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元彼の遺言状
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【この小説が収録されている参考書籍】
元彼の遺言状の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 21~40 2/3ページ
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今最も売れている、話題の本の一冊だ。賞を受けたこともあるが、これまでにない主人公のキャラと「自分を殺した犯人に遺産を渡す」という謎のプロット、そして現役の東大卒弁護士が書いたという点が受けたのだろう。 確かに、主人公の弁護士のキャラは魅力的だ。嫌なやつなのだが、つい感情移入して応援してしまう。日本一の法律事務所のモデルとなった事務所も実際に知っているが、確かにこんな人はいそうだ。 けれどこのストーリー、そんなに面白いかなぁ、というのが正直な感想。そんなことで人を殺すかなあという疑問もあるし。単純なようでかなり入り組んでいる。みんなそんなに読んで面白かったのだろうか? | ||||
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最初の設定が面白いのでキャッチーであるが、伏線回収部分が雑で読後感が悪くなってしまった。主人公以外の登場人物の人格描写が下手で顔が浮かんでこない。犯人像もぼんやりしたまま終わる。続編も読むか微妙です。 | ||||
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着想が斬新で、弁護士の仕事の裏話的なものが面白かった。 賞を取れたのもその辺りが評価されたのかと思う。 文章はうまくなくて同人誌レベル。「〇〇すると、〜✕✕すると〜」といった箇所など、編集者は直さないのだろうかと思った。 人物描写も昭和のにおいがする古臭さと安っぽさを感じる。 主人公含め誰にも魅力を感じなかったのは残念。 作者のジェンダー観の古さから、受験秀才に囲まれた環境で純粋培養された男性か、男社会に過剰適応した女性かと思ったら、後者のようだ。 ともあれ、弁護士の仕事という未知の世界を見せてもらいながら、今までにない設定での謎解きを読んで行くのはまずまず楽しめた。 | ||||
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著者は、東京大学出身の弁護士。日本プロ麻雀協会のプロテストに合格し、プロ雀士。勝負強い感じの女性である。 本書の主人公剣持麗子はわがままで強気な性格の上にかなり自信家、稼ぐことにこだわる弁護士。外見は美しく近寄りがたい。年収2千万円だが、まったく満足していないどころか、まだまだ稼ぎたいし、稼げると思っている。 この金にこだわるという女性弁護士像が、ホンネをしっかり言っていることに、興味を引く。さすが東大出である。最初の場面から、剣持麗子は本領を発揮する。サラリーマン君は、東京ステーションホテルのフレンチレストランで、プロポーズする。その指輪は、平均相場の40万円で、ダイヤモンドが小さいのだ。剣持麗子は、「百万円以下の指輪なんて欲しくない」と激怒する。のっけから、その女性像にのけぞる。宮様家のお嬢様のように、2000万円を超えるティアラが向いているようだ。 元彼の森川は、森川薬品の御曹司で、金持ちだった。学生時代に付き合った時には、そのことを知らなかった。剣持麗子は、ちょっと天然なのである。 その森川が、「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という遺言を残す。「公の秩序又は善良の風俗に反する法律行為は、無効とする」という民法九十条に抵触する可能性がある。剣持麗子は、その遺言については、多少理屈をこねれば、クリアーできるかもしれないとおもった。辞めた法律事務所の上司、津々井弁護士が「セロハンテープと理屈はなんでもつく」ということを、剣持麗子はつい口に出た。この民法九十条については、どうにでもなるということで、終わっているのが残念。まぁ。裁判所が判断することなのかな。 「文化人類学のポトラッチという、贈答慣行があった。人にプレゼントを贈ることは善いことに思えるけれど、もらいすぎると人は返さないといけない気になる。あげる側は相手を支配するためにプレゼントしている。遺言の内容で復讐を果たそうとする話」となった。 栄治が、過去の恋人たちにも遺言を残していると判明、麗子も当事者となって森川家と関わりを持つ。一族や栄治の他の元彼女など、多くの人物が登場するが、みな個性豊か。とにかく、女性たちが牽制し合う。雪乃という存在がなんとも言えない。 森川は、なぜそのような遺言を書いたのか?そして、その犯人とは。 ふーむ。謎解きよりも、剣持麗子の行動と発想が面白い。剣持麗子はいう「お金よりも大事なものがあるなんて綺麗事だ。偉そうな説教なんてされたくない」「お金がないけど幸せな暮らしなんて負け惜しみだ。お金はあったほうがいいに決まっている。なんで嘘をつくんだろう」「まったく、男の人ってどうして、自分の過去のアレコレを大袈裟に膨らませて、いかに自分が葛藤を抱えたのかとか、傷を負ったとか、そんな話を吹聴するのだろう」など、など。 剣持麗子弁護士は、面白いが、弁護を頼んだら、ぼられるのは覚悟しないといけない。 | ||||
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弁護士さんが、専門知識と頭脳をフル活用して書いたんだと納得しました。構成はわかるようで、なるほどとも思えず、もう少し入り込める内容だとよかたっと思いました。 | ||||
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たぶん優秀な女性なんだろな、と、始まりのレストランでの騒動で、主人公の強さに引き込まれました。中盤から、弱気な面が出てきて、いい人キャラになってしまい残念でした。 最後まで嫌な強いキャラだった方が、より、楽しめたかも。 ミステリー?は今ひとつでしたが、総じて、軽く楽しみました。 | ||||
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あまりにも強引なところがあったけど小説の構成上ああ持っていかなければならなのかもね。 まあ面白かったです。次の作品も読む予定です。 | ||||
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書店で購入しました。 Amazonで評判みていたので、文庫になるまで待ってました。話全体の感想としては、土曜ワイド劇場って感じの内容。ミステリーっていうより、サスペンスに近いのかな。所々、海外ドラマのような演出も見えます。 初っ端から主人公の気が強すぎて、正直意識高い系でもこれはないwと思ってしまいました。終始、気の強い部分ばかりで、弱い部分(弱点的なところ、涙もろいとか隠れた優しさとか)があまり描かれていないため、共感しづらいです。ワトソンくん的なフォローする役割のキャラクターがいればもっと評価は違うのかもなぁと思いました。表現力に乏しい。 また、法律用語が多すぎるという点。 作家本人の得意分野を生かした結果と思いますが、もう少し簡潔にしてほしかったです。長い…。 ただ、現役弁護士と忙しいなかで、ここまで気合の入ったものを書いたのは素晴らしいと思います。今後の期待も込めて。。 | ||||
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頑張ってるな という感じ。軽快感は良いと思う 森川家ってのは健全だな。救世主ベビーを目的としたら、用が済んだら「用無し」にされてしまう方が常だと思ってたからその後も功をたたえてチヤホヤ育てるという発想自体がなかった …着物っちゃ通常は「その人の為に縫われ」てるモンだがな?それを言うなら「この人に着られるために織る」の方だろう。訪問着でウール? どうにも辻褄が合わないのが、新薬認可の根回し中にその薬剤を使って自殺っておかしかないか?露見して「事故」と判断されたらおりる認可もおりなくなる気がするんだが。敢えてそれを使う理由が見つからない 他にも色んな今ひとつ整合性が取れない部分はあるが、おそらく多分そこら辺はノリで振り切る系だろう 2作目どうなるかな。このタイプは続編で行くんだろうからとりあえず保留 って感触 | ||||
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遺言状、大富豪家の複雑な内情と醜聞、莫大な遺産、殺人、弁護士、相続、新薬開発などこれだけ書くと横溝正史のおどろおどろしい猟奇的推理小説のようですが、文庫本で340ページほどの小説で、書いてある情報以上のものは浮かび上がってきません。トリックといえるほどでもなく、素人読者ながら途中である複数の描写から犯人が簡単に特定できました。 女性主人公の破天荒ながら天才の冒険譚的に捉えるとすれば、いまは枠自体がなくなってまった昔の「2時間ドラマ」の原作という気がします。主役がはまれば1クールぐらいの連ドラもありかもしれません。 けれども「ミステリー小説」のカテゴリーに置くことはかなり苦しいと思います・・・。 | ||||
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良い意味でも悪い意味でもドラマの1話分みたいな感じの印象でした。 犯人に選ばれるために頑張るという設定も見出しとして面白いし、キャラクターや状況は想像しやすいから読みやすいし大団円的に伏線が回収されていくのも良いと思いました。 以下ネタバレ 一つだけ気になったんですが、結局元彼ってインフルエンザで「あーもうだめだ絶対死ぬ ・・・どうせなら遺書で色々やっちまおう!」ってなったんですかね? いくら病弱でもそんな数日のうちにインフルエンザで死ぬって思えるもんなのですかね お医者さんもついてるだろうに うつ病だったからなのかな? そこだけ少し気になりました。 読み飛ばしてしまっていたらすみません。 | ||||
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現実味の無いストリーで、遺言状の重さはない。殺人動機も手軽。軽い気持ちで読めるよ。 | ||||
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ミステリー大賞を受賞した作品というので期待して読みました。 読みやすいのは確かだが設定が若干無理だと思う。 法律用語や施行手順なんかは楽しめる。 | ||||
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主人公は、弁護士で欲しいものを手に入れる為なら内臓を売ってでも手に入れるという金の亡者。 その元彼が残した、自分を殺した犯人に遺産を譲るという遺言状。 主人公は、代理人として遺産を手に入れるべく犯人選考会に立つ。 という否が応でも期待値を上げてくる掴みから始まる。 殺人犯でなければ遺産を相続できないというジレンマをどのように処理するのかと期待していたが、少しそこから逸れる方向へストーリーが展開していく。 引き込まれるという感じの文章ではなかったが、読みやすく、話の筋も比較的しっかりしていて、終始楽しく読むことができた。 あと、マルセル・モースの『贈与論』が読みたくなった。 | ||||
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キャラはいい | ||||
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とても読みやすい作品だと思います。 ミステリーを読むというよりは弁護士のドラマを見ているような感覚になりました。 非常にスピード感のある物語で一気に読めてしまう作品であることは間違いないのですが、展開の早さや登場人物一人一人の背景などはそこまで深堀されていないので登場人物にあまり感情移入することは難しいなと感じました。 主人公の破天荒さがいまいちどこから来てるものなのか、なぜお金が好きなのかなどもう少し背景が欲しいなと感じました。 私自身ミステリーなので犯行について方法や動機について期待していた部分があったぶん、そのあたりがちょっと拍子抜けしてしまいました。犯人の動機などについては正直おまけぐらいの感覚になってしまったのは私だけでしょうか? ただ、読みやすく内容も面白いので一度手に取ってみるのはありだと思います! | ||||
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まず、このミステリーがすごいところ、それは、このミステリーがすごいの大賞を取ったところ。 次に、このミステリーがすごくないところ、それは、この「ミステリー」がすごくないところ。 巻末の選考委員のコメントは、揃いも揃って主人公のキャラクターの話ばかり。「このキャラクターがすごい大賞」だったのか?と思うほどです。これでは選考に落ちた方々が報われないと思います。 所々出てくる法律の専門用語で、読者をそれっぽく思わせたり、絡み合った利害関係の説明が説明文過ぎたりと、気になる点はいくつかあります。ですが、最も気になるのはクライマックスです。冒頭の遺言状の設定や話のテンポの良さで読者は一気に引き込まれますが、その勢いが続かず、尻すぼみになっています。最後にもう一波あれば、大賞に相応しいミステリーになっていたと思います。 | ||||
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本当に久しぶりに面白い小説を読ませてもらったという気がして当初☆5つで投稿したのですが、どうも賛否両論があるようですね。今回は、みなさんの書評をよむのが大変勉強になりました。 作品はいきなり恋人と喧嘩するところから始まり、この場面がこの女主人公の実に上手い自己紹介になっています。文章に違和感があると仰有る評者もいらっしゃいましが、わたしには若手作家ではめずらしく違和感のない日本語を書くひとだなという感じがしていましたので、意外でした。たしかにわたしのような歳の人間からみるとちょっとニュアンスの違う言葉遣いはあるのですが、時制の観念ははっきりしており、変に現在形を多用するような不自然な文章よりずっとよいと思いました。 相続問題に詳しい方から、かなり本格的な異論が提出されていましたね。これは作者としてはちょっと痛いところを突かれたのではないでしょうか。特に作者は現役の弁護士ですから、仕事で大きな経営の継承問題などを取り扱っていないことが端なくもバレてしまうかたちになってしまいましたね。この問題については作者は小説家としてだけでなく、職業人としても反省する必要があるのではないかと思いました。 犯人がバレバレという意見はちょっと言い過ぎだと思いますが、犯人の人間像についてもう少し書き込んでおいた方がよかったことは確かだと思います。ミステリーには「真犯人の乱入禁止」とでもいうべきタブーがあって、ずっと書き進められていた一連の人間関係以外のところからいきなり犯人が出てくるのはルール違反となります。この小説の場合は「乱入」ではないのですが、犯人の人物像がさっぱり分からないところで犯人だと分かるのですから、ルール違反ギリギリというところでしょうか。 で、あなたはどう思うの?と訊かれそうですが、それは文頭にお書きしたように大変に楽しませてもらいました。作家にとって勝負は第2作目だといいます。今度はいろいろとアラを指摘されない作品を書いて下さい。期待しています。 | ||||
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表紙の絵(これが売れている理由かと)と釣り文句に惹かれて購入。冒頭数行の印象では、ストレス解消によさそう。ところが・・・読み進むにつれて、難しい経済用語、法律用語がどんどん出てきて・・・しかも、小説の文としてこなれていない。「私(作者)博識でしょ」的なにおいがプンプン。我慢して読んでいましたが・・・すっ飛ばして、ラストを見るという、一番やってはけないことさえせずに、ブックオフへ売る本類の一番上へ乗せました。出版不況の昨今、半年は売らない主義なので、年末辺りに売ろうかと。ほぼ新品です。新聞等に載っている好評(批評では無い)文をよく見ると、主人公(表紙の絵のイメージ)や作者本人の経歴に言及した物が多く、あまり中身に触れていない。新人さんなので、これからでしょう。読みやすい文章というものをお勉強して下さい。 | ||||
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キャラクターや伏線の回収など特筆すべき点が見当たりませんでした。 今後の作品に期待します。 | ||||
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