた全員個性的で、いい味出してます。 犯人は、なるほどなぁって感じで、あまりどんでん返しじゃないところが、 かえってリアルでした。 とにかく一気に読めます。おもしろいです。 続編の「ナイチンゲールの沈黙」も、ぜひ読もうと思ってます。 | ||||
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とにかくおもしろくて、先が知りたくて一気に読みました。非常に読ませる力のある作品だと思います。 たくさんのキャラクターが出てきますが、その全てがきちんと立っていていて、無駄キャラがいません。白鳥圭輔が人気みたいですが、他のキャラも個性的で本当に素敵。読み始めたときは「あ、この文体はあたしには合わないかも。。」と思ったんですが、お話に引き込まれて途中からは全く気にならなくなりました。 現役のお医者さんが書く医療系小説ということで、あんまり期待してなかったんです。自分がいる場所のことって、近すぎて冷静に見ることができないんじゃないかな、と思って。でも、この作品は全然そんなことなかったです。著者の専門知識をうまく生かしつつ、適度な距離を保って書いてはるな〜と思いました。 初めて読んだミステリーがハズレだったことから、それ以来ミステリー嫌いだったんですけど、この作品を読んだことでちょっとミステリーが好きになりました。 ・・・で、今現在続編(ではないのかな?関連作品という感じでしょうか)が2作出てるみたいですが、評価を見る限りでは微妙な感じ。。でも、やっぱり気になるので読んでしまうと思います。 | ||||
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めちゃめちゃ面白かったです!半分くらいで「そりゃないぜベイべー!」と思い、四分の三くらいで「えぇっ(;'Д`)」って思いましたw調査に行き詰まる田口の目の前に、とんでもない爆弾が投下されます。爆弾の名は白鳥圭輔。通称“ロジカルモンスター”“火喰い鳥”。白鳥の強烈なキャラと、火事を爆風で消すようなやり方に反感を抱いた田口ですが、次第に彼を認めていくことに。現役のお医者さんが書いた病院の話なので、めちゃめちゃリアルです。専門用語や器具名なども出てきますが、話の流れでちゃんと理解できます。多忙な医者の実情、権力争い、人間関係が浮彫りに。受動的な田口と能動的な白鳥のコンビネーションにより、徐々に解き明かされていくチームの人間関係の描き方は面白いですvたくさん登場人物がいますが、キャラがちゃんと確立しているし、うまく区切ってあるので混乱しません。不定愁訴外来に来る患者さんの気持ちはとてもよくわかりますが、他人の愚痴を延々聞き続けることはとても疲れることだから、田口先生はどうやって折り合いをつけているんだろう。漠然とそんなことを考えながら読んでいると、最後の方に田口先生の独白がありました。それ読んでボロ泣き。『患者に対して、俺がやってあげられることはほとんどない。話を聞くだけ。うなずき返すだけ。吐き出した思いのたけを上手に丸めて心にくるみ込むのは、話す本人自身だ。そうした繰り返しをしていると、かさぶたがはがれるように、彼らから愚痴外来の存在がぽっかり抜け落ちる日が、突然訪れる。こうして彼らは愚痴外来を卒業する。その時がくるまで、俺は黙って時のゆりかごをゆっくりゆする。俺がしていることといえば、ただそれだけのことなのだ。』この本を読んで泣く人はあんまりいないと思いますが、心が折れたことがある人には、ぐっとくるかもw | ||||
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白鳥の登場からがぜん面白くなってくる。名探偵の登場というような観もある。何を根拠に「これは殺人ですよ」とか「明日のオペで殺人が起こる」というのか、明らかでないような点はあるが、キャラが強烈なので読者は圧倒される。「このミス」の選者でなくとも白鳥のシリーズものを期待してしまう。 | ||||
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医療ミステリーとジャンル付けされるのでしょう。 私のような一般人には、全く馴染みのない背景設定, 題材でありながら、物語にリアリティを感じました。 難しい業界用語と、際立った性格付けの登場人物達との 微妙なバランスの中、最後まで楽しく読み進みました。 犯人が明らかになる場面で、やや拍子抜けの感もありましたが、 最後に著者が言わせたい台詞のための意識的な“間”なのかもしれません。 著者は、なるほど現役のお医者様ということですが、 ここまでエンタテイメントに“現場”を仕立て上げられるのを見せられると、 読者になるのは楽しみですが、患者になるのはどうかと…(笑) 既に上梓されている二作目,三作目を早速に読んでみたいと思わせる処女作です。 | ||||
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正直最後の結論(帰結部分)よりも、中身が面白いミステリー。結構珍しいが、それゆえに個性があると言える。医学用語も少なからず出てくるけど、そこは別に理解しなくても、十分楽しめる。 犯人は結構意外ながら、その人が犯行に至った背景が今ひとつ面白みに欠ける印象がある。だからこそ現実味があるとも言えるかも知れない。 とにかく僕はそこがもっと深まっていると、もっといいと思う。 | ||||
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難易度の高いバチスタ心臓手術を成功率100%で突き進む、東城大学医学部の栄光のチーム・バチスタ。しかしある日を境に連続して術中死が起こり始める・・・。チーム・バチスタを率いる天才外科医桐生は、どうしてもその連続術中死の原因が自分の手術手技にあるとは思えず、自ら病院長に調査を依頼する。病院長はその調査を、大学病院の落ちこぼれ神経内科医田口医師に依頼する。案の定、田口医師は原因をつかめず、厚労省から型破り役人の白鳥が共同調査のパートナーとして派遣される。果たしてこのコンビは、意外な犯人に見事にたどり着いた! ミステリーとしては設定が甘いとか、専門用語が正確ではない、などの批判は当てはまるかもしれないが、文句なしにおもしろい、と思います。何といっても登場人物が魅力的です。医師たちも型破り役人白鳥も、こんな人たちがいるのならまだまだ医療は大丈夫、と思わせるくらい、それぞれのポリシーを持っている。行間の田口医師の心理描写も単純だけどしゃれていて、あきません。一気に読める楽しい作品であることは間違いないと思います。 | ||||
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奇跡を起こす手術チームに訪れた連続術死。 その原因を突き止める門外漢。 手術室という密室の中に起こる事件は 事故なのか、それとも犯罪なのか。 その途中から登場する厚生労働省のスペシャリスト。 傍若無人なその態度に圧倒されながら 事件は予想外な展開に進んでいく。 面白い小説でした。 読む時間が楽しい本です。 その厚生労働省のスペシャリスト 心理学ということもあってか 一瞬、伊良部医師のイメージが頭をかすめました。 でも、それを差し引いても楽しめる小説でした。 | ||||
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抜群の手術実績を誇る医療チームになにが起こったのか? 3例の死亡例に疑念をもった大学病院長が万年壁際内科講師に調査を依頼する。 そこから医療ミステリーが展開されてゆきます。 医療チームの特殊な信頼関係、大学の雰囲気、医局に染みついたタバコの臭い(本当はしらないけれど多分。。。)を感じさせる医師が書いた小説で読ませます。 そして壁にぶち当たった際、厚生労働省の異色調査官が登場、事態は急展開してゆき、思いがけない結末が。登場人物のキャラクターが皆濃い!。彼らを使って追いつめてゆく心理描写がなかなか良かったと思います。 今は、医療事故に国民の関心が向いているので、シリーズものに発展しそうな、また、それを期待させる、面白い小説でした。 | ||||
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前半は、ストーリー自体はさほど動かない。 けれども、退屈はしない。 なぜなら、何人もの登場人物が、一人ひとり奥行きを持って、生き生きと描かれているから。 脇役が薄っぺらく描かれていると、物語全体がリアルさを失うものだが、その逆もまた真なりで、この作品においては、脇役たちがしっかりと描かれているからこそ、物語が迫真性を持って迫ってくる。 さらに、後半に入ると、俄然、ストーリーが動き始め、躍動感を帯びてくる。 それはひとえに、探偵的な役どころを果たす、一癖も二癖もある白鳥という調査官の登場による。 彼の登場と共に、前半ではぼんやりしていた問題点が、いきなり明確になり、いきおいミステリー性が深まる。 あとはもう、たたみかけるように、一気に結末へ。 面白いのは、主人公の田口が、周りの人々をいちいち動物にたとえてしまうところ。 しかし、ストーリーが展開するにつれて、彼の抱く各人の動物イメージは、時に微妙に、時に大幅に、変更を余儀なくされる。 普段、ミステリーはあまり読まない私だが、この作品は、「人間」を描いているという点で、非常に面白く読めた。 | ||||
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新人作家のデビュー作。 王様のブランチで取り上げられていたので 久々に呼んでみる。 んで感想。 人間がよくかけている。 人物描写はモデルがいるんだろうと 推測されるほどリアルだ。普通ヘタな人が 小説かくと作者の偏見がそれぞれのキャラに まんべんなく振りかけられていてどれも作者の いいたいことの語り部になっている と感じることが多いがこの本はその作者の自意識 を極力取り払うことに成功している。つまり 最初にもいった’人物’それぞれが独立した 存在として生きている。これはとても重要だ。 ”人間が描けていない”と批判を受けて 逆ギレした綾辻行人に爪のあかでも煎じて飲ませたいくらいのできだ。 組織から浮いたハグレモノ2人というのもいい味を 出していて自分に投影して呼んでしまった。(笑 それに比して推理の点に関しては、人死にがでてからでないと解決しないという古風な定石は守られていて安心して読める。(ほめてるんです) | ||||
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【ネタバレあり!?】 (2件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する※削除申請(2件) | ||||
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キャラがたち過ぎて内容が薄れているかもしれない。 社会的問題まで含んでいて特に後半のやりとりはいい。この辺を押し出した方が閉ざされた院内が舞台だけにミステリ、サスペンス色が強くなったかもしれない。好みの問題だろうが、それでも、充分にたのしめる。 最終章はとりあえず的な章であろう予想も裏切る。 読書後に夢中になっていた以外の部分の方が浮かび上がるのはやっぱり人間関係や裏に隠されたドラマが充実しているからだろう。 キャラを抑えて考えると現実的なサスペンスに思えるし、現代的といえるかもしれない犯人と死因に絡むいろいろな出来事は悩ましいミステリーだ。 おもしろい! | ||||
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このミス大賞受賞作品とは言いつつも、ミステリー風味は薄いです。 どちらかといえば、登場人物の魅力や語り口の上手さの際立ったエンタメ作品。 間違っても、犯人探しなんて頑張らない方が良いです。 トリックなんて言葉忘れて読むべきです。 前半のダルダル文章でマイナス1。 おもしろい作品であることは間違いありません。 | ||||
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はじまりはよくある推理小説風。 だらだらとはじまっていて 読みやすいけどそれだけに読み応えは薄い感じ。 ただ途中からゴキブリ似の人物がでてきてからは テンポよく進み。 ゴキブリという名前にふさわしく強引にずうずうしく 話をすすめていく。 推理小説としてはありきたりっぽいけど 主人公やゴキブリ似をはじめとする登場人物の描写が おもしろかった。 | ||||
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今までバチスタ手術に成功を重ねていたが、あるときから失敗が続くようになった。それは、医療過誤か殺人かの解明なのだろう。不定愁訴外来担当の田口講師と厚生労働省の役人の白鳥がその原因解明を行うことになった。 登場人物それぞれのキャラが立つし、物語全体としてもメリハリがあって面白くて笑える部分としんみりと読ませる部分とそれぞれあってよかったと思います。白鳥が登場してからの第二部からは、テンポアップされて良かったですね。それを逆から言えば、第一部の140ページぐらいがすごく退屈で間延びした感じを受けるともいえるでしょう。また、ミステリーとしては、陳腐だと思います。犯人もすぐに察しが着いたからね。まあ、ミステリーよりもキャラクタや医療現場のリアリティ勝負の色合いが強い。それでも言いような気がしますが。 白鳥のキャラクタについては、すごく攻撃的で、論理をこれまでもなく追求して、真実をあぶりだすと共に矛盾した論理を破綻させるようなものはすがすがしくていいなあと思う。しかし、ところどころにでてくる意味のない発言は、面白いというよりは意味がわからん感じだったかな。よく、奥田英朗氏の『空中ブランコ』にでてくる伊良部一郎と比較されているみたいだが、私は伊良部の方が癒されるし、たまに真理をついた発言をするところがいいと思う。 | ||||
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ブラックジャックみたいに、外科医というと何かかっこいいなんて想像してしまいますが、現実は生きるか死ぬか・・のとてつもない選択であって、面白がって読んでてはいけないなあと思いました。白い巨塔かとドキドキする所もありますが、あいつが犯人か?と思わせるところもあり、医療ミステリーとしては、とても面白く誰にでも読めます。 | ||||
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読み終わっての第一印象。 「なんなんだぁ〜!?」、この本。 主役が途中で交代するは、医学用語がいろいろ出てくるは・・・ でもミステリィなんですよねぇ。 とにかく「おもしろい」。ミステリィ的な紐解きの楽しさじゃなく、単純に「面白い」。 役人・白鳥の意味不明の会話術には脱帽。よくあれだけ、会話にならない言葉をあやつったものだ、作家の海堂さんに拍手! | ||||
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作者は現役の医師だそうですね。大したものです。途中若干気になる点はあったものの、最後まで一気読みしました。真相の解明・犯人特定部分が陳腐だという意見も散見されますが、裏をかえせば医学ミステリとして落としどころが現実的であるということでしょう。いろいろなおふざけはありますが、芯の部分は大変しっかりしている小説だと感じました。お勧めできます。 若干気になる点のひとつは、大多数のレビュアーさんに好評の白鳥という登場人物です。確かに絶大なインパクトを持っていますが、あまりにアクが強すぎて彼の登場以降やや小説のトーンが変わってしまい、読み手として不安を覚える段階がありました。第三部のまとめ方がうまかったため読後感は良かったですが。白鳥が主人公になったら、よほど書き方を工夫しないと読んでいてただ疲れるだけの小説になってしまうかもしれません。 余談ですが宝島社はいつも「このミス大賞」作品をを年末恒例の「このミステリがすごい」の候補から外しちゃってます。同じ出版社がやってるので、という大義名分はあるもののどうも体の良い「逃げ」みたいに感じなくもありません。でも、今回のこの作品はなかなか良いんじゃないでしょうか。どのくらいにランキングされるか、みてみたい気がします。 | ||||
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登場人物の笑い方、千差万別。会話文と建前の中にある文章の機微、たまに漢字が難しくて自分の無能にほとほと困ったりもしたが…全キャラ(主役から脇役まで)が作品にインパクトをあたえてたり、すごい楽しい文体を扱う作者です。 前半の内容と後半の内容が一人の登場人物のおかげというかせいでというか極端に違った視点で眺められること請け合い、すげ〜笑えます。少しだけ触れると、この人物伊良部先生に似てます。わかる人にはわかるでしょう。気になったでしょ?気になったら読んでもらえばわかります。回し者みたいですが自分が面白いと思ったものは他の人にも読んでほしい。読めばわかるさ(猪木風)。 | ||||
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