風の果て
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状態はきれいで、申し分ありません。 | ||||
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東北地方の某藩での策略に満ちた政争にからむ物語、時代は寛政の頃。藩の財政は逼迫し、農民階級はもとより、士族階級の生活も苦しい。多くの武士が内職で食い繋ぐ有様で、藩内の気風は荒れ不測の事態も起こりかねない。苦境を脱しようと藩には以前から荒れ地を開墾して農地にする計画があるのだが失敗続きだった。問題は農地に必要な水をどのようにして引き込むのか、にある。農村担当の役職にある下級武士出身の主人公も打開策はないものかと苦心する。 物語は初老に近い年齢の主人公の動きと、そして昔部屋住みの若侍だった頃や中年の頃のエピソードが交互に描かれる。いくつかの時代を行ったり来たりするので話が分かり難いかと思えばさにあらず、私のような半ボケ老人でもすっきりと読めるのは流石練達の作者の腕だと感心した。 上、下巻全体を読んでの感想としては藤沢の作品としてはなにか薄味だという感じである。話の最後に何かドンデン返しがあるかと思ったがそれはなかった。主人公の成長物語として読むこともできるが。 令和の現在でも世の中あちらこちらから暮らしが大変だ、という声が聞こえる。しかし、この小説に登場する江戸時代の人間に言わせるならば令和の時代は天国みたいだと言うだろう。誰でも医者にかかれるし、飢え死になどは仮にあったとしても例外中の例外だ。当時、上も下も食うや食わずのぎりぎりの生活で中には大名倒産と言ったような話もあったのは何故だろうか。生産に比べて人口が増えすぎたためか、米のみに依存した経済のあり方が無理だったのか。読み終わったところで妙なことを考えている。 | ||||
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. 剣の達人である下級武士の生涯を描く作品であり、青春時代 の淡い恋の回想を絡めてストーリーが展開していく。 恋あり、友情あり、お家騒動あり・・・藤沢作品のエキスを 集約したような見事な名作である。 淡い初恋が縦糸となって描かれていく、正義を貫く一人の武士の 生きざまは、清冽であり、また爽やかな感動を呼び起こす。 ラストの、初恋の人「お福」のと邂逅が、作品全体の終結として 深い余韻を残す作品である。 | ||||
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登場人物がとても多く、江戸時代の名前ですので少し戸惑いましたが、面白かったです。 | ||||
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藤沢周平作品は、華々しく活躍した人物ではなく、ごく普通の人々の日常を、人情豊かに描くイメージがありましたが・・ 意外でした。下級武士から藩の中枢にまで出世を遂げる主人公。しかし、その過程では、様々な葛藤や争いがあり・・ラスト、その心中に去来するものは、決して手放しで喜べる充実感ではない。 これでよかったのか、いや、こうするしかなかった・・ 自分の人生を振り返る時、人は誰しも、楽しかったことや喜びと共に、ある種の苦さを味わうのではないでしょうか。 | ||||
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