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(短編集)
サム・ホーソーンの事件簿Ⅱ
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サム・ホーソーンの事件簿Ⅱの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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◆「長方形の部屋」 大学の学生寮で殺人事件が起こた。 現場に居たルームメイトの男は、すぐに犯行を認めたのだが、 なぜ彼は、二十二時間もの間、死体のそばを離れなかったのか……? 犯人が持つ特異な動機が焦点となる本作ですが、残念ながら、世知辛い現代の視点 から見ると、発表当時の読者が感じたようなインパクトは感じられないでしょうね。 ただそれは、現実が虚構を追い越したというより、単に 現実のほうが虚構を模倣しているに過ぎないと思います。 作中人物と読者の世界観のズレによって謎を作り出す趣向は、サイコ物の流行や 日本では京極夏彦作品の影響で広く一般化しましたが、本作は、そうしたものに 先立つ、記念碑的作品です。 ▽付記 本作の殺人現場のイメージにポーの某作やメルヴィルの某作が 重ねあわされているのにもニヤリ。 | ||||
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1920年代禁酒法時代のアメリカを舞台にした全編不可能犯罪ものの時代ミステリである。 「長方形の部屋」はオマケの現代ミステリですが、オマケが一番レベルが高いw 時代小説としての感想しか突っ込むところが無い。 30過ぎても独身のサム・ホーソーンは、女子大生とラブラブファイヤーになるのだが、 彼女が犯人である可能性がある事件の時、 無罪を証明するにはスカートの中を覗く必要に迫られるのが面白かった。 スカートの中を見せろと言うことがトンデモナイ破廉恥な事であった、 女性が慎み深く、男性が紳士であった古き良き20年代に憧れます。 制服をミニスカにして街を闊歩している女子高生がいる現代日本はおかしいぜよ。 パンツ見せるどころか、パンツも体も売る女子高生がいる現代日本なら、 サム・ホーソーンは失恋しなかったと思われるが、 哀れサムは変態扱いされ女子大生に振られるのだ(藁 サムは医者だが、この時代は技術革新が凄く、 飛行機パイロット等の新しい職業もどんどん生まれ、 田舎医者なんて若い女の子には受けんよと 卑屈になるサムがきゃわいい。(藁 知的レベルが高いと思われる医師探偵だが、 犯人に肉体労働者もいるのは、職業差別を否定しているようで、 ホックの人権意識は素晴らしい。 一芸に秀でた職人が、その専門を犯罪に応用した時、 それを見破るには、机上の知識だけでは苦しいだろう。 探偵にはあらゆる経験に基く知識が要求されるのだ。 サムは医者だが庶民的な人物なので、あの職人の仕事も経験があったと思われる。 気障なハードボイルドの探偵には絶対解決出来ないと思われる、 職人さんが犯人の作品はそれなりに個性的で面白かった。 高学歴で無いと就けない職種の人物より、 中卒の職人さんの方が頭が切れることも有り得ます。 当たり前のことですが、職業に貴賎は無いということを再認識していただきたい。 | ||||
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「ハウスボートから消えた四人組」事件以降、急にミランダ・グレイと親しくなったと思ったら「郵便局で消失した封筒」事件で、恋人のミランダ・グレイを疑ったので、振られたサム先生。可哀相でした。この人には恋愛が似合わないのかな?それでもサム先生はシャーロック・ホームズ気取りで事件を嗅ぎ回って回ります。しかし、サム先生も、レンズ保安官がヴェラ・ブロックと結婚出来たのは嬉しかったと思います。「八角形の部屋で殺された浮浪者」事件の合間だったと言うのを除けばですが。兎に角、前巻と遜色無い内容なので、一読の価値ありです。 | ||||
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ニュー・イングランドの田舎町ノースモントの老医師サム・ホーソーンが、数々の不可能犯罪を解決した若かりし日々を回想する、シリーズ物の短編集。第2集の本書には、1927年から1930年までに起きた、12の事件が載せられている。病院の開設、郵便局の開設、1929年の株大暴落(世界大恐慌)、レンズ保安官の結婚…などなど盛りだくさんの本書だが、最も印象的なのは、サム先生がノースモントに来て初めて恋をし、フラれてしまった顛末。悪いが失恋して良かったと思う-相手の女性は全く面白味のない、わからずやだからだ。”探偵ごっこ”で迷惑をかけても、それを夫婦間の笑い話として末永く語り合えるような伴侶に、サム先生には恵まれてほしいと思う。看護婦のエイプリルなど悪くないと思うのだが、どうなのだろう。ところで、第1集にも第2集にも、付録としてシリーズ以外の作品が載せられているが、特別おもしろくもないし、何よりもシリーズの雰囲気を壊していて興ざめである。それよりもサム先生の話を1話でも多く載せてほしい。 | ||||
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サム・ホーソーン先生の第二短編集は、1927年の秋から1930年の7月までにおこった12の事件が語られます。シリーズをはじめて読んで、とても楽しめた第一短編集に比べても、遜色のないものばかり。よくこれだけの質の高さを維持できるものだと感心させられます。コネチカット州の田舎町ノースモントとその周辺では、あいもかわらず犯罪が続きます。それも、どれも不可能犯罪ばっかり。こんな町なら、ミステリのファンに限らずとも、一度は住んでみたいと思うのでは?町でおこった不思議な事件を、素人探偵気取りで探ってまわる。なかなかいいですね、スリルに満ちた毎日が送れそうで。被害者にされるのはイヤだけど。次の事件簿がまとめられるのが、とても楽しみです。 | ||||
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相変わらずホーソーン博士の周りでは不可解な犯罪が相次ぎます胸の痛みで入院した患者を切開してみたら心臓に銃弾が撃ち込まれていたり空飛ぶ飛行機を一人で曲芸運転していたものが殺されたり前作に比べて、不可能犯罪を必ず一つは盛り込むという制約の中毎月一編書いていた関係からか質が若干落ちていますがそれでも興味深い一品です「長方形の部屋」を併せて収録 | ||||
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