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どこまでも殺されて



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どこまでも殺されての評価: 4.00/5点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(4pt)

星3.5

謎解き感がもう少し欲しかった。真相の全ては見抜けませんでしたが意外性はそこまでなかったかな。
僕の手記がとってもダークなので、読んでてしんどくなりますが、先生と生徒たちのやり取りはまぁまぁテンポ良く読めました。
女生徒の頭がキレすぎて、ちょっと違和感。笑
長くないのでさくっとは読めます。
どこまでも殺されて (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:どこまでも殺されて (新潮文庫)より
4101405131
No.3:
(4pt)

奇妙奇天烈な設定

週刊文春ミステリーベストテン 1990年 国内部門第9位。

連城三紀彦さんの『私という名の変奏曲』は、7人の人物が1人の女性をそれぞれ殺害するという、とてもトリッキーな作品だった。『どこまでも殺されて』は、同じ人物が7度殺されているという、これまた奇妙奇天烈な設定である。

本作品は、”僕”の手記から始まる。

小学校入学以来、様々な人から”僕”は、繰り返し殺され続けている。縊死、水死、轢死、爆死させられながら、気がつくとまた次の死が待っている。今、高校生になった”僕”に、8度目の殺される時が迫ってくる ・・・

冒頭から、”僕”の絶望の日々が綴られていく。なぜ殺されるのかは判然としない。ただ、”僕”は、誰からも疎まれている。命の消える瞬間の諦めに似た感情に胸がしめつけられる。

殺されては蘇り、また殺される。まるで、狂人の手記だ。全くわけがわならない。途中で投げ出さないでいられるのは、連城三紀彦さんの話しの運びが上手いからなのだろう。物悲しさを織り込みつつも、次はどのような展開になるのだろうという、期待を感じさせずにはおかない。

手記が終わると、とある高校の教員室に場面が移る。教師の横田は電話口から

「助けてください。殺されかかっているんです、僕は今」

という悲痛な叫びを耳にする。半信半疑ながら、この電話を無視することができない横田。横田は、自身が受け持つクラスの生徒、苗場直美の力を借り、真相追求に乗り出すのだった ・・・

ここから、”僕”はいったい誰なのか、そして繰り返し殺されるとはどういうことなのかが、横田と直美によって明らかにされていく。助けを求めながら一向に正体を明らかにしない”僕”。ここも謎のひとつ。試行錯誤しながら横田と直美が真相に辿りつく過程が面白い。ただ、冒頭の重苦しい手記と、この学園ミステリのりとのギャップに戸惑ってしまうかもしれないな。

ネタばらしまで読者が真相を知ることは難しいので、二人の活躍を追うしかないというじれったさはある。じれてじれて、結局僕は、う〜ん、そうきたかぁ と多少脱力したのであった。オチとしては、似たような作品があるからね。『私という名の変奏曲』の方が、納得感は大きいかもしれない。
どこまでも殺されて (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:どこまでも殺されて (新潮文庫)より
4101405131
No.2:
(5pt)

戻り川より気に入っています。

何度でも殺されるという冒頭のモノローグからぐいぐい引き込まれます。「たすけて」と教師にメッセージを残すこの人物は誰なのか?これは反則なのでは、と思うくらいびっくりのラストが待っています。綾辻作品などが好きな人にはおすすめです。
どこまでも殺されて (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:どこまでも殺されて (新潮文庫)より
4101405131
No.1:
(5pt)

さすが・・・

これまでに七度殺されて、そして今八度目の死を迎えようとしている。とっぴょうしもない設定から入る『どこまでも殺されて』。ただ犯人捜しをする推理ものではなく、なぜ1度殺された者が再び殺される場面に遭遇するのか?この謎が解き明かされていく過程は、さすが連城氏だと深々と感じさせられます。また恋愛物にも通ずる情景の美しさが、作品の深さをさらに引き立てています。読み終わったすぐ後に、もう一度最初から読み直したくなる作品です。まだ読んでらっしゃらない方には早く味わってもらいたいです。おすすめです!
どこまでも殺されて (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:どこまでも殺されて (新潮文庫)より
4101405131

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