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柳橋物語/むかしも今も
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柳橋物語/むかしも今もの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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山本周五郎得意の、江戸下町人情シリーズものだ。読みながら、ふと現代の若者たちには理解、感動できないものがあるだろうと思う。江戸時代の世の中の仕組み、社会に対しての考慮がゼロの人たちにはわからない社会なり、生き方なのかと思う。宗教観なしの表面的なアメリカ文化を聞きかじり、ファーストフード(添加物いっぱい)に慣れしたんだ若者(今は中年、年寄りも含む)には、無用な小説か。まともな人には必読書だ。 | ||||
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・この2篇は、何度も読んで、もう筋は分かっているのに、泣かされます。「おせん」にしろ、「まき」にしろ、一途なるがゆえに痛ましい曲折を経て、愛のあり方に気付く、それは真実の愛への気付きであり、真実の愛の自分なりの成就となる、それへの過程が丁寧に描かれていて、毎度うんうんと頷きながらの、読書となっています。 | ||||
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山本周五郎の作品の中でも、双璧といってもよい名作だと思います。 もちろん、これに比肩する周五郎の作品はたくさんありますが。 | ||||
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表題の中編二作を収録した本だ。恋愛小説はあまり読まないが、周五郎の有名作なので読んだ。 読んで正解だった。恋愛がテーマではあるが、いわゆる恋愛小説ではない。 周五郎にしか書けない正調時代小説である。 「柳橋物語」おせんは上方に修業に行った庄吉を待ち続ける。 だが洪水の折に命がけで助けてくれたのは、報われぬ愛を捧げる幸太だった。 残酷な運命に翻弄される若い女を、息詰まるような緊密なタッチで描き出す。結末がまったく読めない。傑作だ。 「むかしも今も」直吉は指物師だ。職人仲間から見下されるほど、要領が悪い。 幼児のころから世話してきたお嬢さん・まきは、年頃になると二枚目の清次と親しくなり結婚した。 直吉は旦那の頼みに従って、一貫してまきを守ることを誓う。 朴訥な男の純愛に心打たれる。本作もプロットの起伏が激しく、 どこへ連れて行かれるか気になって中断できない。これも傑作だ。 傑作二連発の本書は、お買い得でお勧め。 | ||||
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面白かった。 | ||||
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柳橋物語、泣けました。 柳橋が良すぎたので、「むかしも今も」まだ読んでません。 | ||||
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高校生の時だったと思います。友だちと別れ、うちに帰る途中、バイパス沿いにあった、なんでもない本屋さんで買ったのだと思います。アガサ・クリスティのハヤカワミステリ文庫と、山本周五郎の新潮文庫の棚をチェックするのが日課でした。毎日行っていたわけではないけれど、、、。 表題作と、「むかしも今も」の中編2本を読み終わると高校生の私の心を温かくしたのは、表題作ではなく、「むかしも今も」に描かれていたしあわせの形でした。 だけど、先日、前進座の公演の記事を読み、 私の心にずっと、柳橋物語で描かれていた、人間が生き、翻弄されながら、やはり生きていく、という、きっぱりと、背筋を伸ばしたくなるような真実への感動が残っていたことに気づいたのです。 20年以上も経って、こんなことが起きるなんて驚きました。 | ||||
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短編作家としての山本周五郎は、一種の心理トリックを中心にして作品を構成することが多い。中編の代表作であるこの二作品にもそれは使われており、しかも中でもとても単純な、「若い女性の気の迷い」である。早い話が、愛すべき値打ちがない男を愛してしまって、その結果そうでなくても悲惨な境涯が、より悲惨になってしまう。もっともこれは逆に見ることもでき、悲惨な境涯で鍛え上げられた彼女たちの精神性が、最初の恋を取るに足らぬものにしたのかも知れない。いずれにせよ、特に「柳橋物語」の場合、ヒロインは現世的には一切報いられないので、その精神性の高さがいっそう際立つ。絶対神の伝統のない我が国で、儒教的なお説教に堕することもなく、「真実の生き方」があり得ることを示した山周の力量には、脱帽するしかない。 | ||||
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何回、読んでも新鮮な気持ちにしていただける物語です。 いつまでもなくさない、なくしたくない、日本人の原点だと思えるのです。 | ||||
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少し前から時代小説を読むようになりました。自分の地元が舞台になっているので、面白そうだと思い、こちらを購入。山本周五郎さんは初めて読みます。 むかしも今も、というサブ題を持つ、長編集かと思いきや、2つの独立したお話しでした。 『柳橋物語』はひたすらに不運続きで、読んでいる時少し気分が滅入ってしまいました。物語のはじめの方で主人公おせんの祖父、源六が言う言葉がなかなか深くてよかったです。私はどちらかと言うと、『むかしも今も』の方が好きです。 どちらも、ひたすらに1人の人間を愛し続けるお話です。その直向さが胸にジンときました。人を愛する事って時に、こんなにも残酷になるんだったな、と言う事を思い出しました。それでも、一生に一度、これほどまでに、誰かの事を愛せたら幸せなのかもしれませんね・・・ | ||||
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