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死仮面
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死仮面の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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<『死仮面』の感想のみ> 『八つ墓村』が連載されていた時期に併行して連載されていた作品。 本作が終了した時点で『八つ墓村』はまだまだ継続連載中だったのだが、物語としては、該事件が解決した後、挨拶かたがた磯川警部を訪れた際に、上記の男の話を聞かされたという冒頭。 金田一耕助の東京でのパートナーとして有名な等々力警部は、本作執筆時点で「黒蘭姫」に登場済みではあるが、著者からはまだその位置に意識されておらず、本作にも警察関係者として「警部」が登場するものの、姓は一度も記載されないw 巻末の「解説」によると、著者自身の言葉で「当時、私はなぜかこの作品を毛嫌いし、本にしなかった。話が陰惨すぎたせいであろう」(P.215)との一文が残っているらしいが、それほど陰惨とは思えない。この程度ならば、著者はいくらでも書いているwし、四年後に上梓された似た題名の「生ける死仮面」などは、本作より遥かに気持ち悪いww 本作でも冒頭で死体姦をやや匂わされるものの、主たる舞台は川島女子学園であり、白井澄子なる女学生視点の個所もあって、むしろジュブナイル的な雰囲気もあるくらい。 あるいは、そんな全体設計と相対的に相容れない点もあるということで嫌ったのかもしれないが、単行本から漏れ続けた原因は、掲載誌が中日新聞系の地方のマイナー誌だったことが大きいのではないだろうか。 特筆すべきは、中島河太郎は本作を国会図書館で"発見"したものの、連載ひと月分だけ欠落しており、その部分は中日新聞の協力で捜索キャンペーンまで行っても発見できず、中盤の「妖婆の悲憤」と「校長の惨死」の二章は、やむなく彼が代筆したらしい。 後続の部分から、欠落部にはどんなエピソードを追記しなければならないかは概ね類推できるにしても、見事な代作と言っていいだろう。 中島河太郎は、今後欠落部が発見されれば、当然代作箇所は差し替えられるべきと書いていて、実際に後に欠落部は発見されたのだが、この角川版は代筆Ver.が継続して使用されているw ま、大人の事情というやつだが、それだけ自然に繋がっているからと言える。 とは言え、発見されたというのだから、それを読んでみたいと思うのがオタク心であるw で、完全版で発売された春陽文庫のものを検索したところ――古本が\34,962からの値付けであったww(2023/6/16現在) いやこれはムリムリ。 なのだが、県内の図書館で検索してみたところ、一冊だけ発見した。 わたしの県では、県内図書館の蔵書は最寄りの図書館に取り寄せる申請ができるので、近日トライしてみるつもり。 | ||||
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旧版の解説にもあるとおり角川文庫版「死仮面」は、掲載雑誌の一部が見つからず、中島河太郎が補筆した不完全版である。 その後、欠号部分が見つかり、春陽文庫で完全版として刊行された。 しかし、いわゆる不適正語彙などの修正が行われており、厳密な意味では完全版とは言えない。 今回の改版は、単純な再刊ではなく修正などがない完全版の刊行を望む次第である。 | ||||
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「死仮面」は、 死仮面 (1982年) (カドカワノベルズ) として発行されたときは、掲載誌が見つからなくて欠落した部分を中島河太郎氏が補筆したものが収録され、角川文庫に収録されたときもそのままでした。後に欠落した部分も見つかり 死仮面―他1編 (春陽文庫) として刊行されました。 | ||||
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