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(短編集)
デッドエンドの思い出
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デッドエンドの思い出の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 1~20 1/5ページ
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短編、全部良かったですが… 「ともちゃんの幸せ」のラスト部分は個人的に格別で、そこに差し掛かるといつの間にか息を潜めてしまいます。何かすごい啓示を受けたかの様な、美しい音楽や詩に出会った時の様な感動を味わえます。 買って良かったー! | ||||
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嫌なことがあった時って、映画でも本でもハッピーな話を好む人とそうじゃない人がいると思うんですが私は後者。 「何か不幸があってもそれで他の不幸がチャラになるわけではない」って教えてくれる話が読みたくなります。「きみの膵臓を食べたい」もそんな話ですがこの小説もそんな感じ。 無差別毒殺事件に巻き込まれそうになった女の子、虐待されてた女の子、婚約破棄された女の子‥などなど出てくる短編集。 特に「ともちゃんの幸せ」は本当に胸が詰まりそうになる。 著者自身が「これまで書いた中で1番好き。これが書けたから小説家になって良かったと思う」と語っています。 | ||||
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ブックカバーの絵から分かるように、秋になると読みたくなる本です。時間がなくて読めなくても、置いておくだけで、癒される力のある本です。内容も一つ一つ全てが温かく不思議な感覚になるストーリーで詰まっていて、宝箱のような一冊です。 | ||||
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カバーが素敵。内容をあらわしている。 | ||||
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この作者のオリジナルな素晴らしい才能かと思います。 平板な視点の作品が世の中には氾濫していますが、この方は違う。 5歳から小説を書くために生きてきたそうで、変な方に逸れずに、それが成功していると思われます。 | ||||
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久しぶりの吉本ばななさんの小説。よい。 | ||||
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高等遊民な淡い恋の距離感が味噌であり、 恋のセーフティネットに支えてもらえる お姫様体験的な高境遇にいるような夢心 地の状況であり、心的外傷も和らぐもの です。人生、詰んでしまう場合もあるの で…。矢張り、そのような男性になる為 に『勉強の哲学』を実践してキモい馬鹿 になりたいと思わずにはいられませんで した。自由の風の気配がして粋な感じで 良きです。それだけではもちろん務まり ませんが…。若くしてライムライトな足 長おじさん的な役は難しいところです。 映画版と小説版のギャップも楽しめるポ イントとなっております。傷を抱えた弱 者の連帯の溜まり場なところも良いです。 | ||||
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この本との出会いは、大学生の時。 表装の美しさに惹かれて、お金も無いのに衝動買い。 友達が自死したり、交通事故で亡くなったり、なんだかんだ色々なことが続き。日常は続いていくけれど、気持ちがついていけず。 泣きたいのに、泣けない。毎日が現実なのかいまいちはっきりしないぼんやりした日々。 泣いたり叫ぶ元気もなく、せめて彼らの分もしっかり生きようと、笑って過ごそうと気負っていました。 そんな私の心をほぐしてくれた恩人のような本です。今思うとなかなかハードな状況の主人公たちなのですが、なぜか心が温まる不思議な作品たちです。 あの頃、何度も何度も読みました。ありがとう。 | ||||
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人間関係、お金、仕事、健康など色々ジャンルはあると思いますが、苦しいことやつらいことがあった時に読むと確かに癒し効果があります。なぜだろう? おそらくは、決して目を背けたりごまかしたりはさせずに、そのつらいことの受け止め方、とらえ方を何となく教えてくれる効果があるのではないかと思います。それがとても大切で、読者に本当に役に立つことなんだと思います。 ばななさんは日記やnoteも中毒性があって困ります…。ご自身がいつも様々なことにしっかり向き合っておられるから、読者を癒せる本が書けるのだなと感じました。 | ||||
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きれいな本でした!ありがとうございます! | ||||
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「幽霊の家」と「デッドエンドの思い出」は個人的にものすごく大好きな作品で、多分これは作者のばななさんも相当思い入れのある作品なんだろうな、というのが良く分かる。 ただ、短編二つはちょっと「?」と思わないでもないな、と思ったのは終わり方が何かばななさんっぽくないというかあっさりしているというか。いい意味で綺麗にハッピーエンドに着地するのがよしもとばななという小説家だと個人的に思っているので、色々と彼女の中でも挑戦しようとしていたのかもしれませんね。 ただ、個人的には原稿用紙が長くなればなるほど魅力的な作品を書くタイプ、というのが彼女で、そういうのが存分に表れていたなと「幽霊の家」と「デッドエンドの思い出」で思ったので5にしました。 | ||||
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「デッドエンドの思い出」の中で、「人の心の中にどれだけの宝が眠っているか想像しようとすらしない人たちってたくさんいるんだよ」というセリフがある。 人を表面的な表情や行動で見て、その奥で相手がどれだけのことを考えていたり、傷ついたりしてるのかわからない人々。 人を一面的にしかとらえられないから、自分の価値観で人を判断したり裁いたりしてしまう人々。 自分も含めて、そうだよな、自分の中の枠にとらわれて人を見てしまうと、相手の持っている宝に気づかないよな、と思えた。 よしもとばななの作品は、読んでいるときの心地よさ、そしてはっと気づかさせてくれる言葉がある。 それも自然に入ってくる。自分が登場人物と一緒に過ごしている感じがする。 でも、読み終わったら、とくにこういう短編集だったら、前の話はどんなあらすじだったか思い出せない。 ストーリー展開で読ませる作家ではなく、世界の見方を教えてくれる作家なのかもしれない。 物語に、自分の価値観を変えるほどの苦難が書かれているのではない。 でも、読んでいると自分の心の奥にある素直な感性を引き出してくれる作品のように思える。 頭で考えず、体と感性で考えるというか……。 | ||||
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初めて著者の作品を読んだが、とても楽しめた。女性らしい心の移ろいを表現しつつも、気持ちに区切りをつけて前に進んでいく主人公たちの生き様は男性でも共感して楽しめる。 | ||||
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どんな状況や設定でも、それとは無関係に、ふいに幸せな時間が訪れることはあり、光に包まれるような感覚を味合うことがある。この短編集におさめられているどの短編でも、一筋縄ではいかない現実を生きる主人公たちに、そんな幸せな瞬間が訪れる。恋人ができたら、結婚ができたら、仕事で認められたら、そんなふうに「問題」を解決すれば幸せになれるというんじゃなくて、自分の置かれた状況で、一筋の光を見つけることはできるし、そうした設定とは無関係の幸せに強度は宿る。 5つの短編は完全に独立した話ではあるのだけれど、他の話で出てきたフレーズが別の話でもおそらく意識的に使われている。多分、気づかない人は気づかないし、気づいたからといってお話の筋や解釈が変わるわけでもないなんだけれど、5つの話がどこかでつがなる川の流れのように思えて、すごいなあと思った。 | ||||
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もの悲しい、しかし悲しいばかりでもない、あれ、薄く光る希望的なものがそこにはある、みたいな話の収められ短編集。 よくよく考えると出てくる人たちめちゃくちゃ大変な目にあってるじゃん! もっと派手に怒ったり悲しんだりしてもいいんだよ! と思うけどそうはしない人たちの、淡々とした短編集。 折にふれて読み返し、「これでいいのだ」(バカボンのパパか)と思います。 作者自ら「この本が書けて良かった」とあとがきで述べられていて、「この本が読めて良かった」と一読者は幸せに思うのです。 のび太とドラえもんのくだり、素晴らしいと思う。 | ||||
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おススメです。特に、心に疲労が溜まっている方に。自分自身疲れていた時に読んだのですが、登場人物に感情移入して読めて、良い気分転換になりました。 | ||||
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近所でこの原作の映画の撮影をしていたためネットで調べたらクラウドファンテングがあり応援するために購入しました。映画の成功楽しみです。 | ||||
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小説はどうしても期待はずれが多いですが、久しぶりに読んで良かったと思えた小説でした。 作者の静かであたたかな心情が伝わってくる内容で、読んでいてとても癒されました。が、どこか抑えた感じもあるので、低刺激といえばそうかもしれません。 表紙の通り、秋の木漏れ日のような優しい短編集です。 | ||||
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私が今のようにそこそこ本を読むようになったのは、よしもとばななさんの「キッチン」がきっかけ。この本は「キッチン」にも通じる言いようの無い儚さとか、切なさとか、寂しさが散りばめられています。 あぁ、なんて孤独なんだろう、でも生きていくって結局そう言うことだよな、と思いました。そして、だからこそ美しい。 夏から秋に変わり、何かとってもセンチメンタルな気分だったのでそんな気分を更に盛り上げてくれた一冊。期待通りでした。 | ||||
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この本に出会ったのは高校生のときで、 それからもう10年近く、ふとしたときに無性に読みたくなって、その度に何度も読み返しています。 正直私は本を読むのがあまり得意ではなくて、今までの人生で漫画以外でちゃんと読み切れた本は数える程しか無いのですが、この本だけは読み始めてから最後のあとがきまで一気に読むことが出来た貴重な本の一つです。 それだけ私にとって心惹かれる内容で、それぞれの物語に登場する人物に共感出来る何かがあったからだと思います。 言葉の一つ一つがものすごく自然に、心の深くまで沁みてきて、私にもこんな感情があったんだと、自分でも驚きました。 読み終わる頃には、体の芯から暖かくなって、ふわふわしてくるような不思議な感覚になりました。 当たり前に過ぎていく日常が、本当は当たり前ではなくて、いつ失うかわからないものだと、それはとても尊くて、大切なものなんだと気付かせてくれた本です。 普段本を読まない方にも読みやすい本だと思いますので、ぜひ読んでみて欲しいです。 私はこの本に出会えて良かったと、本気で思いました。 | ||||
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