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天国はまだ遠く
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天国はまだ遠くの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 81~100 5/6ページ
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| 死のうとしてた主人公が出会ったのは、平凡な暮らし。 何にもしばられない、気ままに生きている田村さんに出会い、 田村さんの民宿で日々を過ごすうちに自然と沸いてくる感情。 ラストシーンが、なんだか切なくて好き。 あんまり、現実でよく起こる話じゃないけど、 学ぶことがいっぱいありました。 仕事で悩んでる人に読んでほしい一冊。 | ||||
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| 作者自身の丹後での教員生活を基に書かれた作品だそうですが、実に優しく、目に見えるようです。 自殺をするために丹後に辿りついた23歳の女性が主人公です。彼女は、都会での生活に疲れ、死ぬためにやってきます。でも、大自然に包まれて、次第に「死」から遠のいてゆきます。この彼女が癒されてゆく過程が、優しく、美しく描かれてゆきます。海が、星が、緑が、彼女の疲れた心を癒してくれます。 この作者の柔らかなタッチの文章が、読む側まで和やかな気持ちにしてくれます。毎日のあくせくした人生が嫌になってしまうような、そんな本です。 | ||||
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| あたたかい人々、美しい自然、美味しい食べ物・・・ それらは主人公の千鶴を確実に癒してくれた。 でも、ここは千鶴の居場所ではない。 ここは一時の避難所でしかなく、 元気になったら自分の場所に戻らなければならない。 厳しいラストだけど、そこにリアリティを感じました。 マイナスの状態に落ちていた千鶴はここへ滞在することによりゼロの状態へ戻った。 ここから自分をどうプラスに向かわせるかは自分にかかっている。 もしかしたら千鶴と民宿のオーナーの田村さんは結ばれてしまうのかと思ってた。 でも、それはあまりにも安易な展開で、そっちに転ばなくて本当に良かった(笑) 瀬尾さん、余計な心配してごめんね。 よく考えれば重いテーマなのに、 軽い感覚で読めるのは瀬尾まいこだから。 彼女だからこそこの世界を作りあげられたのだと思います。 文庫版あとがきを読むと、 現役の中学教師もある瀬尾さんが丹後の小さな学校に赴任した時の経験から インスピレーションを受けてこの本を書いたということです。 きっと実体験に基づくエピソードも盛り込まれているでしょう。 それを思うと、この本がますます輝きを増してきます。 | ||||
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| 正直、ちょっと驚いたかもしれない。もちろん、結末にではない。 読んでいる途中でラストまでばっちり予測できてしまう。 おそらく誰でも予測できてしまうだろう。所謂あっと驚くような 展開はないのである。だがきっと、これはこれでいいのだ。 疑似体験ができる小説なんだろうなと思う・・・たぶん。 少なくとも私はできた。主人公の体験を通して安らぎを得ることができた。 そしてラストで「明日からまたなんとかやっていけるさ」ってな 気分になれた。断っておくが別に陰鬱な気分だったわけではない。 冒頭の、主人公が仕事の悩みで思いつめてるシーンなんて なかなかリアルである。こんなことは誰でも経験があるんじゃないだろうか? それが自殺の決意まで行くかどうかは別にして。 この主人公の悩みに共感できるから、読者は主人公と自分を 重ねることができる。そして主人公の小さな冒険へダイブ。 こういった類の小説に「あっと驚くような展開」はたぶん無用で、 読者が望む予想通りの安らぎを与えることこそが必要なんだろう。 薄い本で本当にするっと読めてしまう。でも、薄いからするっと 読めるわけではない。文章が素直な感じ。あっと驚かせるものでも 奇をてらったものでもしかつめらしくもなく、ただ流れるような素直な文章だと思う。 そしてそのするすると流れるような文章が、美しい景色の描写や、 登場人物の飾らない優しさに不思議とマッチするのだ。 だから物語にするっと溶け込めて、主人公に共感できて、 ラストでも素直に良かったねと思えるのだ。 | ||||
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| 自殺を決意し、日本海側の「奥の方」へと向かった23歳の女性が主人公。 (私自身が北陸出身なので実感できるが)どこか重く湿った空気が身体に纏わりつくような土地である。 しかしそこで彼女は、自分に纏わりついていた妙な縛りを、知らず知らず解いていく。 とにかく、そこに生きる人々の姿がいい。 彼女が自殺を試みたことに薄々感づいた民宿の主の無骨さは、 下手な声掛けよりも、ずっと世界を素敵に見せてくれるし、 他人を慮ってではなく気分次第で親切だったり、主人公の好意を無碍にしたりする 近所のあばあさんは実にキュートだ。 この土地の人々は、自分で自分を生きている。 それが押し付けがましくなくて、 読後、私も主人公同様に、どこか身軽になれた気がする。 | ||||
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| 文庫本には瀬尾さんのあとがきが載っていました。この話は瀬尾さんの経験からできた話なのかなと思いました。 読んだ後、心の中に暖かさと少しだけ寂しさを感じました。 あの集落が自分の居場所になれたらよかったな…。 | ||||
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| 2時間半くらいでさらっと読めます。いつもながらの、ほどよい湿度のある空気が満ちていて、読後感も良いです。ただ、どこかで見たドラマのような〜という感触は否めません。 | ||||
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| 死ぬつもりで田舎の民宿へ辿り着いたのは、生命保険会社の若いOLだ。 しかし、死ぬどころか、数々の生きる喜びに接する事になる。 その表現には一切の誇張が無く、淡々と時が流れる。 簡潔で短い文章は、多くを語る。 海釣りして船酔いしては吐き、酒を飲んでは吐き、、、。 よく吐く女性だが、こんな生命現象も彼女を変えたのかも知れない。 また、釣った魚や、鶏がさばかれ、 色々な農作物や、時々焼かれるパンに接するうちに、 都会人の女性は、着実に変化してゆく。 著者の描く情景は、何と透明なのだろう。 この淡々とした物語は、主に「生きる」という事を著している様に思う。 生きる事の意義という仰々しいものではなく、単に生きるという事を、だ。 そして、生きる事は、こんなにも素晴らしい。 | ||||
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| 自殺志願の女性が一人自分のことを知らないところで死のうとする。 山奥の民宿で睡眠薬自殺を計るけど・・・。 しかし、彼女は死ねなかった。 そのまましばらくその民宿で寝泊りし、 徐々に自分のあるべき場所を見つけていく。 そこはその民宿のある山奥ではなく やはり今まで自分が住んでいた場所だった。 あるべき場所、やるべきこと それに気付いたとき彼女はまた自分の町へ帰っていく。 淡々と進む物語。 でもそれが心地いい。 誰でも仕事に疲れ、毎日の生活に疲れ そして自分を見失いそうになるときがある。 自分だってそうだ。 でも、その場から離れて自分を見つめなおしたら、 違う気持ちを持てるようになるんじゃないか・・・。 そんな思いを抱かせてくれる物語でした。 | ||||
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| 当り前の主人公は、当り前の人と出会う。 当り前だけど、どこにでも居そうだけど、どこにでもいないかも しれない人達と出会う。 田村さんは普通の人だと読者である僕たちは思う。 主人公の彼女も普通の人だと僕たちは思う。 でも僕は田村さんと、彼女と出会いたい。 農家のおばあさんと、パン屋のおばさんと出会いたい。 出会いたいけど出会えない。それは小説だからと当たり前の事実に 僕らは気づく。 そんな小説だからこそ愛をしい。 心の隅にしまっておきたい、でも貴方に伝えたい、貴方と分かち合いたい。 そんな小説に出会えた事がとてもうれしい。 | ||||
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| 主人公は自殺を考えて旅に出る・・・辺鄙な民宿で睡眠薬を飲んではみたものの、爆睡しただけですっきり目覚めてしまう。そこから始まる小さな土地での生活。食べ物はきちんと素材の味を保っていて、命を感じさせるし、土地の人たちとの小さな関わりが主人公をすこしづつ変えていく。でもそこがいくら心地よい場所であっても、生きていくのは自分が自分として有るべき場所なのだ。瀬尾さんの本は小難しいことはなにもなく、自然にさらさらと読めるので、読んでいて心地良い。優しい空気が流れる中で一気に読めた一冊。 | ||||
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| 自分が思っているよりずっと強いものかもしれない。読み終えたとき、そんなふうに感じた本でした。はじめのほうを読んでいるとき、自分がかつて抱いた思いと重なって、とても泣けてしまったのに、読み進めてゆくうちに、この作者の独特の味わいある文章にどんどんひかれて、主人公と同じように、その小さな村のなかを歩き始めていた。あっという間に読み終えて、こころがやわらかくしっとりと落ち着いていた。心地よい1冊でした。 | ||||
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| 主人公は力を抜くことが下手な性格 元来明るく友達も多かったのだが 仕事にその性格がなかなか生かせない 生きて行くには仕事もしなくちゃいけないし 嫌な上司とも付き合わなくちゃいけない 毎日血を吐く思いをしても・・・ そんな風に思いながら仕事をしている人って 都会には結構多いのではないだろうか? 仕事ってそんなに大事? 人間関係って血を吐く思いをしてまでも我慢するのも? 頭の角ではこんなの生活おかしい 抜け出したいとおもいつつ メビウスの輪にはまっていませんか? そんな気持ちになった人は 是非読んで貰いたい一冊 瀬尾さんの本は読んだ後に体の力がぬけて なんだかポカポカ暖かくなりますよ! | ||||
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| 疲れたOLが田舎の民宿で連泊するだけの話。 ストーリーをひとくちで説明するとたったこれだけ。仕事に疲れて人生に嫌気が差したOLが知らない土地へ行き、寂れた民宿の一室で睡眠薬を大量に摂取し、命を捨てるつもりで布団に入る。 しかし、思いっきり爆睡しただけで気持ちよく起きてしまう。 仕方なく主人公は気持ちを切り替え、民宿のオーナーのお兄さんと一緒に新しい人生を歩んでいく…。 派手な展開もびっくりするようなオチもなにも無いこの小説をいいと思える人は、一度でも人生に疲れた経験がある人だと思う。 そして、今の日本のオトナはほとんどの人が一度は人生に疲れた経験があるから、この小説はおおむね好評を得る。正直言って瀬尾まいこ作品の中ではイマイチな部類だと思うけど、この人の文章は疲れないから、読んでも後悔したりはしない。 仕事を辞めてめんどくさい人間関係をぷっつり断ち切り、美味しい食事と空気と酒の力で、最初は疲れていた主人公も徐々に生命力を回復していく。これは、回復していく、とか、治る、という言い方よりも「癒される」という言い方のほうが合ってるような気がする。 ふと、花村萬月がエッセイで 「ストレスのほとんどは人間関係からもたらされているので、疲れたら旅に出て一人になればよい」 みたいな内容のことを書いていたのを思い出した。 旅には、肉体的に疲れても精神的に回復させてくれる効果があるのか。 この主人公が、家で死のうと思わずにどこか遠くまで行って死のうと思えたのは、まだ心のどこかで生きることを望んでいたからなのかもしれない。 | ||||
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| 千鶴がやって来たのは、豊かな自然に囲まれた木屋谷の民宿。人々は自然の中に溶け込んで暮らしている。満天の星、新鮮な野菜、豊富な魚。そして山や海。千鶴は、ここには何でもあるような気がした。だが、彼女は気づく。ここにないのは自分の居場所だけだと。彼女の居場所は今まで暮らしてきたところにあるのだ。どんなにつらくても、彼女の居場所はそこなのだ。そう気づいたとき千鶴は・・・。読んでいて、心がやさしくなってくる。民宿の田村さんの人柄も、とても印象的だった。 | ||||
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| 文体、リズム、重苦しさ(嫌気)を感じさせない内容、全体的に作者の世界がバランス良く展開し、読み終えたあとは、すっきりと素直に「いい本だったなぁ」と思うでしょう。「いい話だったなぁ」ではなく、「いい本だった」と思わせる作者の力量に、今後も期待していいのではないでしょうか? | ||||
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| 悩みなんて、他人からみたらクダラナイことが良くあります。でも、本人にとっては、それこそ生きるか死ぬかって問題なんですよね。説教されても、慰められても、だめだったりします。そもそも、他人をありのまま受け止めるのって、とっても難しい。ましてや自殺したい人を受け止めるのなんて。 田村さんにそれができたのは、民宿っていうシステムがうまく働いたからなんでしょうね。お客と宿の主っていうワンクッションが、絶妙の距離を保っていたんじゃないでしょうか。それから、星や海や森や田舎のおじちゃんおばちゃんやチャボ(たぶんあのニワトリはチャボ)…。 自殺志願者なんか甘えてるって切り捨てる人もいると思いますが、でも時にはうんと甘えられる人や場所が存在しなきゃ、やってられないですよね。自立した人間関係の確立のためには、依存の段階も必要なんだし。 | ||||
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| 目黒孝二さんが『幸福な食卓』を褒めていたので、ついつい手を伸ばしてしまった瀬尾まいこ。 物語は、生真面目さから、社会にどうしても馴染めない若い女性が、自殺をするために田舎へ行くところから始まる。寂れた旅館で自殺をしようとした時、彼女が思ったのは、やっと死ねるということではなく、死にたくない、だった。そのせいか、彼女の自殺は失敗に終わり、寂れた旅館の不思議な若旦那との日々が始まる。それは東京では味わえなかったような穏やかな日々。山があり、星があり、海があり、そう、そこには全てがあったのだ。ただ、一つのものを除いては・・・ あっという間に読めたのは、面白かったのと、甘かったのと。 この小説が描いている、まだ未知の世界の入り口で戸惑っている人たちには、あまりおおっぴらではなく、こっそり勧めたい。行く先は決まらなくても、しっかりと顔を上げて歩けるようになる一冊。 | ||||
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| 仕事にも人間関係にも疲れ果ててしまった千鶴。 貯金を全部おろして、「終わらせる」ために、北へと向かう。 北を目指すのは、日本海の、人を拒絶するような厳しさが、ためらう自分の背中を押してくれると思ったから。 一件だけあった民宿「たむら」の一室で、医者からもらってこっそり溜め込んでいた睡眠薬で、「終わりにする」はずだった。 でも、きょうびの医者がくれる睡眠薬なんかで、死ねるわけがない。 千鶴も失敗して、かといって家に戻る気なもなれず、「たむら」に連泊することにする。 民宿「たむら」は、30歳の独身男田村さんが一人でやっている。千鶴の前の客が来たのは、2年前。民宿ってどういものかわからないから、一泊1000円で泊めてくれるという。しかも、朝・夕二食つき! 死にたいとまで思いつめた千鶴の心は、田村さんの作ってくれるおいしいご飯や、田舎の空気や、田村さんの飄々とした(そうみえる)性格に触れることで、癒されていく。 かといって、明確なカタルシスを得ているわけではなくて、規則正しい日常を送ることで、ごく自然に癒えていくのだ。 千鶴にとって、「天国」は遠く遠くなっていくわけである。 結局のところ、「死」の対極にあるのは「日常」で、救世主なんかいなくても、おいしい食事と暖かい風呂なんかがあれば、人の心って癒されてしまう。 癒されたいなんていってられる内は、幸せなんだろうな。今日を生き抜くだけで精一杯な人も、世界には多いんだもんね。 | ||||
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| この本を読むと、とにかく癒されます!日常生活のあわただしさや喧騒から離れてゆっくり自分の進むべき道を考えることの大切さを教えてくれるような気がします。そして、読後がとても爽やかです。自殺しようとしていた主人公が素敵なものに出会って、また前向きに生きていこうとする姿には勇気をもらえます。 風景描写や心理描写が細かく丁寧に描かれているので、文章を読んでいるのに映像が簡単に目に浮かんできます。 | ||||
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