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(短編集)
デッドエンドの思い出
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デッドエンドの思い出の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 21~40 2/5ページ
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帯に、最高傑作と書かれてる。期待しすぎた。キッチン・TUGUMI・はごろもに比べると、ちょっとものたりない。 「幽霊の家」で、せっちゃんと岩倉君が、友人から恋人に、家族にかわってゆく。羽毛布団にくるまって暖かく寄り添って眠った。夫婦ってこういう関係になることなんだろう。 以前、彼が住んでた古アパートの大家さん夫婦みたいに、こたつでくだらないことをおしゃべりして、歳とって死んでゆく。 私も60歳、どう生きどう死ぬのだろう。しみじみ考えさせられた。 | ||||
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こんな恋愛がしたかったのかもなぁ、と読み終わった後に思いました。 恋愛だけでなく、落ち着いてゆっくりと自分のことも人のことも 色々流されず慌てず、急がず考えたり想ったり感じたり。 そんなことを、もう少しだけ大切にして生きていこうと思いました。 どの章にも、心の中にストンと落ちて来る言葉が散りばめられているように思います。 自分の心がせかせかしだしているのを感じた時に、きっとまた読み返すと思います。 | ||||
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1番好きな本。 作者も1番好きな本だと言っていますが、私も1番好きな本です。 この本が出た頃、私は失恋をし、すごく傷ついて自暴自棄になっていました。何をしても立ち直れず、音も色もない世界を生きている感じで大学も休み気味…それはそれはひどい落ち込み様でした。 しばらく休養しようと実家に帰る新幹線に乗る前、新幹線で何か本を読もうと本屋に行ったらこの本が発売されたのを見つけ何気なく買いました。 新幹線の中で読み始めましたが、デッドエンドの思い出の話は特に大号泣してしまいました。内側から溢れ出てくる感情に私も戸惑いながら、何か浄化される様な気持ちになり、落ち込んでいたのが嘘の様に晴れ晴れとしたのを覚えています。この本に出会えて本当に良かったです。 | ||||
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失恋したとき 味方になってくれる本だ。 好きだった人を失い 今までの住処に帰りたくない。 そんな時、骨休みさせてくれる。 そして、あるとき 「君、潮時だよねぇ。 帰ったほうが絶対にいいもん」 と、言ってくれる。 へこんだ時に、読むといいかも。 バランスの取れた作品が、温めてくれる。 | ||||
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1人で空や月や何か景色を見て色々思ったり、自分の周りにいる人たちについていろいろ思ったり、自分や人生について考えたり、そして勝手にひとりぼっちだと思ったり辛くなったり、うまく言葉に表せない、今まで感じてきた、そしてこれからもきっと感じることがあるだろうなという気持ちが、この本の中につらつらと書かれていて、読みながら「わ〜……」と思いました(こんなレビューの書き方ですみません笑) そして読み終わった後には、家族や友達など、自分にとって大切だと思ういろんな人たちに会いたいなと思ったり、早く家に帰ってお母さんの作ってくれる夜ご飯を食べようと、なんだか普通のことを心から思う。そしてこれからもいろいろあると思うけど、たぶん私は幸せだろうと思わせてくれる本です。 | ||||
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何度も何度も読み返した、お気に入りの一冊。 失恋や虐待など、つらいエピソードばかりなのに、読み終わったあとには、やさしい匂いのする毛布に包まれているような幸福感が感じられます。 よしもとさんが好きな人なら、5つのエピソードのうち必ずどれかはグッとくると思います。 ちなみに私は『おかあさーん!』の中の「全てを消してしまうような夢」のシーンで毎回号泣してしまいます。 友人は『ともちゃんの幸せ』で号泣した、と言っていました。 優しい文章なのに、人の心の奥底にある、傷やトラウマのさらに根っこにある感情の芯の部分をがっしり掴んでくる。 こんな芸当の出来る作家はなかなかいないでしょう。 よしもとさんの小説には生き方が強すぎるキャラクターがよく出てきますが(ハチやつぐみ、翠など)、この短編集の中にはあまりそういうキャラクターがいないところも癒されるポイントかもしれません。 | ||||
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「これを書いて本当によかった」と思える本と筆者がいってるように 切なさのなかに爽やかさを感じる一冊である。 表題作「デッドエンドの思い出」は秀逸の作品である、「君はそういう 力がるし、それが君の人生だから、相手が君の人生からはじきだされ たと思えばいい」等心に響くフレーズがよしもと作品の魅力だと思う。 | ||||
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著者は、東京生まれ、日本大学芸塾学部卒のよしもとばなな。 (2006/7/10 第1刷) 全5作からなる短編集、どれもちょっと切ない系の話で構成されている。 自分の中でのよしもとばなな像といえば、受験問題等でよくお目にかかったという印象で、しっかり文章を吟味したことは今までなかった。 本書題名にもなっている『デッドエンドの思い出』が、よしもとばななが「これまで書いた自分の作品の中で、いちばん好き」(p.243)というほどあって、確かに押しては返す漣のような切ない作品だった。 客観的によしもとばななの作風を見てみると、圧倒的に読みやすい。 その「読みやすい」とは、文章に使われている語句が平易であることだ。 多分、小学生なら読めるような文字しか使われていないような気がする。 しかし、文章でセックス描写なんかもでてくるけれど、それも少しだけ。 全体的な感覚は、ゴムボールみたいな、当たっても痛くないけれど、なんだか丸っこくて可愛らしい作品が多かった印象でした。 本書では、ビビっときたものはなかった…次回に期待したいです。 | ||||
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荷物にならないし、持っているだけで安心感があります。 友人にも読ませてあげたいです!迅速な対応に感謝です。 | ||||
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よしもとばななの作中で生きる彼女ら(彼ら)は、 彼らが生きる現実から引き離されて、 静かで明るい「ばななライト」の輪の中で、 少しとまって自分を振り返る。 読むと、ストーリーと一緒に、胸に圧倒的に 白熱灯のようなこの光が入ってくるのだ。 同じことを、友達は「搾りたてのジュースのよう」と言っていました。 窪塚洋介の奥様の「のんちゃん」って、キッチンの「のんちゃん(犬)」では。 (ちがってたらすみませんが)天パーでしょうか?? いいですよね。そういう作家さんだと思うんです。 | ||||
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すごくよかったです。 うまく言えませんが、とても丁寧で、真面目な話。乱暴ではない、と言いかえてもいいでしょうか。 作者が登場人物を操って都合のいい物語を作っているのではなく、登場人物の声に耳を傾け、一挙手一投足を見守るように描いている感じがしました。 納められている短編は、全体的に温もりを感じるものが多いのですが、辛さや悲しみに裏打ちされた温かさなので、暖炉に薪をくべながら火にあたっている感じというか、じんわりと心に沁みてきます。 個人的に気に入ったのは、「幽霊の家」と「デッドエンドの思い出」。どちらも、人と人との心の通い合いにグッと来ること請け合いです。 | ||||
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追い詰められたときに読む「デッドエンドの思い出」には、本当に救われます。 どうしようもないと思っていることがあっても、少しだけ気が軽くなる。 大抵の本は図書館で借りて読むのでも事足りますが、この本に関しては手元に置いておきたいと思わされます。 | ||||
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よしもとばななさんの本は2冊目。「これまで書いた中でいちばん好き」という著者の言葉に惹かれ購入しました。 5つの短編の主人公は全員今の私より少し年上と思われ、日常とは少しだけ離れたストーリー。平凡な生活を送る自分は幸せだなと思いつつ、彼女たちの身になって読むことで、少し強くなれた気がしました。じんわりと切なく温かい物語は、夜寝る前に読むのがおすすめです。 | ||||
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人は、病気だったり心が傷ついたりでどうしても動けない時がある。 そんな時にゆっくりでいいんだよ、ゆっくりでいいからまた人間らしい生活をしようね、とそっと優しく語りかけてくれる作品集。 傑作。 事実私は動けない時にこの本を購入し少しずつ動けるようになった。そして本の力というのが恐ろしくて安値で売り飛ばしてしまった。 今、図書館から借りてきたこの作品集が手元にある。 お金に余裕ができたら文庫版を購入しようと思う。 確実に私の人生を変えた(何冊かあるけど)一冊デス。 | ||||
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「キッチン」「TUGUMI」以来、とても久しぶりに吉本ばななさんの本を読みました。 題名から、どんな結末の物語なのだろうと思いながら読み進めると、気付くと、それぞれの小さなお話の世界に入り込んでいました。 特にお気に入りは、「幽霊の家」と「デッドエンドの思い出」です。 なぜだか涙が出るくらい、言葉が心にしみてきました。 だけど、悲しいお話ではなく、最後は、 「あぁ、良かった。わたしもまた、頑張れそう!」と前向きな気持ちになれる一冊でした。 | ||||
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著者いわくかなり好きな短編集だと仰っています。たしかにどの作品も質が良いと思います。キッチンとつぐみしか読んだ事が無い僕ですが、この本は読みやすかったですよ。 | ||||
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この人の本は、『つぐみ』を読んだきりで、あまり好みではなかったけど、この本は別でした。特に最初のストーリーがとてもせつなく、そしてエロティック。ひらがなの多用がセクシーだという事実を発見しました。 | ||||
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この本は、「幽霊の家」「おかあさーん!」「あったくなんかない」 「ともちゃんの幸せ」「デッドエンドお思い出」の5編の短編集を 集めたものである。 「ともちゃんの幸せ」は『SWITCH』で発表したものだが、その他の 作品は書き下ろしである。 それぞれ、必ずしもハッピーエンドというわけではないが、女性の 主人公の心情がよく綴られた作品の世界にすっと引き込まれて読んで しまう。 私小説のような雰囲気を持ったこの本は、著者のこれまでの一番の お気に入りの作品という。 著者の描く、切なく甘酸っぱい、そしてふんわりしている世界に どっぷりと浸って読めた本である。 | ||||
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レイ・ハラカミさんのアルバムに。 『レッドカーブの思い出』というアルバムがあって。 『デッドエンドの思い出』というタイトルを聞いたときに。 似ているなぁと思った。 『デッドエンドの思い出』。 20代、半ば〜後半くらいの結婚を前にしたような。 女の子達が主人公の短編集。 (一話だけ例外はあるけれど。) 大袈裟ではない話。 表題の短編にいたっては。 婚約した女の子が男の人にふられるだけの話。 全然、大袈裟じゃない。 そこが日本の中流家庭だっていうこととか、 ドラえもんが居候だってことを含めて、 幸せってこういうことだな、っていつでも思うの。 という台詞があって。 きっと、この本で。 そういうことを書きたかったのだろうなと思った。 そんでもって。 僕もその意見に賛成だなと思いましたとさ。 | ||||
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私たちの心には沢山の思い出が横たわったいて、そっと掬おうととしても指の間から零れ落ちてしまいます。あなたの手のひらに残ったのは、どんな思い出ですか?宝石のようにきらきら輝く楽しかった思い出?それとも涙が結晶になった悲しい思い出? 手のひらに残った思い出も、指の間から零れ落ちた思い出も、すべては今のあなたを形作る大切なものなのです。だから、そっと抱きしめるように抱え込んでください。握り締めようとすると、さらさらと零れ落ちてしまいます。 この本を読むと、自分自身の全ての思い出がいとおしくなります。そして、今自分自身の周りのささやかな幸せを感じられるようになります。心に刺さった小さな氷のような思い出も、やがては解けて未来へ続く河へと流れ出します。早春の陽だまりのような、穏やかで、生命の力強さを感じる一冊です。 | ||||
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