■スポンサードリンク


少女を埋める



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
少女を埋める

少女を埋めるの評価: 3.86/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.86pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

著者の小説への向き合い方がギュゥッと詰まっている作品

三作を一気に読んでみたが、なんというか、不思議な感覚に陥った。浅瀬だと思って入ったら底は流れが激しい川のような、穏やかな海面に見えて深く深く潜ると見たこともない生き物たちで溢れている海のような。

私は今作を「自叙伝」と解釈させてもらって読んだが、桜庭一樹さんの人となりに、爪の先僅かだけでも触れられたような気がする。あらすじは書かないが、一作目の「少女を埋める」は、青白い炎が静かにユラユラ揺れて燃えているようで、だが二作目、三作目は一転して、真っ赤に燃えたぎる炎が周りを巻き込みながらゴウッと吹き荒れているような、激しく強いエネルギーを感じられた。
私は桜庭一樹さんのこれまでの作品やキャラクターたちを通して見て、著者をこざっぱりとしたクールな人と思っていたから、一作目を読んで、ははあやっぱりなあと思っていた。だから二作目三作目のおかげで、桜庭一樹は内にこんな熱い塊を秘めていたのか、と驚愕した。桜庭一樹の小説に対する想いが、ドドドッと一気に押し寄せて来る感じ。
作風がいつもと違う、というようなレビューも見かけたが、これはその通り。私の見解だが、一作目は本人が本人の書きたいように書ける環境だったからいつもの作風になって、二作目は例の出来事をきっかけに時間に追われるように過ごした日々が中心に書かれているからではないだろうか。文章で、当時の焦燥感や慌ただしい疾走感をこんなに表現できるのかと、私はこれまた感動した。

長々とお目汚し失礼しました。
ただ伝えたい事は、著者にとって今作は、「あなたがさえぎられず自分の話をするために」書いていて、著者が小説とどのように向き合ってきたかを知ることにも繋がると思うので、ぜひ読んでみて欲しいということです。

それから最も秀逸だったのが、このレビュー欄に「被害に遭いたくなかったらわきまえて行動せよ」という考え方がちらほら見かけられること。
著者はここまで見越してこの作品を手がけたのだろうか。だとしたら、最高に秀逸で、胸がスカッとする。
「我々は出ていかないし、従わない」
少女を埋めるAmazon書評・レビュー:少女を埋めるより
4163914900
No.6:
(5pt)

娘に頼まれて

購入したので分かりませんがとても丁寧な梱包でした
少女を埋めるAmazon書評・レビュー:少女を埋めるより
4163914900
No.5:
(3pt)

表題作だけで良い

この本には「少女を埋める」とそこから現実に起きた騒動「キメラ」と書き下ろしの「夏の終わり」が収録されている。

表題作だけであればいつもの読後感のままでいられたが、「キメラ」は騒動を知らない人は見なくても良いんじゃないかと思う。

私は著者のツイッターをフォローしているのでこの騒動のことは知っていたが、改めて「キメラ」を読むと疲労感が増す。

自伝的小説であるので、現実感が強く、過去作とは雰囲気が違うため、ファンでなければ「少女を埋める」だけ読めばダメージは少ないはずだ。

過去作の記述もあり、桜庭一樹をこの本から読み始めるのはおススメしない。
少女を埋めるAmazon書評・レビュー:少女を埋めるより
4163914900
No.4:
(4pt)

表題作だけ読むなら星5つ

コロナに気を付けながら、東京から地方に帰省する大変さが、よくわかるお話でした。

他の方も書かれていますが、続けてすぐに「キメラ」を読むと、
余韻が消し飛びますね・・・
古いですが「ア〇ネス論争」などを思い出してしまいました。

ところで、小泉八雲が住んだのは、鳥取じゃなくて島根ですよね?
あと結婚は松江だけど、「移住」はしてない、と思う。
たくさんの人が「少女を埋める」を読んだはずですが、
誰もそこを指摘してない。 何故~?
少女を埋めるAmazon書評・レビュー:少女を埋めるより
4163914900
No.3:
(5pt)

深いな

深いなと感じた
ずーとモヤモヤしていた自分を外側から見る事ができた本でした
少女を埋めるAmazon書評・レビュー:少女を埋めるより
4163914900
No.2:
(3pt)

興味深く読みました

表題作でしみじみして、いわゆる思う所が色々噴出しかけていたが、そのまま流れで「キメラ」を読んだら意識が「キメラ」の方に全部持っていかれた
しまった…。間を置けば良かった
主題とズレるが、よく新聞相手にこれを達成できたものだ。の方向に感嘆してしまった。ちなみにこの書評を読んで「え?そういう話?今さっき読んだのって別のモノ?そう読むの?」と検証してたら「思う所」がいつの間にか無散していた

自由に解釈。ということで、個人的にはC氏としては「アタシも!」と「分かる~」の同意と共感のつもりでいたのに「あの、それ違うんじゃないでしょうか」で裏切りに遭った感覚になってしまったのではないか?と、行間を勝手に埋めてみた
明らかにあらすじとは逸脱してしまったミクロの問題を「解釈の自由」というマクロの問題にすり替える手法は、罪の内容ではなく死刑制度の是非で判決を求めた裁判に似ている気がした
つまりもやっぽさが残る。…が、適当な「落としどころ」におさめるしかないんだろうな

こう言っては不謹慎な気がするが大変面白く読みました
少女を埋めるAmazon書評・レビュー:少女を埋めるより
4163914900
No.1:
(2pt)

社会的弱者は最強説?

著者の自叙伝について、とある評論家が書いた内容をめぐり揉めた仮定が記述されている。
著者の主張(あらすじと感想は分けるべき)も一理あるが、自叙伝を読んだ私は評論家と同じ様に捉えた。
著者が母親のために、抗議をしたと記述しているが、

著者自身が母親が
・著者を虐待していたこと
・夫以外の男性と何らかの関係を作ろうとしていたこと

などを自伝にしている時点で、著者の母親が地元の人々から
どのように陰口を言われるかを考えているのか疑問・・・

読んでると気分が悪くなってるように感じたので☆2
少女を埋めるAmazon書評・レビュー:少女を埋めるより
4163914900

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!