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(短編集)
逆軍の旗
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逆軍の旗の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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あとがきによれば、この本の4篇は、藤沢周平氏が「解明されない、あるいは解明不可能と思われる」歴史の未知の領域に、挑んだ小説とのこと。主人公の選ぶ道筋が理解出来れば、成功と云えるが、読んでそう思えるものは、なかった。特に光秀は、新味に欠け、上の記述に照らしても、氏の取り上げた意図が掴めない、それが侘しかった。 | ||||
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私は藤沢氏の大フアンです。氏の殆どの作品は読んでいます。藤沢氏は、信長は余りにも多くの人を殺したので嫌いだと言ったと、何かの折に読んだ気がします。坂口安吾の織田信長に始まり、安土往還、秋山駿の「信長」等信長に関する名著が有るのですから、何も嫌いな人物を藤沢氏が描く必然性はありません。数多の三流作家が信長そのものを書けないから「本能寺の何がし的な馬鹿な物」を書く。当然本能寺を書けば信長と、其れしか無い光秀が出て来る。いくら藤沢氏でも光秀を麒麟とは描けないでしょう。「うそつき光秀」が光秀の出自としては最も妥当と思います。嫌いとは言え、藤沢氏にとっても信長は気になる存在であった事は否めません。結局本能寺を熱なく書いたのでは無いでしょうか。駄作です。上杉鷹山に出てくる人物名に、戦国時代の須田とか、忠臣蔵の千坂何某が出てくるのが新鮮でした。吉良上野の子息は、親譲りの馬鹿ものなので、ホットしました。上杉景勝も直江兼続も三流の人物なので、上杉家の裔はこんなものでしょう。今は亡き藤沢氏に失礼ですが、最近この本をkindle本で読んだので、旬のレビューとはなりません。最近光秀本が多数出ていますが、結局信長のおこぼれによる小銭稼ぎと言う、下賤の極みです。あの世へのご報告まで。 | ||||
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中篇4作収録。 この4作には共通しているものがある。 「志し半ばにして・・」という思いだ。読み終えた後、非常に悔しさが残る。 ■「幻にあらず」 この直前に読んだ同著者「漆の実のみのる国 上・下」巻末に、この本のなかの「幻にあらず」が紹介されていた為、読み終わり後即購入した。この中篇は、著者49歳の時のものであるが、この作品に満足できずその20年後、長編「漆の実の・・・上・下」として書き直している。そういう意味で、私は最初にその長編を読んでいるので、その余韻のまま おさらいをする形で読み直してみた。 しかし、何度読んでも悔しい思いでいっぱいだ。 最後は竹俣美作当網が復活して、藩主上杉治憲、莅戸善政と共に、「漆の実」が鈴なりになった街道を3人で笑いながら歩いて欲しかったのだが・・。 この「幻にあらず」を先に読んだ方は、是非そのまま続けて「漆の実のみのる・・」を読んでいただきたい。もっともっと細かな描写、逸話が出てき、この話の面白さを味わえるはずである。そして、あの名句「為せばなる、為さねば成らぬ何事も・・・」の深い意味を実感できるはずである。 ■ 「逆軍の旗」 映画「ラストサムライ」の最後のシーンを思い出す。悔しい。 ■ 「上意改まる」 これまた悔しい話。 「クソッ!なんでそうならなきゃいけないんだ?何も悪いことしてない3兄弟が、どうしてそんな罪を着せられなきゃいけないんだ! 畜生!胸糞悪いなー」と、 ■「二人の失踪人」 これまた悔しい話。 「それはそれとして、弟を捜しに行ったお兄ちゃんはどうした?」 | ||||
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