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彼は彼女の顔が見えない
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彼は彼女の顔が見えないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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さすが"どんでん返しの女王"。けっこう楽しめました。登場人物が少ないので高齢の私もついていけました。 | ||||
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とてもグダグダしていて読むのが辛いと少し感じた。ただ、話は面白かった。 | ||||
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昨年翻訳された「彼と彼女の衝撃の瞬間」同様、本作にも著者であるアリス・フィーニーの特徴が凝縮されている。 登場人物紹介表がないこと、登場人物の少なさ、視点の切り替え、信頼できない語り手。 こうした制限された情報の中でじわじわと不安を煽り、突如思いがけない方に舵を切るのが著者の十八番である。 脚本家のアダムとアメリアは、結婚カウンセラーの助言の通り週末旅行に出かける。 そして旅先で不穏な出来事が起こっていくというのが本作の大まかなストーリー。 そこに先述した視点の切り替えが加わることで、アダムとアメリアが互いに何かを企んでいくことが読者には明らかにされる。 ただし全貌は見えない。 そしてアダムとアメリアの視点に加えて、第三の人物の視点と毎年結婚記念日に妻から夫へと送られた手紙が挿入される。 これが非常に巧い。 第三の人物の思考や言動、かつて夫婦の間に何があったのかなど、提示されている情報は増えているはずなのに謎だけが蓄積されていくのだ。 どう組み合わせても纏まらない、答えが知りたいという欲求に従うままページを繰る先に待ち受ける真相。 驚愕すると同時にストンと腑に落ちる、この感覚はフェアなミステリーだからこそ味わえる醍醐味だ。 | ||||
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ラストのどんでん返しが!との、作品紹介だったが、あー、そういうわけね、程度だったし、とにかくダラダラとつまらなくて、ラストの為に読み続けていただけの身としては失敗したなぁ、と思わざるを得ない内容だった。 | ||||
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作りすぎていて、読み通すのに苦労した。 文春で池上某が★4.5を付けていたので購入したが馬鹿を見た。 | ||||
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前作の精神面にこたえる陰湿で凄惨な描写や、ホラーチックで出血多めな場面は抑え(おそらく意識して書いていない)、緻密な構成と 元々得意な場面(視点)変更描写をさらに磨いて勝負した、粗削りながら目に見えた上達が伺える二度読み必至ミステリー。 この著者は、トリックの仕掛けを披露した後、こまごま付け足したり、更なる小ちゃぶ台返しがお好きと見え、見事などんでん返しの後はすっきり纏めれば素晴らしい作品になると思われるのに、何か切れ味の悪さの残尿感がある。そのため四つ星にしてしまったが、作品ごとに巧くなっているので、当分目を離すことは出来ない。 | ||||
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邦訳全3作読みましたが、毎度先入観を利用された仕掛けに身構えながら読みますが、今回も良い意味でやられました 最近の中では読み終わるのか惜しいと思える作品です。 次作も楽しみですね | ||||
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第一作は読んでいないが、第二作『彼と彼女の衝撃の瞬間』は楽しく読んだ。それで本書も予約注文した。 一、読書体験 本書はKindleで3回読んだ。 一回目は、急いで読んだので、このミステリーの構造をよく理解できなかった。期待はずれと思った。しかし、村上氏の賞賛解説を読んで、もう一度読んでみることにした。 ニ回目は、この本の仕掛けがわかって、楽しく読めた。 三回目は、細かい部分を確認するために読んでみた。すっきりしない点もあったが、全体には影響しないように思えた。 二、ストーリー等(ネタバレなし) ○訳題は主人公のアダムが人の顔を見分けることができないことに基づく。原題はRock Paper Scissorsで、グー・チョキ・パーの意味らしいが、本書では、「石、紙、ハサミ」と訳され、何度も登場する本と脚本の題名である。 ○倦怠期(?)にあるアダムとアメリアの夫婦は、カウンセラーの勧めで、夫婦関係の修復のため、スコットランドの山奥の教会改造の宿泊所(従業員なし)に旅行に行くが、そこで、いろいろ不審な出来事が起きる。この旅行を(過去も含めて)、夫の視点からと、妻の視点からと交互に描く。これがメインストーリー。 ○メインスストーリーの合間に、妻が毎年の結婚記念日ごとに夫に書き、出されることなく終わった(つまり夫は内容を知らない)手紙が挿入される。 三、私的感想 ○最終的には、十分面白かった。 ○本書には、手紙の大仕掛けと、交互叙述の仕掛けと、メインストーリーの仕掛けがある。 ○メインストーリーはスリラーであり、犯罪小説であり、それなりに面白いが、空間的時間的には比較的単純である。手紙の大仕掛けと交互叙述の仕掛けは、メインストーリーに厚みを付け、メインストーリーの仕掛けを見えにくくする一方、最終的には、メインストーリーの結末の説得力を高めている。うまいと思う。 四、蛇足 ○個人的には、後味はちょっと悪かった。もう一度ひっくり返してもよかったように思うが、ややこしいか。 ○原著のアマゾンレビューには賞賛と酷評が並んでいた。 | ||||
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待ちに待った小説を読み始めると、白く深い驚愕の世界が待ち受けていた。 スリルと驚愕、奇妙なインテリア、仕掛け、これでもか的な風貌、小道具、 ミステリー要素の百花繚乱を思わせる、ゴージャスな舞台設定と、登場人物たちの行動。 そこに、想いの詰まった手紙の章を挿入することで、読者の気持ちの焦点を絞り、 その実、叙述トリックの見事さでブンブン引き回す。 終盤で、情景が一変するカタルシスは本当に見事。 なんて完成された小説なんだろう。 『彼は彼女の顔が見えない』この題名もこのミステリーのキーワードであると同時に、 「誰もが相手の顔・気持ちが見えない」という登場人物たちの心象をも表わしているようにも思えた。 | ||||
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