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(短編集)
フォーチュン氏を呼べ
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フォーチュン氏を呼べの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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1920年本格ミステリー黄金時代の開幕と呼ばれる年に出版された名探偵フォーチュン氏登場の第一短篇集です。欧米の名探偵の中ではやや地味で日本での知名度は低いですが、直感型の天才的名探偵で事件の動機中に人間性を掘り下げる面に秀でています。フォーチュン氏は親子二代の医者で、最初の事件『大公殿下の紅茶』、続く『付き人は眠っていた』では往診をきっかけにして事件に巻き込まれます。その後は、CID(犯罪捜査部)のローマス部長やベル警視をワトスン役にして、アマチュア探偵の資格で事件解決に奔走します。フォーチュン氏の性格的な特長としては、悪人に対しては容赦せず、例え身分の高い権力者と言えどもおもねる事なく敢然と立ち向かって行きます。そして、多少法を曲げてでも自分の考える正義にとって最善の道を選択します。それは、『気立てのいい娘』『ある賭け』において顕著で、かなり吃驚させられる結末が待っています。ラストの『几帳面な殺人』は人間が起こし得る悪魔的な動機が露呈されて、慄然たる思いに駆られます。フォーチュン氏の探偵小説は全部で9冊も出ており、本書は処女作とあって未完成で成熟の域には達していませんが、若き日の雄姿を描いて後の才能の片鱗を垣間見せる秀作集だと思います。 | ||||
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エラリー・クイーンの「クイーンの定員」にも選ばれていた ベイリーの「フォーチュン氏を呼べ」ですが 今まではベイリーの短編の名作「黄色いなめくじ」や「長い晩餐」が有名だったせいもあって 邦訳されたことがありませんでした。 その名作が遂に刊行されたのは感慨のきわみです。 | ||||
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