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汚れなき子



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【この小説が収録されている参考書籍】
汚れなき子 (小学館文庫 ハ 12-1)

汚れなき子の評価: 4.14/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

なっとくが

内容に納得がいかない、おしまいでした。しかし、魂を持って行かれた。
汚れなき子 (小学館文庫 ハ 12-1)Amazon書評・レビュー:汚れなき子 (小学館文庫 ハ 12-1)より
4094068058
No.1:
(3pt)

ネタバレあり

ハナの視点で語られる事件の始まり辺りを読んでいる時は興奮した。被害者が監禁されている間に生まれた子供であるハナの繊細さ、聡明さは精緻なガラス細工のよう。年間ベストは当然、監禁物の最高傑作かも、と思った。

でも読み進み登場人物が増えるに従い表現が文学的になり、ストーリーが技巧的になっていく。そしてハナと第二の被害者ヤスミンは、どんどん不実な証言者となっていく。

ハナは父親への愛情ゆえに、そうするのだから理解できなくはない。でもヤスミンが警官に正直に話して守ってもらおうとしないのはなぜだろう。特に、復顔図の男が犯人だと嘘をついたのが理解できない。別人だと言えば、犯人がまだ生きていて彼女が危険にさらされていると警官たちも気づいたはずなのに。

そうすればヤスミンは保護されて犯人と対決する必要などなかった。「頭がおかしいと思われるのが怖かった」と一応説明されているけど理由として弱すぎる。

実際は、作家が最後の対決シーンでストーリーを盛り上げたくて、わざとヤスミンに合理的な行動をとらせなかっただけだろう。

非合理的なシーンは他にもある。ヤスミンが妊娠していて誰も知らなかったというのも不自然。入院時に必ず検査したはずだから。

ヤスミンが救出されるきっかけとなった事故の際にドライバーの血痕が見つからなかったのもあり得ない。ただの交通事故じゃない。普通なら調べるはずだし、調べれば第三者が出血した事はわかったはず。

残念ながら傑作、秀作と呼ぶには瑕疵が多すぎる。欲張らずシンプルなストーリーで中編作品としてまとめれば良かったのに。
汚れなき子 (小学館文庫 ハ 12-1)Amazon書評・レビュー:汚れなき子 (小学館文庫 ハ 12-1)より
4094068058

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