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正欲
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正欲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全249件 181~200 10/13ページ
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主人公たちがそれぞれの特殊性癖や周りの人間たちとの関わり方に悩む姿を描いた小説。 それぞれ明確なキャラを感じられて面白いけど、同じことを言いすぎて途中からくどくなりました。 登場人物全員頑固で「あぁ、こういう考え方しかできないんだなあ」って思ってしまい、「あなたの周りにもこういう人たちがいるかもしれませんよ」って言いたいのなら、もっと立体的にして見せてほしかったです。個人的に登場人物たちの特殊性癖って(ぶっちゃけYahoo知恵袋とかで十分相談できることじゃない?)って思えてしまいました。 ついでに特殊性癖持ちでマジョリティをこれでもかと否定してくるキャラが何人かいるけど、逆にこいつらには性欲以外は何もないのか?そこまで歪まされるのか?と疑問です。誰かにとっては君もマジョリティの一人で、誰彼もある部分はマジョリティであり、また別の部分はマイノリティであるから「多様性」が世の中を支えている、という考え方を少しも持たないのが不思議です。 ついでに小児性愛を性的嗜好の一部として扱い、「さあ、世の中において正しい性欲ってなんでしょう」って言われてる気がしてちょっと苦笑いしました。 | ||||
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朝井リョウらしく言葉、表現のチョイスは良かった。今の世の中や生きる事に対して向けられた叫びの感情...良かったです。 ただ多様性を軸に進んでいく物語。 多様性いる?多様性ってそういう事?って感じました。多様性でもそっち?みたいな。 この中で描かれている多様性は自分には理解しがたくイメージしにくかったかな。 流行りの多様性って言葉の後ろ盾がなくても世の中等への叫びの感情だけでも十分でしたしもっともっとシンプルな軸の方が良かったかなと。 なんていうか夜のニュースなどでたまに出てくるたいして知識も経験もないのに若者代表みたいな面して語ってる何とか評論家or今若者を中心に人気の〜...そんな感じの作品になっちゃった感じです。 自分は30代で作者と同世代ですが分かる人には響く言葉や表現が多く老若男女問わず読んで損はない作品だと思います。 後、個人的に読みにくい登場人物の名前が多くてイライラしました(笑 | ||||
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ある事件の報道から始まり、事件前の過去から登場人物たちの背景を辿っていく構成になっています。しかし、そこで明かされることは、事件の報道から読者である自身が持ってしまった偏見や誤解を1つ1つ裸にされていくような、自身の持つ攻撃性や正義と信じる何かと照らし合わされるような、そんな読書体験でした。 同時代に生きる同年代の作家が見ている世界を、少し覗かせてもらえた気分で、あまりの深さと暗さにクラクラしました。でも、これが現実で現代なのだなぁとも思います。 | ||||
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ネタバレ注意 多様性って言葉にしてしまうととても簡単で、みんな違ってみんないい、お互い理解し合おうね、的なハッピー文脈でしか語られないことが多いですが、この作品はあえてそうではなく、ダークサイドというか、もういっぽ踏み込んだところを書いています。印象に残ったのは最後の八重子と大也が家の前で言い合うシーン。完全に大也のことをゲイだと思い込んでた八重子と、必要以上に構われて八重子のことをウザったく感じている大也。人ってみんな心地よい距離感だとか、自分が近づきたい人って違うよなー、と思いました。最後には事件が起きて大変なことになってしまいますが、この作品の最後に出てくる弁護士が私的には一番良い解決策を提示しているのではないかと感じました。 浅井リョウさんのお名前は以前から知っていたのですが、作品を読むのは初めてでした。 が、最初に出てきた妻の涙に興奮する啓喜の話が、、最後、啓喜が児童ポルノの犯罪者に対して理解ができないくだりで、「涙」と妻から言われ少しハッとするシーンがとても印象的でした。水が出る瞬間に興奮する人、目から涙(水)が溢れる様子に興奮する人、、、少し違うかもしれませんが、何だか私は一番ここが引っかかりました。まだ30代の若い作者さんなんですね、、、、すごい。他の作品もよんでみようとおもいます。 | ||||
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多様性うんぬんを理解しようとする人は一生理解できないしそういう人=正常な人が読む必要はない本だと思います。 | ||||
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作者の本は初めて読みます. 複数の物語が重なっていくのは読みごたえがあり,最後の展開も驚かされました.ただし,肝心の普通の人には理解不可能な正欲(性欲)というのがスッポ抜けて感じました.それはまぁ,みんなと仲良くなるのは無理でも,検察につかまった時にも言わないで黙ってることかい?って思っちゃいました. 多様性という言葉が無遠慮に人の好みや生き方を踏みにじっていくことへのイラ立ちについては見事でした.評価されているのはこの論説的,思想的な部分なんでしょうね. 絶賛されていたので期待値が高かったのもありますが,小説としてはちょっと過大評価じゃないかしら,星4つ. | ||||
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「極ありふれた世界」 それがこの本を読んだ時の感想だった。 多様性を謳う者も結局、小児性愛だとか、風船への性的感情だとか、自分の理解の及ばぬ臭いものにはきっちりしっかり蓋をする。 そんな"結局異常者を異常と決めつける世界"を有り体に描いた新しい作品。さすがは浅井リョウ。 輝かしい顔で多様性だとか、ダイバーシティだとか立派な言葉を自分に都合よく解釈して自己正当化を図る、現代の若者共のカサブタを1つ1つナイフで突き刺していくような快感だった。 | ||||
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【ネタバレ含みます】 どこまでが世の中が言う"多様性"なのか。 『人に迷惑をかけない範囲の』ということになるのだろうが、そうすると児童を対象とした性愛は断罪され、一方で物体を対象とした性愛は世間に一応は"許される"はずだ。 ただそうした異常性愛と呼ばれる様な性癖は、社会の想像が追いつかず、マジョリティが理解できる範囲のマイノリティに押し込められてしまうというお話。 結局、多様性は正解できる問題じゃないのだと思う。どこかで『人に迷惑をかけない範囲』の多様性に線を引き、それ以上のマイノリティは、マイノリティの中のマジョリティの問題として誤翻訳されてしまう。この誤翻訳の部分が本作の問題提起だと思ったし、私には目新しく感じました。 本作の登場人物たちのような人々は踏み潰すしかない、なんせ"マイノリティ"なので、声をあげても微々たるものだろうから。マイノリティの中のマイノリティの声は無視できるくらい小さなものだから。あなた達で苦しんでください、という結論に見える、のだけれど、 うぜえ、、としか思えなかった八重子の一粘り 「何を抱えてるかは理解できないけど、何かを抱えている苦しみは理解し合える(意訳)」というのは少しだけ希望がある様に感じました。ただ、わたしは異性愛者なので当人達がどう感じるのかはわかりません。 | ||||
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現代社会の闇や矛盾をうまく描写していて、さすが浅井リョウさんだなと思いました。彼にしかこんな作品生み出せないでしょう。(彼と同世代なので余計そう思う。)ただ、登場人物が全員卑屈だなぁとも思いました^^; 世の中には性癖に対して寛容な場所や人も多いと思う。純粋な人がこの作品に影響されちゃったりして・・。 まぁ、フィクションだから仕方ないか! | ||||
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共生、多様性、マイノリティなどのワードにアンテナを立てているならぜひ読んでもらいたい作品だと思いました。 | ||||
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人は孤独では生きられない。 自分の孤独を払拭してくれている物が、誰か孤独にしているのかもしれない。 | ||||
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時は平成の終わりから令和の幕開けにかけて。 新しい時代へのスタート。 ”多様性”という言葉が社会で広く周知されるようになってきた。 そして”、世の中は多様性”に理解を示し、社会に受け入れつつある。 しかし、”多様性”という言葉のみが先行しているだけで、その本質は認めて合えていないと力説。 就学から社会人へと規定された人生のレールに乗っかれば安心生活が送れる。 しかしながら、求める”欲”が異なれば、違うレールを走るべきではないか。 LGBTQ以外のマイノリティも存在する。 法律は人を、生物を、社会を守るべくルールであり、それを逸脱しない限りは、幅広い”多様性”を認め合うべき。 とにかく、”生きること”を呼びかけている。 | ||||
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私の語彙力ではこの作品の感想は簡単に伝えられません。ですが、読む前の自分には戻れないです。朝井リョウさん十周年おめでとうございます。 | ||||
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「すばらしい!現代の多様性尊重、性的マイノリティ尊重の風潮に一石を投じる作品だ!」とレビューできないのは、この作品を読んだ方なら分かると思います。ただただ、小説や映画などで描かれるどんな憂鬱なファンタジー世界よりも、今私たちが疑問なく生きているこの「現実」が、もっとも気持ち悪く存在しているだけで窒息死しそうになる世界であることを思い知らされます。この作品を読んだ後に、あなたが発するのは言葉ではなく、心からの溜息だと思います。 | ||||
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人に理解されることはないと諦めている性的嗜好を持つ人を書いた小説はこれまでなかった。 メジャーなパラフィリア(ロリコンとか)が題材になることはあっても、 マイノリティのなかのマイノリティにスポットが当たることはなかった。 理解されることはないと思っているけれど、 私もパラフィリアだ。 今はネットがあるおかげで、 同じ性的嗜好の人を見つけられるけど、 数年前まで、本当同じ気分だった。 見つけてくれてありがとう。 | ||||
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いつも、朝井リョウさんのの作品を読むとモヤモヤする。 人の多様性を受け入れながら、自分の思いと折り合いをつけて生きていく。時には深く関わり、関わりたくたいものを避けることも選択していい。で、私はどうあるべきなのだろう。朝井リョウさんに媚びたいわけじゃないけど、ついついそんなことを考えてしまう。モヤモヤが止まらない作品。 | ||||
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朝井リョウは、読むのを止める作品もある。今作は読む手が止まらず、先行きがどうなるのか気になった。誰が事を引き起こしたのかを探るのがお門違いなほど、この作品は複雑だ 法律や条約といった社会を外側から支配するものにいつ手を打たれてもおかしくないフェチシズム。多様性からすら除外される性癖に苦悶しながら生きなければならない。理解してもらおうにも好奇な目線に晒される。そんな中で掴んだ繋がり。安易に手放したくないよなと思いました。アセクシャルともまた違う。一見、純粋そうに見えるものを逆手に利用して昂奮する。抵抗力もなく、状態変化を起こすことができる。そんな考えが根幹にあったのではないか。仮に自分が大也の立場だったら、フェスを取りやめるよう促すのだろうと考えたが、その理由が彼の文脈から浮かんでくるだろうか。きっと、浮かばない。理解を図るも異性愛者の情事を野蛮と見做している点も、多様性を鼻から考えていない姿勢だと感じた。液体は液体でも人から出るものの無遠慮さとは一線を画するのかと考えてしまった。今作の少数者からは愚かな妄想でしかないのかもしれない。変な勘ぐりをした自分はマジョリティなのだろう。 | ||||
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見たいものしか見ない、自分は認められたいくせに他人のことは認めないという、意味を含んだ【多様性】や一体何が正しい人間の本能なのかについて改めて考えさせられました。多様性多様性という言葉に囲まれる現代を生きる人は一読必須だと思います。 | ||||
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多様性 ダイバーシティ 呪文のようにこの言葉を使ってる人たち全てにこの本をお勧めしたい。あなたはこれを認められますか。 完全に相互理解をして全てを受容することなどできる世界はない。もしそれが認められるなら、ここに書かれてることは全て認められて何も咎められない。そして咎められるべきでないことが咎められるような、この小説のようなことは起きない。 そんなこと現実にあり得るんですか。 多様性を叫ぶ人たちはその意味をわかってるんですか。 唱えるだけで自分が意識高くなった気持ちになっていませんか。 優越感を味わっていませんか。 いいえ違う、と言ったあなた。 それこそ、究極の優越感、マウンティングですよ。 …だから、多様性理解なんて、誰が唱えたか知らんけど、絶対に実現などしない。マウンティング取りたい自称意識高い系の支配階級の、思考能力を失わせるための魔法の言葉でしかないと思ってる。 | ||||
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知りたくなかったと知れて良かったが同時に感じられる作品だった。 これが普通、こういう場合はこういうものというテンプレをもつことで、それが他人との共通言語となりスムーズなコミュニケーションが取れる。 仮にすべての多様さが世界で認識されたとして、私たちは何を話すことができるのだろう。 人生で向き合うべき問いが一つ増えました。 | ||||
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