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墨のゆらめき
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墨のゆらめきの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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梱包も丁寧で本も良い状態でした。ありがとうございます。 | ||||
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エッセイしんがりが面白くて、ゲラゲラ笑いながら読んだノリで墨のゆらめきも読み始めました。さすが三浦先生の小説は面白いなと、グイグイ引き込まれ、ラスト近くになって思わぬ展開に、、、。 正直抱えきれない遠田の過去の境遇に戸惑いました。でも愛あふれるラストでほっとしました。 人間って子供でも工夫をすれば生きる術があること、手を差し伸べる人が必要な事、努力すれば道は拓けることを教えてもらいました。 爽やかな読後感です。 | ||||
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オーディブル版にて。ホテルマンと書家という異業種コンビが新鮮で面白かった。大きな事件は起きないが、日々の小さな事件がゆったりと進むテンポ感が良かった。もう少し長編だともっと良かった。 | ||||
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金子信雄は可愛くないけど、カネコ氏は可愛かった。 | ||||
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誰もがそれぞれの人生を、真摯に、時に必死に 、一歩一歩歩いている。けれど、楽じゃない日々の中でも、少し手を伸ばして誰かと繋がれたなら、そこにはささやかながら温かな幸せが輝き出す——そんな、生きることそのもののじんわりとした温もりを細やかに描き出した、幸せな読後感の物語です。 大きくはないが多くの人に愛される老舗ホテルで働く続(つづき)と、そのホテルの筆耕士として登録する遠田。遠田は人を強く魅了する書の腕前の持ち主だが、初対面の日から続の名である力(ちから)を略して「チカ」と呼ぶ不思議な距離感の男。最初こそ必要以上に近づかないつもりでビジネスライクに遠田と接していたチカだったが——。 彼らふたりの関わりの深まり方が何とも味わい深く美味。遠田の経営する書道塾の子供たちを始め、その周囲を温かく取り巻く人間関係がまた魅力的です。そしてその関わりはたまたま備わっていたのではなく、二人の人としての豊かさや人間性があってこそ引き寄せられてくるものなのだと、読み進めるうちに読者は深く頷かずにいられません。しをん先生の作品には常に人間ひとりひとりの持つ味わい深さがたっぷりと描き出され、そのキャラクター達だからこそ生まれるストーリーの美味が堪りません。 ある分岐点に直面し、一度は別の道を歩きかけたチカと遠田ですが、そうしてみて二人は初めて互いの存在の必要性を実感します。友情というか、人としての繋がりを続けていく選択へ踏み出した彼らのその先を、もっともっと見てみたい。続編を心より熱望いたします。 | ||||
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ほとんどすべての人が程度の差こそあれ、優しく誰かを想っている。 そうやって出来た社会、世界をお涙頂戴でなく描かれた作品です。 そういうこと、そうできることの良さが伝わる作品です。 三浦しをん氏の著作はいつもちょっぴり湿っていて湿り加減がほどよい。 続いていくのかな? | ||||
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ホテルマンが奔放な書道家に出会い物語が進む。魅力的なキャラクターと軽快な文章で楽しく読める。 | ||||
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まだ読み始めたばかりだが、面白そう。 | ||||
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主人公と関わりを持つことになった書道家に、主人公と同じように興味をそそられる。 また、書道家が書く文字の描写を読んでいると自分自身勝手にその筆遣いを想像してしまう。 | ||||
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真面目で正直なホテルマンと、自由奔放な書道家が織り成す書道と代筆の物語。 ホテルに招くお客様の招待状や封筒の宛名書きをする筆耕士。 宛名書きの依頼のため連絡をとったことから、ホテルマンの続と筆耕士で書道家の遠田の関係が始まっていく。 序盤から中盤は、代筆の依頼のためにホテルマンの続を呼びつけたり、書道教室の子どもとの触れ合いがあったり、一緒に牛肉を食べたりと、様々な接点で繋がっていく。 そんな二人のつかず、離れずの仕事以上、友達未満の微妙な関係性がよかった。 「手本なんか参考程度にしときゃいい。大事なのは文字の奥にあるもんを想像することだ」 「手紙の代筆で肝心なのはいかに依頼者の話に耳を傾けるか。できあがった手紙の内容が、実際に宛名の人物に渡せるものになっているかどうかは、さほど問題じゃない。聞き取った思いを代筆者が文章にまとめて、しかも本人そのものの字で可視化してやるだけで、依頼者の気持ちがすっきりすることがある。代筆の一番の効能は、そこなんだとさ」 書道や代筆に関する、遠田の言葉も好きだった。 ところが中盤から後半は、まさかの急展開で二人の関係が途絶えてしまう。そこには遠田のつらい過去が関係しているが、遠田らしい筋の通し方に好感がもてた。 なんとなく続編があるような終わり方だったので、今後の展開にも期待したい。 | ||||
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物語の設定はフィクションだけれど、登場人物たちのような心のスタンスで人と繋がりあえたなら見える世界が違うんじゃないかな?と羨ましさを感じました。 働く大人だけでなく、中高生にもこの夏読んでほしい一冊です。 | ||||
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辞書作りや林業など、これまでもニッチな世界を魅力的に描き出して来た著者の、筆力がいかんなく発揮されている。一気に読める秀作。中高生にも薦めたい。 | ||||
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三浦しをんさん、初めてでしたが、 すごくよかった。 言葉の広がりと豊かさが心地よくて、 かといって気をてらうような言葉を並べたてて台詞倒れになるわけでもなく、 この作家は言葉を大切にしていて、こよなく愛しているのだなと感じるものがありました。 聴きながら、以前アニメで観た「舟を編む」を思い浮かべましたが、 後から同じ三浦しをんの作品だとわかっても、不思議じゃないくらい、 アニメを観た時と同じ感慨を感じたので、 アニメ制作側の方も しをんさんの言葉の戯れに共感共鳴していたんだろうなとほっこりします。 物語では、生まれた環境も境遇も真逆で、タイプも違う二人の主人公ですが、 それぞれの、自分の生き方に対する誠実で真剣さが共鳴して互いを引き寄せ繋がった。 互いに依存せず尊重し、近いけど近すぎず、こういう人間関係すごーく羨ましいです。 もっと続きが読みたい! と思ったら、オーディブルオリジナル作品だったにですね、 目が文字を追うのが辛くなって最近はオーディブルがありがたい。 お陰で今まで手に取った事のない作家作品との出会いも多くなりました。 三浦しをんさんの作品のオーディブル化ももっともっと聴きたいです。 朗読の櫻井さんも素敵で、ますます好きになりました。 みんなみんな、ありがとうございます。 | ||||
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AmazonのAudible専用の書き下ろし作品。三浦しをんは、ストーリーテイラーである。テーマは、男の友情だと思う。いまどき、男の友情なんてと思うが、聞きながら、その展開の巧みさに、感心する。 町の古ぼけた民家で書道教室を営む遠田薫。長袖でキッチリした服装をしている。それが、物語の謎かけである。遠田に、小さなホテルに勤める続(つづき)は、宛名書きを書道家遠田に依頼することから始まる。いまどき、宛名書きにこだわるというのが、三浦しをんらしい。郵便物は、相手に確実に届けばいいし、そんな経費は削減されている世知辛い世の中なのに、三浦しをんはこだわる。 書道家も、ある意味では絶滅危惧の存在でもある。文字も読めればいいし、手書きで書くことさえなくなっている。フォントを選べば、それなりの文字の風情ができる。結局、書道家は芸術の分野にいくしかないのかもしれない。なんとなく、書道家の悲哀と消え去る運命を感じさせる遠田という人物。 遠田は、さまざまな筆跡を自在に書きこなす腕前の持ち主だった。本人の筆跡は、わからないほど変化自在の巧みな技術を持っていた。文字には、その人なりの個性がある。その個性さえ実現する。 遠田は、書道塾で、子どもたちや大人たちにも教えていて、遠田は代筆業も行っていた。ふーむ。いまどき、代筆業も珍しい。ネット上では、テンペレートがあり、それをコピペすればいい。文章やレポートも、ほとんどコピペでできる。はては、人工知能代筆業も可能な時代だ。小説さえも、人工知能が作る。代筆業も、消え去る運命かもしれない。存在自体が、危うい遠田という男。 小学生の代筆業で、代金は「うまかぼう」だ。まだ、私はうまかぼうを食したことがない。探して、食べてみよう。ホテルマンの続(つづき)は、サラミ味のうまかぼうが好きだという。ふーむ。ビールのつまみのようなうまかぼうだ。遠田に、朝からすき焼きを誘われるホテルマン続。豪華な牛肉をいただいて感激している。食い地がはっているのだ。それで、続きは、文面を考案する仕事を強いられる。 その物々交換的な経済がなんとも言えない。書道家の遠田に、ホテルマン続は惹かれていく。 二人の友情は、仕事以外で進んでいくが、遠田から宛名書きの仕事をやめるというメールが来た。 驚いて、続は、遠田を訪ねるが、遠田の過去が遠田から聞かされる。遠田の隠された過去が明らかになる。続は?ふーむ。おもしろい所に持っていく。なるほど。 絶滅危惧種の書道家に将来はあるのだろうか。そこに居候しているカネコ氏が、ひょうきんである。 三浦しをんの目指している領域は、消え去ろうとする日本の良き文化を語り続けることなのだ。 | ||||
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