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死体の汁を啜れ



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【この小説が収録されている参考書籍】
死体の汁を啜れ
死体の汁を啜れ (実業之日本社文庫)

死体の汁を啜れの評価: 4.00/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

白井智之の短編集の中では1番

面白すぎ
死体の汁を啜れ (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:死体の汁を啜れ (実業之日本社文庫)より
4408559415
No.7:
(4pt)

善性が働いている珍しい白井作品

すごい、白井智之作品なのに子供が(あんまり)死んでない!善性が機能している!!

鬼畜特殊設定パズラーの異名をとるだけあり氏の作品では容赦なく女子供が死ぬ、なぶり殺される。もちろん男も惨たらしく死ぬ、語り手だって例外じゃない。倫理観ジェノサイドが通常運転である。

それに比べて本作はまだ良心的で後味爽やか、キャラクターも立っていて好感(?)が持てる。タイトル通り市内のあちこちに出る死体から甘い汁を啜る奴らの話。

主人公がくずなのは白井智之作品ではお決まりだが、本作では曲がったポリシーや憎めない間抜けっぷりが垣間見え、不快感や嫌悪感がちょうどいい塩梅に抑えられている。
生まれ故郷を愛するが故に地元ヤクザと癒着して事件ごと握り潰すエリート女刑事とか、方向性は激しく間違ってるけどね。

深夜ラジオマニアのヤクザや友人作家に騙され失読症に陥った推理作家、家庭の事情でバイトを強いられている女子高生や生まれ故郷の犯罪率を少しでも下げる為に犯罪を隠蔽する悪徳刑事など、金にガメツイ連中が大挙し、ロジカルにして珍妙奇天烈な推理合戦を繰り広げる様子が楽しい。登場人物のコミカルな掛け合いやテンポの良さも美点で、事件現場や死体のグロさのわりにサクサク読めて後を引かない。

何といっても子供が死なないのがいい。どうしちゃったの白井智之?凪ちゃん出てきた時マジで心臓に悪い思いしたぞ。逆に言えば『東京結合人間』『おやすみ人面瘡』『お前の彼女は二階で茹で死に』『エレファントヘッド』のような悪趣味ド直球のショッキングさはないので、白井智之の既存作品を熱愛する読者にはやや物足りないかも。

個人的にはこれ位マイルドになった方が一般受けするし勧めやすいので問題なし、読みやすさは『名探偵のはらわた』と同じ位なのではらわたが楽しめた人なら気に入るはず。ある人物が被害者になる最後の事件はちょっと驚いたものの、今までも主要人物が悲惨な目に遭うことはよくあったので「こうきたか」と。六割自業自得だけどね……酒は飲んでも飲まれるな。歩波が凪ちゃんの為にあそこまでしたのは、親に利用されてる自分の境遇とフラッシュバックしたからかな?と妄想を逞しくした。身内殺しを手伝わされた割にはドライに見えるが、貯金の使い道など何か思うところあるのかもしれない。

読み味は伊坂幸太郎の殺し屋シリーズや『陽気なギャングが地球を回す』、真藤順丈『夜の淵をひと廻り』に近い。余談だが牟黒市(むくろし)に鳴空山(なきがらやま)って、トチ狂ったネーミングセンス大好き。ラストは悲惨と言えば悲惨だが悲壮感はない、逆に吹っ切れた爽やかさ。彼が自死したのは将来を悲観したのに非ず、パーソナリティーの片方が消えてラジオ番組が打ち切りに追い込まれたからかな、と妄想するなどした。片耳の聴力が残ってるならラジオは聴けるし。3億円の半分を振り込むなんて気前がいいと感心したが、歩波あたりは「もったいないことした、やっぱ返して」とクレーム入れてきそうだ。一人退場してしまったのは残念なものの、同じキャラクターが出てくる続編も読んでみたい。白井智之作品の中では比較的映像化向き。というか内容が人を選びすぎて、映像化可能なのがこれと『名探偵のはらわた』しか思い当たらない。『エレファントヘッド』も見てみたいが内容的に難しいか……。

表紙も白井智之作品の中ではトップレベルに好き。歩波が手を繋いでるのは凪ちゃんだよね?ちゃんと読んでることが伝わってリスペクト感じる。正直他のイラスト表紙は「誰?」だったり解釈違いが多いので……。
死体の汁を啜れ (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:死体の汁を啜れ (実業之日本社文庫)より
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No.6:
(5pt)

この人の本質は…

ほぼ全作を読んでいるが、一言でいえば「鬼畜で猟奇な伊坂幸太郎」だと思う。
しかも、乱歩から現代に至る歴史的「本格」メカニクス全部盛り。美しい。
加えて本作では「さわやか」というあり得ない読後感まで実装した。恐るべし。
でも白井未経験者は、「名探偵のいけにえ」から読むことをおすすめします。
死体の汁を啜れAmazon書評・レビュー:死体の汁を啜れより
4408537918
No.5:
(2pt)

ネタ帳のアイディアをぶつけられている感

殺人トリックがかなり無理矢理に感じる。
作中の警察が小説家の男の披露するこじつけとも言える推理を事実として扱うからということで良いのだろうか。
途中推理を間違えるシーンも挟んでいるのは、そういう意図なのか。
ミステリというよりは死体の奇抜さ、アイディアを楽しむエンタメ小説のように思う。
死体の汁を啜れAmazon書評・レビュー:死体の汁を啜れより
4408537918
No.4:
(4pt)

くせが強いのが魅力

牟黒市で次々と発見される異様な死体の数々…相変わらずくせが強いので読む人を選びそうだが、どの短編も楽しく読めた。
事件を追う推理作家と刑事と高校生とヤクザのキャラクターがいいので、終盤になるにつれ物語に引きこまれる。本格ミステリとしての満足度も高くて、特に『折り畳まれた死体』が印象に残った。
死体の汁を啜れAmazon書評・レビュー:死体の汁を啜れより
4408537918
No.3:
(5pt)

歩波ちゃんがかわいい

ミステリーはほぼ興味ないのですが、猟奇的な描写が好きなのでこの方のファンです
今回はあまり猟奇的ではないですかね?
ここ数年は抑え気味です
ただ、死体の中の死体の真相はとても発想がよかったです
あと歩波ちゃんがかわいかったですね
わりと常識人ぽかったけど淡泊で胆が据わってるのがよかったです
死体の汁を啜れAmazon書評・レビュー:死体の汁を啜れより
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No.2:
(5pt)

感想

最高です!!!
死体の汁を啜れAmazon書評・レビュー:死体の汁を啜れより
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No.1:
(2pt)

振り切れず中途半端に

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

各編,『死体』縛りのタイトルが付けられ,文字通り様々な死体が登場をしますが,
著者の特徴のひとつでもある,グロテスクな描写はいくつかの編を除けば抑え気味で,
さらには理詰めによる推理も弱く,結果,荒唐無稽な状況だけが浮いてしまっています.

また,ラジオ好きのやくざや,クズな女刑事など,脇のメンツにはフフッとなる一方,
探偵と助手の二人が彼らよりも地味で,その解決にも達成感のようなものはありません.

このほか,グロ度が跳ね上がる終盤も,それまでが弱かったぶん,逆にしらけてしまい,
真相ありきや,振り切れていない作風が,中途半端な印象を与えているように感じました.
死体の汁を啜れAmazon書評・レビュー:死体の汁を啜れより
4408537918

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