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推しの殺人
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推しの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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「ミステリー大賞」だというので読んだ。 「ミステリー」とか「どんでん返し」だとかの宣伝文句につられたと思うんだけど、大した「どんでん返し」も「ミステリー」もないまま終わった。 文体はラノベ。1冊読むのに2時間ぐらいかな。 巻末の書評では「キャラの書き分け掘り下げがすごい」的なこと書いてあったけど、そこまでじゃないとは思う。ふつう。でもまあ、わざわざそこを掘り下げるような作品ではないと思う。いまどきの読者の側には「底辺のアイドルってこんなかんじでしょ」という概念があらかじめあって、それに助けられて、いちいち細かいことを全部詳述せずに済んでいるし、だからこそ2時間で読了できる。これがもっと、「誰も知らないような世界」「完全な異世界」とかだと、世界観の説明に文量を要する。「なろう系」とかは、そこらへんがもう「異世界ファンタジー転生モノのお約束」部分の説明は端折って話ができていて、それと同じ理屈だ。 私が大好きな映画『テルマ&ルイーズ』にインスパイアされているというのには、ぶっちゃけ気がつかなかった。そう言われてみれば「ルイ」と「テルマ」だね。本作で2件目の「殺人」が起きた時点で、その先はもうどうにもならんでしょ、ということは明白であり、そこはもう描くまでもなく投了でいいんだろうけど、じゃあ『テルマ&ルイーズ』の終盤を知らん人がこの作品の終わり方を読んだときにどう感じるんだろうねー、とは思った。 書名は、文庫化するときに改題したそうだけど、この表題は「看板に偽りあり」というか、釣りになってると思う。「推しの殺人」ならば、(A)ファン目線で、推しのアイドルが殺人者となる、(B)ファン目線で、推しのアイドルが犠牲者となる、のいずれかでなければならないはずだけど、本作では結局のところ「推し」ている側のファンは、物語にほとんどなんの役割も果たしていない。「推し」言いたいだけちゃうんか。 | ||||
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ネタバレしています。 タイトルから連想される話の構成だと、推しが殺人した悲劇を目の当たりにしたファン目線で紡がれる話だと思ったが、それを期待していると裏切られます。 軽妙な関西弁と見世物にされる描写は生々しく、格差もあり生身の人間なんだと思わせる喫煙する所も良かった。しかし、ある人と乱闘する危機に陥ったのに、時間を経ずにライブをしている点やエレベーター故障など、取ってつけたような障壁が目立つ。その中で絆が深まるというストーリーラインは根拠として弱い気がした。また、名前を伏せるがあの人が犠牲になっていれば、別の解釈で推しの殺人とも言えたかもしれないのに、そうしなかった点でタイトルがしっくりこない。改題前のタイトルの方がまだ良かったと思う。 ファン側の心理や世代風俗を描写するのは難しいのか、なかなか描かれないと改めて考えた。 | ||||
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受賞作だし帯のコメントもよかったので期待して読みましたが、かなり突っ込みどころの多いミステリーでしたね。 殺人のシーンから死体処理の作業がかなり現実離れしていて、流石にそれはちょっと無理でしょ? 主人公たち(特にRさん)のキャラに一貫性がなくて、感情移入出来ない! おまけに隠している犯罪に目をつける人物の考え・行動にも現実味がない!! ということで、サスペンスミステリーとしての緊張感がどうも安定せずに結局終わってしまった感じでした。 オチのつけ方もちょっとどっち付かずな印象で、ちょっと読みにくい文章を頑張って最後まで行った割にはスッキリしない読後感が残念でした。 (個人的な感想です。まあ文庫だから‥というのもちょっと通らないかな) | ||||
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