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天国はまだ遠く
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天国はまだ遠くの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 41~60 3/5ページ
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良いです。瀬尾さんの書く文章には温もりと優しさと爽やかさがいっぱい。 気持ちよくなりたい方は、ぜひ読んで! | ||||
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チュートリアルの徳井さんが出演しているそうでして、映像では見ていませんが、読みながら情景が浮かび物語の中に自分も居ました。 とても読みやすく何だかな優しい気持ちになれました。 DVD借りて観てみようかな・・ | ||||
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なんていうか現代にありがちな たいして不幸でもないのに、なんとなく不幸な気分にひたっちゃってる ありがちな働き女子に捧ぐ本。 世の中のほとんどの不幸は、「辞めちゃえ」ば解決します。 学校やめてよし、仕事なんてもっと簡単に辞めちゃえばいい。 人間関係も疲れたら、すっぱり切ればいい。 そう思っていても、すんなり切れない、辞められないから 人は悩む。 プチ家出したくなったら、ちょっと読んでみたらいいかもね。 | ||||
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自殺することを決意した千鶴は、山奥の民宿を終の場所とすることにした。 そこで出会った田村という男。 隔絶された集落で過ごした日々。 都会にいたときとは、何もかもが違うことに驚く千鶴。 死を決意するということは、今までの自分を一度まっさらにすることなのかもしれない。 そうやって人は、天国がまだ遠くにあるっていうことを実感するのかもしれない。 だからこそ、生きること、生き続けることができるのだろう。 二人のやりとりを見ていると、格別な喜びや特別な出来事がなくてもいいんだな。 毎日を同じように過ごすことができることが、どんなに大切かというのがわかります。 生と死、そして再生について考えさせられる素敵な物語です。 | ||||
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「卵の緒」を読んで以来、瀬尾まいこさんのファンになってしまった私。 「天国はまだ遠く」も読みました。 映画になったので鑑賞しました。 主人公の千鶴を加藤ローサさんが、 千鶴が自殺するため北へ奥へと辿り着いた先にあった「民宿たむら」の主人を チュートリアルの徳井さんが演じています。 何がいいって、徳井さんがたむらさんを演じていること! むちゃくちゃハマってます。 原作を読んでいたとき、たむらさんの独特のしゃべり方が気になって 「誰かのしゃべり方だよな。誰だろう???」と思い 「天国はまだ遠く」で検索をかけたら映画化されることがわかって。 それでキャスティングを見たとき 「あっ!!徳井さんだ!そうだそうだ、徳井さんのしゃべり方だったんだ!!」 って腑に落ちて。 だから安心して観れますね。 原作を読み返したら、もぅたむらさんのシーンは徳井さんの声しか聞こえてこないでしょうね。 | ||||
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自殺に失敗した主人公が、思いもかけず田舎で過ごす、平坦で起伏のない日々。 良くありがちな、都会に疲れきってしまい田舎での自然や生活に 大きく感動する、という訳でもない。旅館の主に恋心が芽生える訳でもない。 本当に淡々と、今が何月何日かを忘れるほどに、流れていく日々。 その中で覚える違和感。すべきことがない、ということ。 すべきことがないという事は、誰とも繋がっていないということと同義だ。 田舎で繋がりを作っていくのは難しい。みかんをくれたおばさんにお礼を 断られたように、そこは、すでに出来上がった世界なのだ。すべきことが ない人間には、容赦なく無関心だ。 だが、都会はすべきことのない人間にも居場所がある。むしろ、そんな人間の 集まりだ。 1人がいなくなったからと言って、特に何も変わらない。だが、すべきことの ない人間がたとえ1人増えたとしても、都会は優しく無関心に受け入れてくれる。 だから主人公の居場所は、丹後ではなく、都会にあるのだろう。すべきことの 見つからない人間として。その他大勢の、1人として。 多くの人と薄く広く関わりながら、何という事のない日常を過ごしていくのだろう。 良いも悪いもなく、それが、私であり彼らなのだ。 | ||||
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情景や心情の描写はさすが瀬尾さん。 瑞々しい文体で、ある種、清涼飲料水みたいな印象を受けます。 ですが、その一方で中身がいささか足りないと感じました。 千鶴の心理の変化がこの作品のメインテーマなのでしょうが、その変化における連続性(関連性?)が分かりにくかったです。 心理変化の要因がとって付けたようなイベントだと言うのは、いただけません。 (人によっては急すぎてついて行けない方もいらっしゃるのでは?) 念のため付け加えておきますが、多少のマイナス点こそありましたが、十分に楽しめる作品でした。 | ||||
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死にたいほど、ストレスで心身ともに極限まで追いこまれたら。 この物語を読むと、やさしい文体で気持ちに寄り添ってくれる。 そして物語を進めていくと、最後にどん、と背中を押してくれる。 くたくたで、脳の余力がなくても、このお話ならすんなり読める。 そんな小説でした。 こんな民宿があれば、二十一日で現実に戻る気になるほど、回復するんだろうなあ。 | ||||
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主人公は自殺を図り、丹後の山村の民宿に旅する。睡眠薬を大量に飲むが、致死量ではない。小説では、恋人との別れ、会社で仕事がうまく行かない(保険の外交員なのに保険が取れない)など、理由が示されるが、あまり説得力がない。別れた理由がそもそも明確でない。人は恋人に裏切られると死にたいと思うが、どうもそういった理由で別れたのではなさそうだ。とすると、人間関係への疲れか。その程度では人は死ぬとは思えない。病気、借金苦、恋人にひどい仕打ちを受ける、などが重なる必要があると思うが、何だかわからない理由で自殺もどきをする。 自殺もどきは民宿の主人にも見透かされており、淡い恋心が芽生えるが、当然のことながら(読者にもうすうす気がつくことなのだが)成就しない。 プチ鬱のOLが山陰の山村に行き、癒されました、という話なのだが、どうにも感情移入できず、主人公に同情もできず、困った。 民宿のおやじだけが魅力的。 | ||||
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上手くいかない仕事や人間関係に疲れ、山奥の民宿で自殺を試み失敗した23歳の千鶴。 大自然に囲まれ、民宿の男性や田舎ならではの大らかな村人と触れ合ううち癒され、居心地が良くなってくるが、やはり自分の居場所はここではないと悟る。 主人公がいきなり!でも地味に自殺未遂…と、穏やかでないスタートですが、物語の時間はゆっくりゆっくり流れていきます。 難しい表現もなく、200ページにも満たないので頭を使わず淡々と読めます。 良くも悪くも普通の話。 音楽で言うとサビのない曲。 千鶴の悩みは他人からすれば、転職すれば済むことじゃない!? 何も自殺しなくても… と思うような事でしたが、心がお疲れの時は目の前にある答えも、すぐ横にある抜け道も見えなくなりがち。 ちょっと深呼吸すれば意外とすぐ気付けるのに。 大事件が起こってハラハラしたり、キュンとする恋が描かれているわけではないけれど 一人でふらっと遠出したいなぁ…とぼんやり思えるお話でした。 | ||||
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心が疲れちゃってどうでもよくなってしまうことってある。 そんな時にこんな民宿に泊まれたらいいな。 あのまま泊まり続けて恋に落ちるって結末もありだとは思うけど あえて去って行った主人公の方が共感できる。癒される本。 | ||||
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長くはないお話で、主人公が自殺志願者という設定にも かかわらず、ハラハラすることなどなく、しんみりと読めました。 登場人物が少なく、大きな事件も起こらないので、 読み終わりにちょっとだけ物足りない感じもしますが、 あたたかく切ない、気持ちの良いお話です。 「頑張って生きよう!」と力まされるのはでなく、 人生っていろいろあるけど、せっかく生きてるんだから 今より少し前向きにいってみようかな?という 小さな元気をくれる1冊でした。 | ||||
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山深い集落で暮す。 自然は素晴らしく、綺麗でおいしい。 しかし、ここは自分の場所ではない。 ***** この地で悟りを開くのはまだ早い 私は私の日常をちゃんと作っていかなくちゃいけな ***** 何を出来るわけでなくでも 何かを続けること。 それが大事。 社会でいき続けることを、優しく教えてくれる 若い人にも、社会に出ている大人にも 幅広く示唆を与えてくれる。 瀬尾作品に臨む時には、どうか肩の力をぬいてどうぞ | ||||
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自分の居場所はどこにあるの? 田舎も孤島も逃げるために行く場所じゃない。 最後には現実に帰るしかないのだ。 | ||||
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映画になっているこの作品。 出演者をイメージしながら読みましたぁ〜。 映画はまだ観ていないけど、 二人が目に浮かんでくるようで途中から笑えてきました。 内容は始まりは少し暗い感じだけど、 自殺にどうやって失敗したのか? それがわかってくる頃はなんだか笑えてくる。 生きる事。死ぬ事。 そして自分の居場所。 忙しいからなんとなく頑張ってきた主人公の彼女。 ゆったりすることで、自分のことを見つめなおす事が出来た。 そして今後の彼女がどうしているのだろうって 考えてしまう。 日々の暮らしをありがたく感じられるホッとするお話。 | ||||
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千鶴の仕事に対する気持ちが凄-いわかって自分と重なりました。 田村さんとの恋愛にならなかったのもリアルな感じがして良いと思いました。 大好きな作品です^^ | ||||
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約2年ぶりに再読しましたが、面白く読めました。 瀬尾さんの作品は今まで4,5作品読みましたが、その特徴として、随所に”笑い”があることが挙げられると思います。例えば、「七三分けでめがねかけとったら、あんま有機栽培って感じせえへんやろ?」と言う田村さんの台詞。「私、歯ブラシが小さいのじゃないと、なんか吐きそうになるんです」と言う、死ぬ気だった主人公の台詞など。 笑わそうという意図からこんな台詞を言わせてるわけではないのでしょうが、随所にそうした”笑い”があるのも瀬尾作品の魅力の1つだと思います。 | ||||
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最近身近で、仕事で悩んでうつっぽくなった人がいたので、 ある程度現実感を持って読めました。 仕事での人間関係とか、いったん上手くいかなくなると、何もかも投げ出したくなるってのはあるだろうなと思います。 いったん死を覚悟して、死ねなかったときって、気持ちの上では一線を越えてるだけに、命を拾ったような気持になるだろうなと想像できるところが良かったです。 人生の再生にあって、どうせなら小説なんだから恋愛方面ももう少し進展があってもよかったかなとは思います。 | ||||
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いきなり自殺を決心するところから始まるが、心地いいリズムの語調にひきこまれる。 男が読んでも女の主人公の気持ちにすなおにあてはまった。 薄めの文庫本だが、読後感は良い。 | ||||
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生きていく中で、自分が置かれている立場から逃げ出したくなった事は、誰にでも一度くらいあるのではないでしょうか? この物語の主人公・千鶴は、会社での人間関係などから日々を生きていく事に疲れてしまい、一人でひっそり死のうと京都の山奥の民宿を訪れ、大量の睡眠薬を飲んで眠りにつきます。会社からも周囲の人間からも永遠に逃れるために・・・。 ・・・しかし、自殺は失敗。新鮮な空気の中で気持ちよく目が覚めます。 おまけに、いつも以上にぐっすり眠ったおかげで頭はすっきり。もう、自殺をする勇気はない。でも、これからどうしよう・・・ そんな彼女に休息と栄養を与える人物として登場するのが、民宿の主・田村さん。まだ若いのに、山奥の民宿を一人で切り盛りし、有機栽培の野菜を販売して生計をたてている変わり者。商売っ気もなく、愛想もないけど、料理は上手。たった一人で山奥に泊まりに来た千鶴を、怪しむわけでもなく、何をしに来たか問い詰めるわけでもなく、励ますわけでもなく、ただ「お客さん」として受け入れます。 山奥の大自然の中、千鶴を取り巻く時間はゆっくりと流れて行く・・・。 この物語の内容は少し現実離れしているようにも思えますが、大自然の描写が美しく、ゆっくりと流れるようなストーリーを読んでいくうちにどんどん引き込まれて行きました。 また、時々千鶴に向かって発せられる、無愛想な田村さんの何気ない一言がすごく良い!! ちなみに、映画化もされました。 最近、少し疲れてしまっている人へ。 眠る前に布団の中で、枕元のライトだけつけて、この本を開いてみてはいかがでしょうか? | ||||
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