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悪魔のような女
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悪魔のような女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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サスペンスやミステリー映画は大好きなのですが、小説は読まない性質で、それでもリメイクとオリジナルを見たら どうしても原作小説が気になり読んでみました。 映画版はだいぶ改変され犯人も被害者も違いますが、原作小説もさすがの出来で読後、嘆息しました。 ただ文体がくどくてよくわからない情景描写が多く、飛ばし読みしました。 | ||||
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前に映画を観たのだが、内容をすっかり忘れていて読んだ。読んでも、ああこういう話だった、とは思いださなかった。ただ今度は忘れないだろう。トリック、ストーリーはいたって単純で、割と無理がある。 しかしどう読んでも、男が妻を殺そうと思う心理が理解できない。妻を殺すなんてことは、よほどのことなのだが、何やらゲーム感覚でやっている気がする。まあ何しろだらだらと不倫旅行の様子を描いて名画だなどというフランス人のことだから、そのへんも違うのだろう。 「はい、それが何か?」と言いたくなる小説だった。 | ||||
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古典的名作として評価したい。 しかも、フランスミステリというのがいい。 この著者らの作品は、結構怪談風というかスリラーの体裁である。 本作で著者らが狙ったのは、人を心理的に追い詰めることの怖さ、であろう。 けっして意外性やどんでん返しではない、と思う。 クルーゾー監督の映画版は、意外性を軸にしてラストのショックをもりあげる、という演出だった。 原作の本書は、映像では描けない微妙な心理の動き、ゆらぎ、不安感を軸に、心理小説とも読めるようなものだ。 もちろん、時代的な古さがあるから、今の基準で見たら物足りないものがあるだろう。 もっと精緻な心理描写があっても良い、という気がするのも仕方のないことだろう。 しかし、その地味なところが、本作をハイブロウにしている所以である。 読者に考える余地を残すことで、作品世界に深みを増しているのだ。 映画版しか知らない人には、ぜひ読めといいたい。 両者の設定で決定的に違うところがあるし、作品のムードも違う。 他のレビュアーが書いているように、話自体は単純である。 だからこそ、ゆったりと、しかし着実に進行するストーリーが、後半から終盤にかけての重みになっているのだ。 でも、クルーゾーの映画も、モノクロで雰囲気満点だし、いかにもという描写はさすがと思わせる。 レンタルできれば、本書と一緒に鑑賞してほしい。 | ||||
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単純なストーリーで登場人物も少なく、展開もお見通しで、最後まで持つのかなと思うが、フランスミステリらしい雰囲気で読ませる。 何年か前にシャロン・ストーン主演でリメイクされていましたが、シャロン・ストーンは登場人物のイメージにぴったりでしたね。 最近TVの2時間ドラマでも、やっていましたが、原作のストーリーがあまりに単純なためか、脚本はひねってありました。 有名な作品なので一度は読んでみてもよいのでは。 | ||||
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単純なストーリーで登場人物も少なく、展開もお見通しで、最後まで持つのかなと思うが、フランスミステリらしい雰囲気で読ませる。何年か前にシャロン・ストーン主演でリメイクされていましたが、シャロン・ストーンは登場人物のイメージにぴったりでしたね。最近TVの2時間ドラマでも、やっていましたが、原作のストーリーがあまりに単純なためか、脚本はひねってありました。有名な作品なので一度は読んでみてもよいのでは。 | ||||
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歴史的傑作ではあるが、今の読者には独白調の文体が古臭く見えるだろう。内容についても、ミステリの進化ということを改めて考えさせられた。 ストーリー自体は、シンプルだが悪くない。愛人に唆されて、保険金目当てで妻を殺すセールスマン。アリバイのため妻を遠くに呼び寄せて溺死させ、数日後自宅脇の池に死体を持って戻る。いったん自宅を離れ、改めて戻って死体を発見する…、という計画だ。ここまではありきたり過ぎるほどなのだが、帰ってみたら死体が消えている、という展開になって、俄然面白くなる。死体は流されたのか、と焦る男に死んだはずの妻から「しばらく留守にする」という葉書が届き、妻の兄のところに行くとついさっき妻に会ったところだ、と言われる。共犯者の愛人に相談するが、死体が無ければ保険金は当然貰えないのだからしっかり探せと言われるばかり。そして、混乱を深める男に、妻から「もうすぐ帰る」というメモが届いた…。 途中で謎解きは見えてしまったが、そうでなければ感心したか、というとそうとも思えない。面白いのだがワン・アイディアだけだし、シンプル過ぎる。真相にも穴がある。クイーンやカー、クリスティ等パズル派の傑作が、今読んで設定はともかく水準に古さを感じないことが多いのに対し、本書の場合は、今の作家ならこのアイディアをもっと面白く、もっと複雑に、綻び少なく展開できるのでは、と思ってしまう。文体だけの話ではないのである。ただし、「あらゆる恐怖の原点」というあおり文句に異論はない。ミステリ好きは、一読しておくべし。 | ||||
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歴史的傑作ではあるが、今の読者には独白調の文体が古臭く見えるだろう。内容についても、ミステリの進化ということを改めて考えさせられた。ストーリー自体は、シンプルだが悪くない。愛人に唆されて、保険金目当てで妻を殺すセールスマン。アリバイのため妻を遠くに呼び寄せて溺死させ、数日後自宅脇の池に死体を持って戻る。いったん自宅を離れ、改めて戻って死体を発見する…、という計画だ。ここまではありきたり過ぎるほどなのだが、帰ってみたら死体が消えている、という展開になって、俄然面白くなる。死体は流されたのか、と焦る男に死んだはずの妻から「しばらく留守にする」という葉書が届き、妻の兄のところに行くとついさっき妻に会ったところだ、と言われる。共犯者の愛人に相談するが、死体が無ければ保険金は当然貰えないのだからしっかり探せと言われるばかり。そして、混乱を深める男に、妻から「もうすぐ帰る」というメモが届いた…。途中で謎解きは見えてしまったが、そうでなければ感心したか、というとそうとも思えない。面白いのだがワン・アイディアだけだし、シンプル過ぎる。真相にも穴がある。クイーンやカー、クリスティ等パズル派の傑作が、今読んで設定はともかく水準に古さを感じないことが多いのに対し、本書の場合は、今の作家ならこのアイディアをもっと面白く、もっと複雑に、綻び少なく展開できるのでは、と思ってしまう。文体だけの話ではないのである。ただし、「あらゆる恐怖の原点」というあおり文句に異論はない。ミステリ好きは、一読しておくべし。 | ||||
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1955年にフランスのクルーゾ監督が映画化し、96年にはハリウッドでシャロン・ストーンとイザベル・アジャーニの競演でリメイクされた本作は、前半の殺人にまつわる緊迫感が、後半の心理サスペンスにシームレスに移行するまさに心理サスペンスの王道を行く作品である。その心理的描写の執拗さやラストのどんでん返しにつなげる伏線など、まさに心理的サスペンスの手法の原点とも言えるのではないだろうか。ただ惜しむらくはこの作品を純粋に楽しむには、あまりにも読者がすれてしまっている。サスペンスの王道を楽しみたい向きにはお勧めしたい一作である。なお映画とはやや趣が異なることを念のため追記しておく。 | ||||
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1955年にフランスのクルーゾ監督が映画化し、96年にはハリウッドでシャロン・ストーンとイザベル・アジャーニの競演でリメイクされた本作は、前半の殺人にまつわる緊迫感が、後半の心理サスペンスにシームレスに移行するまさに心理サスペンスの王道を行く作品である。その心理的描写の執拗さやラストのどんでん返しにつなげる伏線など、まさに心理的サスペンスの手法の原点とも言えるのではないだろうか。ただ惜しむらくはこの作品を純粋に楽しむには、あまりにも読者がすれてしまっている。サスペンスの王道を楽しみたい向きにはお勧めしたい一作である。なお映画とはやや趣が異なることを念のため追記しておく。 | ||||
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