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777 トリプルセブン



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777 トリプルセブン

777 トリプルセブンの評価: 4.49/5点 レビュー 74件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.49pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全67件 61~67 4/4ページ
No.7:
(5pt)

いいヤツと悪いヤツ

いいヤツかと思ったら悪いヤツだったり悪いヤツだと思ったらいいヤツだったり、いつもの伊坂ブシでした。
最初の頃にばら撒かれたエピソードが最後に回収されて行く様は小気味良いです。
そして悪いヤツは最後に酷い目に遭わされる。
それは容赦なく怖いほどです。
777 トリプルセブンAmazon書評・レビュー:777 トリプルセブンより
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No.6:
(5pt)

面目躍如の快作!

ペッパーズ・ゴーストを読んで「もう伊坂幸太郎の読者はやめようかな…」と悩んでおりましたが、「マリア・ビートル」が好きなので今作は迷わず購入。一気に読破しました。
いはやはなんとも、素晴らしい出来栄えでした。
読者を飽きさせない一気読み必至の構成もさることながら、魅力的な登場人物たち、スリリングで無駄のない動画的な描写力。「前作はなんであんなことになっちゃったの?」と疑問符が浮かぶほどの面目躍如でした。

情けない不運なダメ殺し屋と思わせつつも、実は相当な実力者…という天道虫にかかわるギャップが「マリア・ビートル」という作品の大きな牽引力でした。一方で今作は、最初から天道虫が(情けない不運っぷりはそのままに)フルスロットルで大活躍するサマがたまりません。

ちなみに、本作とほぼ同時に刊行された東野圭吾「あなたが誰かを殺した」と比較する人が多いようですが(そして大部分の方が本作の方を推していますが)、「あなたが…」も相当な傑作です。「このミス」でこの二作がどのようにランクインするのか、今から楽しみです。
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No.5:
(5pt)

殺し屋シリーズ好きはすぐ読むべき!

殺し屋シリーズ4作目。
高級ホテルを舞台に、息もつけないほどのスリリングな展開続きで最後までどきどきしっぱなしだった!自分は自分だと受け入れ、不運を味方につけて闘う天道虫がとにかく格好良い。「恩知らずは運に見放される」という言葉が出てきたけれど、天道虫の場合は不運にさえも見放されてしまうのかもしれないなと思った。今作で新しく登場したキャラクターたちもみな魅力的で、今回限りになってしまうのなら惜しい気がする。伊坂さんが描くコンビたちは、ユーモアがあって、付かず離れずだれけどきちんと信頼関係があるところが大好き。またどこかで彼らの噂が聞けるといいな。

今作は首尾一貫して「自分の在り方」がひとつのテーマだったように思う。「他人と比べた時点で不幸は始まる」「リンゴはリンゴになればいい」という強いメッセージは、登場人物たちと同様に自分の人生を生きていこうという気持ちにさせてくれた。クライマックスもラストも「伊坂さんの作品はこうでなくっちゃ!」というような痛快さで、読み終えた今もすっきりとした余韻に浸っている。

殺し屋シリーズファンにはたまらない一冊。
文庫化を待たずに今すぐ読んでほしい。
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No.4:
(5pt)

刺さる!

多くを語るべからず!
文字が途中から映像に切り替わる感覚を味わえるシリーズ!
まさに一気読みでした
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No.3:
(5pt)

幸せなホテルで上に下に,不幸の連鎖がたどり着く決着は

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

不自然なはずなのに,自然と引き込まれていく冒頭から,血生臭い場面を挟みつつも,
登場人物らの軽妙な振る舞いや,驚きの真相,そしてフフッとなる締めのやり取りまで,
ホテルを舞台に大勢が入り乱れる,文字通り,『グランド・ホテル形式』なエンタメ作品.

『死にたくても死ねない』と,多幸感が話題のホテルで,上に下にと静かに騒ぐ中,
ジャラジャラと死体が吐き出されていく,ブラックユーモア(?)はもちろんのこと,
敵となる連中の嫌らしさ,幸運と不運が何度も絡み合う攻防は最後まで目が離せません.

また,不幸を地で行く殺し屋の男が,ろくなことにならないと自らを律しながらも,
巻き込まれ,結局は首を突っ込んでいく姿と,それらがそこまでと思うほどに連鎖し,
周囲に影響を与えていく仕掛けの巧さと面白さは,この著者ならではというところです.

シリーズの四作目であり, 過去作 での出来事を拡げたような物語となっていますが,
それを知らなくても大きな問題はなく,『タイトル買い』でも充分に楽しめる一冊です.
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No.2:
(5pt)

ワールド炸裂

殺し屋シリーズ、流石という感じでイッキ読みでした。 七尾はきっと大丈夫なんだろう…と思いつつ他の殺し屋(業者)の行く末もドキドキしながら読めました。 裏切らない、伊坂幸太郎ファンは頷ける1冊です
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No.1:
(5pt)

梅の木が隣のリンゴの木を気にしてどうするんだよ。梅は梅になればいい。バラの花と比べてどうする。

「天道虫」こと七尾が帰ってきました。
『マリアビートル』では新幹線の中の荷物を持って次の駅で降りるだけ、というただそれだけの仕事にも関わらず、不運につぐ不運にまきこまれ、どうしても新幹線から降りられない状況に追い込まれた七尾でしたが、今回は高級感のあるちょっといいホテルが舞台。
 ホテルの一室に宿泊中の父親に娘からのプレゼントを渡して帰るだけ、という簡単で安全な仕事のはずなのに、そこはやはり七尾、ホテルから出たくても出ることができない『マリアビートル』状況に巻き込まれていきます。
 しかし今回の七尾、何をしても不運に見舞われる中「運が悪かったと嘆くためには、最善を尽くさなければならない」との境地に至る成長が見られます。
「呪われたかのような不運ばかりの人生を恨んでどうする、リンゴはリンゴになればいい、バラの花を咲かせないからといって何なのだ」
 
 本作もひょっとしたら殺し屋シリーズ第2弾『マリアビートル』を原案とした『ブレットトレイン』同様、ブラッド・ピット主演で映画化されるかもしれませんね。
 ホテルの各室という閉ざされた空間で繰り広がれるアクションシーンにつぐアクションのノンストップストーリーは、列車の各車両ごとで展開する『マリアビートル』の展開に通じるものがあります。
 緊迫感を保ちつつ、七尾ならではのユーモアもあり、ハリウッド映画も『ブレットトレイン』の続編として飛びつくのではないでしょうか。

 本作は『グラスホッパー』『マリアビートル』『AXアックス』に次ぐ殺し屋シリーズ第4弾で、前作までを知らなくても楽しめるとは思いますが、できれば本書と同じ七尾が登場する『マリアビートル』を読んでおくと、より楽しめると思います。

『マリアビートル』では「蜜柑」と「檸檬」という二人組の殺し屋が登場しましたが、本作では『マクラ』と『モウフ』、『ソーダ』と『コーラ』が登場します。
 殺し屋シリーズでは殺し屋のネーミングも面白いですね。
777 トリプルセブンAmazon書評・レビュー:777 トリプルセブンより
4041141478

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