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(短編集)
瓦礫の死角
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瓦礫の死角の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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西村賢太の例によって例の如くの私小説。「瓦礫の死角」「病院裏に埋める」は 実際の出来事に少し脚色を入れたものだろう。どこといって優れたものでは ない。 全く自堕落である主人公がひたすら母親にお金をせびったり、暴力まがいのこ とを繰り返すだけの「瓦礫の死角」。どうにも主人公=西村(作中では北町)が 自嘲気味に言うように「どうしようもない」生活を送っている主人公の不行跡 を面白おかしく(かもしれない)書いている。それ以外に内容があるだろうか。 性犯罪を犯した父親が刑務所から出所して、今住んでいる所に来るかもしれな いと言う恐怖。母親とその恐怖を分け合うが、それが一向に小説を面白くさせて いない。主人公はただ喰らい呑みタバコを吸い母親を虐めるだけ。 何のために書いたのかが分からない。 「私小説」でよくあることなのだろうが、自分の過去(現在)に目新しい出来 事がないと、過去に書いた内容と同じような文章を重複させて載せる事になる。 その典型のような作品だろう。どの話もいつか聞いた読んだ話で、またかと少々 うんざりしてくる。自分の体験に固着するあまりに経験以上のことは出てこない。 まるで「自分の私生活を切り売り」して、売るものがなくなると以前のものを、 その包紙だけ変えて再度売ったり、水増しして嵩を増やして出したり。 西村賢太は決して嫌いな小説家ではなく、その自虐的な作風は時折読んでみると 結構面白い。昔好きだった黒岩重吾という作家がいたが、重吾は自らの体験を 膨らまして作品を作り上げたが、西村さんはどうだったのか。 自ら自縄自縛してしまった感がある。 惜しむらくは、亡くなってしまったけれど、この本に収載されている「根津権現 裏」の藤沢さんのように若くして他界したことは本当に惜しまれる。私のように 「私小説など文学的には意味がない」などどほざく人間にも、その作品は魅力が あった。「西村賢太全集」が出たら買ってみたい。 ただ、今回のこの作品集は読み応えがなかった。 | ||||
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ご存じと思いますが、アマゾンで評価すると文字数が足りないとアマゾン様様によって弾かられます。 これはおかしいとチャットで訴えますと途中で終わってしまってお話になりません。 なので評価はできません。このような訴えがあったとアマゾン様様にお伝え頂いますと助かります。いかがでしょうか。 | ||||
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