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古手屋喜十 為事覚え



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【この小説が収録されている参考書籍】
古手屋喜十 為事覚え
古手屋喜十 為事覚え (新潮文庫)

古手屋喜十 為事覚えの評価: 4.25/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(5pt)

宇江佐真理さんの時代小説が大好き

「古手屋喜十為事覚え」

又、面白いシリーズが始まったと思っていた。

「雪まろげ」を読み終わった後も、続きを早く読みたいと続編を待ち望んでいたが‥
2度と読む事が出来なくなってしまった‥

「髪結伊佐次」シリーズもまだまだ続くはずだった‥

新刊も出る事はない

とても寂しい‥
古手屋喜十 為事覚え (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:古手屋喜十 為事覚え (新潮文庫)より
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No.15:
(4pt)

時代小説でいつも気になってしまうこと

それはお金のこと。
喜十は一着40文前後で売ってるようだが古着とはいえ、いくらなんでも安すぎ。
守貞漫稿あたりを参考にすれば40文というのは天ぷらそば一杯、浮世絵1枚、上質の酒一合ぐらい。
今のお金で500から600円ぐらいかな。糸一本から手作りの江戸時代の着物は高価なんだよ。
そうでなければ質に入れたり、博打のかたにとられたりしない。
だいたい40文で売る着物の仕入れ値はいくらなのか。1~2割だとしたら4文から8文、そば一杯食べられないような金のために着物売るわけないじゃん。2~3回着てメルカリで売ってる現代人じゃないんだぞ

そういう気になるところはありつつも小説自体は面白かった。
女優の杏がファンだというので4冊続けて読んだ。市井物の人情噺ばかり書いてる人かと思っていたが、いろいろ多彩なのね。もう少し付き合ってみる。
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No.14:
(5pt)

宇江佐さん、有難うございました。

登場人物、それぞれ味があって、良いと思う。雪まろげ以降の作品も読みたかったです❗
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No.13:
(5pt)

色々な「庶民」を描かせたら、さすが!

宇江佐真理さん、あまりに沢山書かれたお疲れからでしょうか?早い人生の終幕に、涙、涙です。
髪結い伊佐次からご縁を持ち、色々拝読しましたが、今回の主人公は「古着屋」つまり今で言う着物リサイクル業者の主人。
こんなお店の主人とその仲良しの妻を軸に、時代小説って書けるのですね。色々な庶民を描いて、さすがの筆力です。だって、喜十なんてイケメンでもなく、ぱっとしない男です。それが可愛い若いおそめと夫婦になっちゃうのですから。
町方与力から無理難題を仰せつかったり、古手屋の家業以外に刑事みたいなこともやっちゃう、実は見た目と違いけっこう「できる男」なのですね。
与力の上遠野が嫌な男、云々と言う方もいますが、確かにケチだし、でも意外に喜十は内心で友達というか、同志的な思いも持っている気がします。
とにかく面白く読ませていただきました。
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No.12:
(5pt)

面白かった

ほんわかした庶民の暮らしの中で、喜十とおそめ夫婦の初々しさがいい感じ。
いろんなことはあるがほのぼのと楽しく読めた。
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No.11:
(4pt)

隠密廻り同心と古手(古着)屋主人の関係

喜十は古手屋《日之出屋》を営んでいる傍ら、隠密廻り同心の上遠野(かとの)の御用にも時折付き合わされている。
普通、付き合わされているというからには、喜十に何かしらの弱みや恩があって(例えば髪結い伊三次の場合はご法度の忍び髪結いをしていたところを捕まり、同心の不破に助けられたのがきっかけ)とか、或いはお上であることを背に強引にやらせて…というのが多いパターンだと思うが、こちらは事情が少々違う。

上遠野は隠密廻り同心であるゆえに、変装用の衣装を《日之出屋》で調達していたようだが、その代金を一向に払わず(たまに袖の下のような思わぬ収入があったときに雀の涙ほどの金を払うことはあるようだ)、そのツケは溜まりに溜まって何と十両にもなっているというのだ。
そのツケを少しでも回収するために上遠野の御用の手助けをして、その手間賃を少しずつ貰って借金を返済しようという、そういう狙いのようだ。
債務者が債権者に借りを返す意味で手助けするならまだしも、その逆というのはなかなかお目に掛かれない。面白い設定だ。

そういう二人だから通常の同心と小者という関係ではない。
上遠野の頼みを黙って聞いてはいないし、生意気な口も利く。しかし上遠野も時折は「なんだとう!」と激昂することもあるし、喜十が人助けの礼として酒を貰ったとたんに上遠野がやって来て酒盛りとなったり、おそめは上遠野を気に入って喜十が上遠野に生意気な口を叩くと窘めたりと、二人の関係はそう簡単なものではなさそうである。

喜十は面相も悪いし、男の割には結構細かいし、あまり良いところはなさそうなのだが、意外と情け深い。何よりも頭が回る。
だがやっぱり彼に似合うのは親分でも小者でもなく、古手屋の主人なのだろう。

最終話では『雪まろげ』の第一話、捨吉が捨てられていたエピソードが喜十側から描かれている。
仲睦まじいのに子が出来ない喜十・おそめ夫婦。しかし唐突に子供を突きつけられても困る、と困惑している喜十に対し、おそめはもう腹を決めているようだ。その後の展開が分かるだけに、捨吉には二人の元で心身ともに健やかに育って欲しい。
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No.10:
(3pt)

上役が嫌な人間で

ベテランらしく、江戸情緒を感じさせてくれます。
それはよいのですが、上役がいけなかった。
いえ、正確には上役ですらない。
隠密廻りの上遠野というのが、主人公の喜十を勝手に部下扱いして、自分の意のままに働かせようとする。
それでいて、充分な報酬を与えるでもなく、それどころか、喜十にたかろうとする。

著者にしてみれば、目先の変わったキャラを登場させたつもりなのでしょう。
でも、サラリーマン歴の長い私にしてみると、あまりにも身につまされて、読んでいるうちに、むかむかしてきました。

というわけで、ごく個人的な評価として、星3つです。
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No.9:
(5pt)

良かった!続編早く〜

やはり、宇江佐ワールド素晴らしい!
シリーズ物になっていく事を期待!
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No.8:
(5pt)

さすがです!

商品が到着しました。対応が早いし、商品も思ったよりキレイで満足です。
またよろしくお願い致します。
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No.7:
(3pt)

面白いけど隠密同心がちょっとねぇ~。

誠実な古着屋の主「喜十」と、気立てが良くて器量良しの妻「おそめ」の店に、隠密廻り同心が持ち込む事件の謎解きが筋書きです。
事件の内容は、推理やそれこそ縺れた糸をほぐすような、また読者を惹きつける筋書きではありませんが、
何となく読んでいて飽きが来ない小説です。
宇江佐真理の時代小説のテクニックがここにあるんでしょうね。
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No.6:
(5pt)

浅草界隈の田原町二丁目にある古着屋「日乃出屋」の主人喜十と恋女房おそめの前で繰り広げられる切なく小さな事件と人々の出会いと別れ。

見た目も大したことのない喜十と10歳も年下の結構な器量よしのおそめの出会いは柳原の土手、世をはかなみ自害しようとしたおそめを助けたのがきっかけ。爾来六年、衣服絡みの事件の情報探索を目的に北町奉行所隠密周り同心上藤野平蔵が時に店を訪れ変装のための衣裳を格安で調えていくばかりか飲食を馳走になり時には泊り込んでいく。ツケは十両を超えているのに。

一話は桜の蕾が薄紅色に染まる春、赤ん坊を産み落とした岡場所の女の探索、黄八丈が悲話を導く。二話は季節は巡り夏となり鎖国政策に反しても蝦夷錦を手に入れた松前藩の揉め事から始まる気が触れた真似をしていた娘が織り成す物語。三話は空が高く感じられる秋。火災に遭った吉原の遊女屋が臨時営業する「仮宅」の花魁が買い取った地味な縞物の袷はなんのためか。四話は雪景色となり大店の隠居が夜中に凍え死ぬ事件。ここでは蝦夷探検にむかう上藤野の甥荒井福太郎が革の羽織と袴を探す。五話は一月薮入りが終わった未だ寒い日々に近所の大工留吉が抱えられている材木商兼建築普請の「伊勢屋」に起きる素直な恋物語。六話は一年過ぎて再び桜の蕾が色づく頃、店の前に捨てられていた赤子「捨吉」の件。枝垂桜を断ち伐った按摩の麗市の悲劇はまだ終わらない。
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No.5:
(3pt)

主人公が魅力に欠ける…。

宇江佐さんの著作はほとんど読ませていただいていますが、
前レビュアーさんのご指摘通り、登場人物、特に主人公と周囲の人物の
魅力がイマイチです。
古着屋を営む喜十が主人公ですが、この喜十が30代半ばにしては、
いささか老けている感じです。
それから喜十は“犬猫は好きではない、口のついた動物はダメだ”の様な
記述もあり犬猫も可愛がれない程、面白味の無い人物なのかと
ガッカリしたくだりもありました。
喜十よりも恋女房のおそめの方が気風が良く好ましく思います。

続き物なので次作に期待します!
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No.4:
(4pt)

柳原の土手で商売をしていた喜十が、浅草田原町に古着屋の見世を構え、商いにも弾みが出だし、夫婦二人で静かな暮らしを送る筈だったのだが、いつの間にか北町奉行所隠密廻り同心の上遠野平蔵の手下のように使われて…。

容貌魁偉。嫁の来てもない喜十は、柳原の土手で首括りをしうようとしていた、おそめを助け家に連れ帰った。
 やがておそめは、喜十の母親であるおきくの人望に憔悴し、喜十の妻になりたいと告げる。それから6年、既におきくは鬼籍に入っていた。
 北町奉行所隠密廻り同心の上遠野平蔵は、変装の為に、喜十の見世を使っていたが、支払いは全てつけ。その掛け金を取り返す為に、喜十はいつの間にか手下のように使われるようになっていた。
 この日も平蔵は、血糊の付いた黄八丈を持ち込み、持ち主を探すように命じられる。表題の「古手屋 喜十」ほか、上遠野平蔵の厚かましい依頼に閉口しながらも、その手下のように使われる喜十と上遠との不思議な縁を描いている。
 喜十とおそめのなりそめを、テンポ良く説明しながら、事件に入る流れにすんなりと物語に溶け込めた。また喜十の人物設定が、愚痴も多いし、正義感も然程ではない。おおよそ主人公ぽくないところが、着目点だ。
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No.3:
(5pt)

味わい深い世界

四季を通じて 古手屋夫婦の目を通した様々な出来事が
繰り広げられます。
時には 匂いまで伝わってきそうです
地味だけれど、そこには決してヒーローではないが 
確かに存在したであろう 人々が そこかしこに現れ楽しませてくれます。
この表紙も気に入ってます。
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No.2:
(5pt)

とても気に入った

宇江佐 真理さんのファンです、古手屋喜十 為事覚え もシリーズ化されるのを楽しみにしております。
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No.1:
(2pt)

なんだかしっくりこない…

私が作家買いする方のうちの一人なのですが、なんだか読んでいて全然引き込まれずに終わりました。 主役夫婦以外の登場人物がほとんど自分勝手で、いけすかない人ばかりだったり、やたらと悪態をつく場面が多かったりでイライラさせられるせいでしょうか。 短気で口が悪いのは江戸っ子の売りとは言っても、この場面でこのセリフ(または展開)?という感じのかみあわなさがあちこちにありました。個人的にはもっと粋で鯔背なやり取りを期待していたので。 設定的にも喜十(主役の古着屋の主)と係わる、隠密廻り同心が登場しますが、着物を中心にするだけのために(変装で着物を替える)隠密廻りにしたんじゃない?…と。 ただ、短編形式のそれぞれの話の軸になるネタは面白かったとは思うので、残念です。 新シリーズ、と銘打っていましたが、もし刊行されても単行本では買わないと思います。
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