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無明: 警視庁強行犯係・樋口顕
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無明: 警視庁強行犯係・樋口顕の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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控えめで実直な係長刑事の主人公というのが、クライム小説として目新しく感じられ、とても日本的で惹きつけられる。半面、展開まで控えめで地味。 本筋事件の犯人はいかにもなヤツのまま意外性はなく、登場人物たちとの関り、別の事件とのつながりもない。エピソードがバラバラのまま散逸していく。フィクション筋立ての妙は期待だけで終わる。 憎々しい権力者たち、所轄のヌシ、本部理事官、恥かくだけで淘汰されず、ちょっと今回は揉めちゃったね、くらいで淘汰されず。 物語のピークポイントは「権力に歯向かう無頼派モードに突入した主人公」なのに、それはただの一時の情緒不安のように「事なかれ主義の保守派」に勢いよく縮小していく。 遺族に苦しみを与えた理由、握り潰しの起源となる理由は特に言及されず、据え置き。なぜ権力者の横暴を追求しない? 同じようなことが起こる残念な未来を想起させる。 校長副校長が、なぜ強く主人公を遠ざけたのか意味不明。何となく警察介入がイヤだから? リベラルっぽい娘の再就職先も権力志向で鼻につく。野党だから一応リベラルなのか? 何より相棒の若手女史は、主人公の話し相手以外の役割がないのが残念すぎる。後輩はペットじゃないでしょ? 社会の信用 ≠ メンツ というテーマをもっと掘り下げてほしかった。つまり消化不良。 | ||||
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