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あなたはここにいなくとも
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あなたはここにいなくともの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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自分と重ねたり、大切な人を思い出したり、穏やかな気持ちになる、そんな感情をたくさんつめこめる、素敵な本です | ||||
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人を愛し愛されることの難しさを改めて感じる作品。その分どうしようもないから、自分なりに大切に向き合うしかないと思わせてくれた。 恋愛をテーマにした本を色々読んだけど、生き方と恋愛はとても距離が近い。自分の生き方くらい他人に左右されず決めたいけど、恋愛・結婚が影響しすぎる。それがしんどいと思う人、どうしたらいいかわからない人には、肩の力が抜けるいい作品だと思う。失恋した人にもおすすめ | ||||
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タイトルに惹かれて読んだが内容はタイトルを想起させる物じゃなかった。 | ||||
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様々な女性たちが誰かに寄り添い、寄り添われながら懸命に生きていく短編集。 どの短編にもちょっとしたおばあさんが登場して、今を生きる若い女性たちに「人生は色んなことがあるよ」ということを優しく教えてくれる、そんな短編集だった。 個人的には「おつやのよる」、「入道雲が生まれるころ」、「先を生くひと」が好きだった。 「おつやのよる」は、池上家のおばあちゃんが亡くなり、葬儀のために家族が集まって一悶着起こる話。そんな中でも、おばあちゃんが亡くなる前に各人にかけたそれぞれの言葉や送った動画、ハガキが思い出され、家族がバラバラにならないよう繋ぎとめていく優しい話だった。 「入道雲が生まれるころ」は、近所の親戚のおばさんが亡くなるが、実は違う戸籍の赤の他人だった話。それでもお世話になったご縁で部屋を片付けていると、本当に大切なものを思い出していく。形見のスケッチブックを大事にする芽衣子が、姉の萌子に言った以下の言葉が印象的だった。 「もしかしたら形としては、いつか捨てる日が来るかもしれん。でも、ほんとうに捨てるってことはできん。ずっと大事にしたい、抱えて生きたいものってどうやっても捨てられんのよ。心の中でかたちを変えて、自分と折り合うをつけて存在していくだけ」 「先を生くひと」は、ずっと近くにいた大好きな幼馴染が、知らないおばあさんの家に通う理由が気になる女子高生の話。余命がわずかなおばあさんのためにできることを必死にやろうとする姿が温かかった。また、勇気を出して自分の気持ちに向き合った加代のことを応援したくなった。以下に印象に残った言葉を抜粋。 ・「好きを捨てる」のではなく、何かを手放したって、ずっと待っていたことや、手にしていたことは事実として自分の中にある。自分の中に何もかもを収めていくことが、今している自分の人生の片付けなんだよ。これまではいつでも手に取れるように物に託して置いていたけど、自分の奥に収納する、しまい込む。 ・どんなに辛いことや哀しいことがあったとしても、大丈夫。憂うことはないの。だって、きっといつか、何もかもを穏やかに眺められる日が来る。ありのままを受け止めて、自分なりに頑張ったんだからいいじゃないって言える自分が、遠い未来にきっといる。 | ||||
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町田そのこの作風そのものの作品だけど、町田そのこの作品を立て続けに読んだ後に読むには物足りない。 短編ではなく長編が生きる思ったので、あえて普通評価しました。ファンだけどスミマセン。 | ||||
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この短編集に出てくる主人公は、どの人も「普通の人」なのですが、 どの話もずっしりとした人生の重みを感じました。 抱えている悩みや葛藤はそれぞれ違うし、 過ごしてきた日々や人間関係が幾重にも織り重なって、その人を作り上げている。 至極当たり前のことだけれども、この短編集を読むと、そういうことがすごく愛しく思えてきます。 私が今日、街ですれ違った「誰か」の人生にも、この短編集に書かれているような瞬間があったんじゃないかな。 そう思うと、みんな「普通の人」なんじゃなくて、それぞれの人生の主人公なんだな、と思います。 人はみんな違うからこそ、人生は楽しくて、哀しくて、味わい深いんだな、と思わせてくれる本です。 「不倫をしている女」とか「地域の変わり者のお婆さん」とか、色眼鏡で見られがちな人にも、それぞれ家族がいて、積み重ねてきた人生があるんですよね。 嬉しいこと、悲しいことを感じる心を持った、一人の人間だということを再認識させられました。 「○○世代」で括ったり、レッテルを貼って「この人はこうだろう」で人付き合いをするのは、正直とても楽です。 その人の表面だけ見ていれば、滞りなく流れていくから。 反対に、心の深いところを開示したりされたりするのは、とてもしんどいし、疲れることです。 傷つくかもしれないし、下手したら人間関係が拗れて、平穏な「日常」が壊れてしまうかもしれない。 それはそうなんだけれど、でも、一歩踏み出してみたい。 もっとちゃんと、自分の周りの人と関わりを持っていきたい。 そんな前向きな気持ちになれる、さわやかな読後感でした。 | ||||
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大事な人とのお別れ(死)を経験し、辛い思いをしている方に是非読んでほしいです。 すとん、と心に落ちる言葉が沢山出てきます。 | ||||
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全て女性が主人公の、5編の短編小説。 主人公の女性達は、みんな何らかの悩みを抱えていてもがいている。 しかし、様々な人々との出会いや騒動やらに出会ううちに、自分が悩んでいた問題の根源を知って成長していく・・・大雑把に言うと、そんな感じの楽しい小説である。 結局、人は人とのふれあいの中で成長していくのだなとちょっとだけ前向きな気持ちにさせてくれる、爽やかな読後感であった。 今、何となく心が疲れている人にはお勧めの一冊である。 | ||||
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個人的に町田さんの小説は何を読んでも言葉の使い方が好きです。 | ||||
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不倫の話が多かった気がするけど、 きっと自分を大切にしないとか大切に扱われていないって言うのが分かりやすいからなのかな。 自分はどうしてもネガティブで自分への扱いがまだまだ雑で大切に出来ないから、何だかすごく気持ちが分かる部分が多かった。 栗の渋皮煮の話は作っている工程が楽しくて いつかやってみたいなと思った。魔女の料理のような灰汁を見てみたい。何かに悪意を込めてしまうのも気持ちが分かった。すごく小さな事だけど、密度の濃い悪意。そう言うの誰でも持ってたり、実際にぶつけたり送ったりもしてしまうものなんだろうな。 人の思いは簡単じゃなくて、自分自身の思いもそうだけど、変わってしまうもので、だから怖いと思ってしまう。大切な人でも離れていくんだろうなと、それをどこか分かっていないと後が辛いなーと今は思ってしまってる。私は確実にいろいろ捨てられなくて、待っていたりしてしまうタイプだ。 澪さんみたいにあんなに潔く最後を迎えられるだろうか。これで良かったって、精一杯やったって言えるかな。 また泣いてしまった。でもいつも良い涙な気がしてる。また良い本を読めて嬉しい。 | ||||
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