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棘の家
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棘の家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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人間の汚い部分が上手く描かれていて、最後まで考えさせられながら読んだ。 どうすれば彼らにとって最善の未来になったのだろうか。 | ||||
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中山作品でも珍しいジャンルの作品で新境地開拓です それはそれで全然ありでした | ||||
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大体において面白かったけど、一つここも書いて欲しかったと思ったのは、穂刈のクラスでのイジメの問題を今回の事件を踏まえてどう対処するのかというところ。 当初穂刈は生徒の真田からクラス内でイジメがあるから対処してほしいと言われたのに対して、事なかれ主義で有耶無耶にしようとした。そんな穂刈が自身の娘がイジメに遭い自殺未遂までしたことをどう己の職場で活かすのかをエピローグでも良いからぜひ知りたかった。 | ||||
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ネタバレ含みます。 惹き込まれ一気に読みました。 イジメという社会問題についても考えさせられました。 親の立場で、自分だったらどうだろうと考えながら読みましたが読後にモヤモヤが残ります。 イジメ被害者がマスコミに加害者の名前を出したり、イジメ被害者がクラスメートを使ってイジメ加害者の名前を親に知らせたのを悪と捉える描写には同意はできません。 この作者の作品は数冊しか読んでいませんが、他の小説家の作品より作者の思考が作品に表れてる印象があります(ネット民に対しての嫌悪とか)。 ストーリーは楽しめ、イジメについても考えさせられましたが、作者との考え方と合わずモヤモヤ(イライラ)が残ったので星を減らしました。 一番モヤモヤしたのは、イジメ被害者の由佳が夏菜を使ってやった行為に「被害者と思ってた由佳が復讐者に変貌していたのだ」とか「間接的に彩を殺したのは由佳だったと見方もできる」という父親の考え。 ふざけるなと。 イジメ被害者はただ我慢しろと? イジメを扱ってる作品としてはイジメ被害者に配慮が足りない気がします。勿論被害者(被害者家族)が加害者を殺害は論外ですが(ネタバレになりますが、この作品ではイジメ被害者側は加害者を殺害していませんでしたが)。 後、彩を殺害した犯人が捕まった後も描いて欲しかった。彩の母親が犯人を知った後の反応とか、世間の反応(ネット民の反応)とか読みたかったです。 | ||||
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ミステリですから、内容には触れませんが、主人公が勤務する中学校でのいじめを導入として、いじめの被害者家族や加害者家族の葛藤を描こうとした社会派ミステリでした。マスコミやSNSなどの世間からの目から見たのぞき見趣味まで赤裸々に描いており、ミステリの要素よりも、いじめを取り巻く問題の複雑さや家族の葛藤を描く社会派小説の趣が強く感じられました。中学校の隠ぺい体質やことなかれの扱いなどは誇張されているとはいえ良く描かれていました。 SNSでの誹謗中傷の描かれ方もそうですし、犯罪被害者、加害者家族の置かれている心境や社会状況もつぶさに書かれていました。世の中がいかに溺れている犬をたたいているのかが伝わってくるエピソードが満載でした。いじめもそうですが、社会的弱者へ陥った者への容赦のない攻撃の激しさが印象に残る小説でした。 一方で、主人公やその家族、また関係する家族全員、心情移入できる者はいませんでした。大人は思慮が浅い反面、小学生や中学2年生は圧倒的に大人のような言動と思考を持ち合わせており、ちぐはぐな人物描写だと言わざるを得ません。 これまで社会に横たわる様々なテーマを巧みな筆力で書き分けてきた作者です。また違った観点から読者の心をつかむ作品を世に問いました。扱い方の難しいテーマですから、当然読後感も人それぞれです。それでも書かなくてはいけないという作者の強い使命感が伝わってきた作品でした。途中に挿入されるゆとり教育の弊害については作者と同感です。誰も責任を取っていないわけですから。 社会派の意味合いが強いだけにミステリの要素は浅く、犯人の動機もあり得ません。ミステリの要素に関しては残念ながら期待外れです。このような展開でよいのか、としか書きようがありません。率直な感想です。ラストの家族団らんの会話など、この展開をこれで締めくくるのかという意味で噴飯ものでした。 初出は「小説 野性時代」2017年3月~12月号で、本書の刊行はそれから5年近く遅くなった2022年5月です。中山七里のような売れっ子の作品なら、連載が終わったらすぐに単行本化されるのに、5年近くも発刊されなかったのには何か理由があったのに違いありません。 | ||||
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他の方も書かれていますが、ストーリーはともかく、登場人物の動きの不自然さが目に余りました。 いじめの加害者で殺された子の父親が、いじめ被害者の父であり娘を殺した容疑者の父でもある主人公と、いじめとは何かについて勤め先の会議室で延々語り合う。娘の命がかかっている時に教師としての自分の在り方を考える主人公。教育論、学校問題、ネット・マスコミ論を語らせたいがために登場人物を動かしているように見えます。犯人がわかった後、家族が再生しそうな明るめな終わり方ですが、ここまでに起こったこと、明るみに出たことはどこに行ってしまったの?と思います。 また、「母親が息子に入れ上げると父親は娘の擁護に回り、娘の三者面談に父親が出ることさえある」とのくだりも引っかかります。三者面談に父母どちらが来ても全く普通のことですが、これは発言した登場人物が性別分業に偏見を持っているという表現でしょうか。 御子柴弁護士やヒポクラテスなどのシリーズはとても楽しんでいますが、ノンシリーズものは出来不出来の差が激しく、今回は読んでがっかりしました。 | ||||
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前半はイヤミス系の読み進めにくいけど、引き込まれる内容と思わせ期待値があがる。 ただいざストーリが進むと、登場人物達の行動への違和感がちりばめられる。 この違和感が展開に絡んでくるのかと思いきや、全くそんなことはなくただただそんなわけないだろうという突っ込みどころの提供に終わっていてびっくり。 教職というのを聖職扱いしている人がまだいると思っているのか、家族と教師の狭間という概念が古いし、展開に広がりがない。 社会派ミステリーでもイヤミスでもないし、設定がおかしいので読み進めるにつれ残念な気分になる。 | ||||
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読み飽きしない新しい発想のもとに書かれていて、今のところは現代的表現なので面白い。 | ||||
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いじめ加害者・被害者の家族を題材にした小説に、奥田英朗の「沈黙の町で」や、港かなえの数冊があるけれど、本作は導入部はさすが読ませる、と思ったものの、どの人物もリアリティが希薄な感じ。主人公は教師としても?だし、父親としても?だし、母親は全くとんちんかんな人。中2の息子の意見をそんなに聞いてどうする。そして相手方サイドも家族も変。特に父親。亡くなった女の子がどういう子なのか全く見えてこないし、誰にも想われてない感じ。主人公のクラスのいじめはどうなったのよ。そっちは放置なの?主人公からも放置だけど、話の上でも放置。消化不良です。 | ||||
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①なかなかの傑作である。教育問題を家庭社会問題として鋭く衝く筆法は社会派ミステリーの著者の本領発揮である。 ②一つ不満があるとすれば、犯人像である。この犯人はあり得ないのではないか?犯人には決定的な動機というものがない。勉強はどこでも出来るし、兄弟姉妹を憎む理由としては弱すぎる。こんなことで殺すことなどあり得ない。血の繋がらない異母兄弟姉妹ならまだしも。 ③無差別殺人でもない限り、殺人動機を持つ人間は自ずと限られる。 いじめから家庭崩壊へ。 しかし、あり得る殺人事件である。 久しぶりの傑作としてお勧めだ。 | ||||
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学校でのいじめをかばったことがきっかけでいじめられることになってしまった教師の娘。 娘の思い切った行動から、事態は急速にエスカレートする。 教師としての立場と、父としての立場で板挟みに遭いながら必死に事態の打開を目指すが、更に状況は悪化していって・・・というストーリー。 どんどん追い詰められ系のストーリーでストレスが溜まる話であるが、それだけに偏っているので、愉しんで物語に没入できない。 同氏の他の作品と比しても話に厚みがなく、とりあえず書きました、という感じがしてしまう。 教育現場の苦悩を題材にしたのは良かったが、キャラクターがついてこない印象でした。 | ||||
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被害者側の「できれば穏便に」と、学校側の「できれば穏便に」が甚だしくズレてる事を確認した後じゃないと被害届にならないから、いじめ問題は表に出てくるのが遅いんだなー…と 順番としては加害者が加害する事を止めさせてから、新たな被害者にならない様に気配るって事でよい気がするんだが、なんやかんやで人は機をみるに敏だから中庸には落ち着かないんだろうなー… 被害者が「証拠」を取ると「陰険」と非難された怖ろしい時代もあった事を思えば、少しは前進してるのかもと 「いじめ」かそうでないかなんか見極めなくてもいいから「嫌がらせ」の時点で摘め。「様子見」などせんでいい。とは思うんだが そうしたらそうしたで深く潜行するに決まってんだけど 由佳に発生したのは「悪意」じゃなくて「世知」と捉えたいかな 留置所の弁当がヘルシーだというトコで、経験者に昔聞いたエピソードを唐突に思い出した 「醤油どうする?」と聞いてくれたらしい。おかずの味が薄いから白飯部分に醤油をかけ回してくれると。しかしながら、ひと口食ってから「醤油下さい」は出来ない。あくまでも配布の時。これは全国一律なのか、特定地域のサービスなのか思い出したらちょっと知りたくなった | ||||
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七里さんの作品は全部読んでいます。 本書はシリーズから外れた単品です。相変わらず一気読みさせる勢いはあるのですが、どうも主人公(?)の男性に感情移入ができませんでした。作者のほうに意図的に感情移入させる気がないのかもしれません、湊かなえさんの作品ではそれを感じるので、そういう意味ではこの作品はイヤミスの範疇なのかもしれない。 途中でなんとなく筋が読めましたが、最後のほうはいい意味で予測を上回る結末ではありました、犯人以外の面で。 | ||||
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なのでミステリーと言うより、社会派小説として読むのが妥当かと思います。 文章も人物描写も上手です。ミスリードに思わせるような出来事もありますが、どのミステリーにもよくある展開。 終わり方は珍しく(?)後味悪いままです。 | ||||
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