■スポンサードリンク


無明: 警視庁強行犯係・樋口顕



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
無明 警視庁強行犯係・樋口顕

無明: 警視庁強行犯係・樋口顕の評価: 4.35/5点 レビュー 20件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.35pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

リアリズム?フィクションとして消化不良

控えめで実直な係長刑事の主人公というのが、クライム小説として目新しく感じられ、とても日本的で惹きつけられる。半面、展開まで控えめで地味。

本筋事件の犯人はいかにもなヤツのまま意外性はなく、登場人物たちとの関り、別の事件とのつながりもない。エピソードがバラバラのまま散逸していく。フィクション筋立ての妙は期待だけで終わる。

憎々しい権力者たち、所轄のヌシ、本部理事官、恥かくだけで淘汰されず、ちょっと今回は揉めちゃったね、くらいで淘汰されず。

物語のピークポイントは「権力に歯向かう無頼派モードに突入した主人公」なのに、それはただの一時の情緒不安のように「事なかれ主義の保守派」に勢いよく縮小していく。
遺族に苦しみを与えた理由、握り潰しの起源となる理由は特に言及されず、据え置き。なぜ権力者の横暴を追求しない? 同じようなことが起こる残念な未来を想起させる。

校長副校長が、なぜ強く主人公を遠ざけたのか意味不明。何となく警察介入がイヤだから?
リベラルっぽい娘の再就職先も権力志向で鼻につく。野党だから一応リベラルなのか?
何より相棒の若手女史は、主人公の話し相手以外の役割がないのが残念すぎる。後輩はペットじゃないでしょ?

社会の信用 ≠ メンツ というテーマをもっと掘り下げてほしかった。つまり消化不良。
無明 警視庁強行犯係・樋口顕Amazon書評・レビュー:無明 警視庁強行犯係・樋口顕より
4344039319

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!