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蝶の眠る場所
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蝶の眠る場所の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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多忙を極める報道記者として、主人公と重なる部分も多い多才な顔を持つ筆者。著書では様々な社会問題を提起しているが、中でも度々大きく取り上げられる冤罪について、主人公の鋭い洞察力で点から線へ、その先にある根深い闇へとメスを入れていく。記者としての経験を存分に盛り込んでおり、サスペンスドラマでもみているような臨場感があった。内容とは対照にテンポよく読める無駄のない文章は、東野圭吾や池井戸潤と通じるものがあり、どんどん引き込まれていく。ここ最近読んだ中でもっとも質の高い社会派ミステリー、多くの人にお勧めしたい一冊である。次回作に是非期待したい。 | ||||
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普段ノンフィクションものばかりで小説はあまり読まない自分でも、序盤からかなりのめり込んで読みました。ジャンルは「社会派ミステリー」ですか。著者のこれまでの報道/制作現場でのキャリアで得られた経験がストーリーの随所に活かされているのでしょう、嘘っぽさや軽さがなく、読者を惹きつけます。著者は主人公の榊美貴に自身の少なからずの部分を投影しているのではと思います。とにかく小説としての面白さは太鼓判です。 それとは別途、本作を読むことで現代社会が抱えるひずみ、問題点、人間としての根源「生と死」について改めて考えさせられました。例えば死刑制度1つとっても、今まで読んだり見たりしたどんなものより問題提起として腑に落ちました。 デビュー作としては出来過ぎなくらい素晴らしい作品です。たくさんの人に勧めたい本です。 | ||||
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河瀬直美監督の帯コメント通り、ゆるしとは、贖罪とは、と考えさせられる深く濃い作品。一方で、幼な子を愛しむような筆者の筆致はどこまでも優しく、情感と思索に満ちていて、詩的でもあり、また哲学的でもある。 筆者の経歴を生かした報道現場の空気感や登場人物もリアリティに満ちている。個性豊かな人物の一人一人が愛おしく、ページが残り少なくなってくると寂しくて、でも先が読みたくて、激しく葛藤した。是非、またこのチームで次回作を!できればシリーズ化して欲しい。映画や連続ドラマ化も切に願う。 | ||||
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読みやすくテンポも良いし、吉川英治の鳴門秘帳とか半沢直樹を彷彿させる。 その一方で死刑、冤罪について考えさせられる。 テレビ局で激務をこなす中での大作。その才能と努力に敬服します。 願わくば、次作においては、余り人を殺さないでいただきたい。 | ||||
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ミステリーとして、どんな真実が潜んでいるのか気になって一気に読んでしまうという純粋な面白さがある。それに加えて、著者の経歴・経験に基づくであろう、記者の世界や、警察・検察の世界についての描写もとても丁寧に書かれており、重厚な情報量を含んでいる。そうした社会洞察の視点も読んでいて面白い。デビュー作とのことだが、完成度が高い一冊。 | ||||
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小学生の転落事故を取材する中で、テレビ局社会部の女性記者の直感が開けてしまったパンドラの箱。自らの罪深さを自覚する読者にとっては古傷をえぐられるような重苦しい展開が続き、人によっては耐えられないかもしれないが、最後まで読み通さないのはもったいない。字だけを読んでいるのに、ずっと映像を観せられているように感じる。さすが画に語らせる報道記者の筆、本書が初の著書とは恐れ入る。次作が待ち遠しい。 | ||||
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