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ヒポクラテスの試練



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【この小説が収録されている参考書籍】
ヒポクラテスの試練
ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫)

ヒポクラテスの試練の評価: 3.90/5点 レビュー 31件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 21~31 2/2ページ
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No.11:
(2pt)

人間の業の深さと病との関係 因果応報ともいえる報いのようでした

ある病気に対して解剖医からの見解を受けて捜査を深めていき、亡くなっている人物たちの関連を調べていくわけですが、深みもなく、発展性もありませんでした。読了した今、そういう結末でしたか、というやりきれない思いが残りました。

ラストにあるつながりが分かり、死因となった病気エキノコックスに連なる出来事も判明します。結構広い世界を背景に描いていますが、そのスケール感が文章からはあまり伝わってこないのです。ストーリーもこれで良かったのでしょうか。
勿論、読者はそれで納得させられるわけですが、それを呼び起こした原因と結果がご都合主義的ですので、腑に落ちませんでした。

人気作家ゆえ、常に傑作を期待してしまうのです。売れっ子作家の宿命が感じられます。売れると筆が荒れるという評がたちますが、中山千里さんにはそうならないように願っています。

中山さんも多忙になり、一つ一つのストーリーに対しての深みを無くしているのが残念です。我々根強いファンはそれでも読み続けますが、以前のような切れ味の良い小説を読みたいと切に願っていますので。

毎月のように単行本が出版されています。我々は多作でなくともよいので、中山さんでなければ書けないようなしっかりとした小説の登場を切に願っているのです。何十作と読んできた中山ファンですので、あえて辛口で書きました。これからも素敵な作品を書いて欲しいものですから。
ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫)より
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No.10:
(5pt)

解剖の世界からスケール広がる

おなじみの浦和医大法医学教室と埼玉県警のメンバーでありながら、今回は世界的なパンデミックが予想されるということで、アメリカまで話は広がる。
単に解剖だけでなく、まだ発症していない人物達を巻き込んでいく展開は新しい。
パンデミックをベースに、人種差別の背景をいたるところにちりばめながら話は進む。
ラストの展開としては、もっと先まで知りたいという思いを残しながらの終わりは物足りなさもあるが、新型コロナと同等にまだ先の展開がどうなるか分からないと思えば納得もできる。
感染症ミステリーとして、真実に迫っていく過程も楽しめる。
ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫)より
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No.9:
(4pt)

光崎教授が解剖以外のことで説得に乗り出す初めての展開だった

解剖の腕が超一流で、今まで数々の刑事事件を解剖所見から解決してきた斯界の権威である光崎藤次郎。

そんな彼がある司法解剖で寄生虫を発見する。最悪のパンデミックを想定し感染源の特定を急ぐ光崎教授だが、今回は一筋縄ではいかなかった。

感染症は、千人単位の死者を出すが、単なる法医学の医師では感染源の特定ができない。

また、警察も明確な犯罪や事件でないと動くことができないため、捜査ができない。

かといって、まだ大規模感染症が判明したわけではないため、政府も自衛隊を動かす事態にはならない。

そんな状況の中、なんとか感染源を特定しようと、光崎教授が自ら刑事部長に会いに行ったり、都議会議員に面談したり、と解剖以外の説得に乗り出すのは初めての展開だった。

最終的には、アメリカのCDC(アメリカ疾病予防管理センター)も巻き込んだ大規模な調査になるのだが、なんとも後味の悪い事件だった。

中盤以降はアメリカでの捜査が中心となるが、中盤までが盛り上がっていただけに、淡々と描かれていて物足りなく感じてしまった。また、物語全体としてパンデミックとしての危機感が感じられなかったのも残念だった。

光崎教授の今後の活躍も期待したい。
ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫)より
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No.8:
(5pt)

読み応え、強すぎる!

1地方都市での何気ないひとつの事案が、一大スキャンダルへ……。そこまでの事件を突き詰めていく思考過程の描写が、素晴らしい。
医学的描写は、専門用語を使っていても理解しやすく、また心理描写も生き生きとしている。テレビドラマになれば誰が演じるのか、とも考えが及んだ。
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No.7:
(2pt)

幼虫は卵を産むのか?

もっと詳しくエキノコックス症の事を本の中で説明して欲しいと思った。
エキノコックス症の事をネットで調べながら読む事になったが、中間宿主である人間の幼虫が果たして卵を産むのか気になる。
もう少し練って結末を迎えて欲しかった。
人気作家には酷かもしれないけど…
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No.6:
(3pt)

楽しく読んだ・ネタバレあります

米、何の関係もなかったのね…
「事故米」からスタートして、「普通に食べてる」の国に蔓延してく話だと思い込んでしまったんで、途中で「あれ?」と感じてしまった(笑
勝手な思い込みを引きずったまま、何故か最後まで「で、事故米は?」と思いながら読んでいた事に気付いた
楽しく読みましたが肩透かしを食らった気分
我ながら変な感想だ
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No.5:
(5pt)

展開の面白さとどんでん返し

ヒポクラテスシリーズは、本当に面白いです。人間の悪の部分を鋭く指摘してくれる。シリーズ化して欲しいです
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No.4:
(5pt)

エキノコックス感染症!

①毎月発売される著者のミステリーを楽しみに読んでいる。今回は17年に発表された感染症ミステリーだ。大原省吾は16年に『首都圏パンデミック』を発表したが、この作品と比べると本作は少し小粒である。
②エキノコッコス感染症はミシシッピ川河口を発祥地とし、動物の糞に感染し、野菜等植物に付着し、変異を遂げて人の口に入り、肝臓ガンのような症状を示す致死率の高い恐ろしい感染症である。アメリカを視察した都の米国視察団が感染し、死んだ事件を捜査する。真相は書けないが、マイノリティー差別が関係していた。
③感染経路を突き止め、徹底した犯人探しをするストーリー展開は、ミステリーの醍醐味が味わえる。しかし、過去の話で、首都圏への感染拡大の危機感に乏しいのは物足りない。その点が小粒であるが、米国での捜査の進展が面白い。
お勧めの一冊だ。
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No.3:
(4pt)

パンデミック!しかしこの作品は2017年の連載物。

正直、この作品を読み始めてパンデミックが起こるかもしれない事態になると言う段階で、この作品はいつ、書かれたのか気になった。後ろのページに2017年に連載されていた物と知って余計にビックリした。たぶん、コロナと言う世界的なパンデミックを今もなお経験している身としては、驚きでしかない。国の動き方、派閥やしがらみなど、いかにパニックが起こらないかごく一部の人間しか知らない事実。ただ、全世界を巻き込むような物でもない。あくまでミステリーだ。しかし、中山七里という作家には驚かされた。きっと2017年に連載で読んでいたらミステリーだと思えるが、2020年の今、正直、少し感じ方が違う。生まれて初めて、世界中がパンデミックになり、外出自粛、ワクチンもなければ、当然、薬もない。こんな状況、生まれて初めてだ。しかし、この作品は、どうなる?と思いながら読み進めたのは良いが、ネタバレしてはいけないので詳細は記載できないが、私的には終わりになればなるほど、残酷すぎる展開であった。たぶん、私と同じように感じる読者も多いのではないかと思う。ちょっと読後が悪すぎる。犯人は大体のところでわかるので驚きはないが、原因を知る工程の描写で私は、正直、想像しないように読むのに苦戦した。文化風習は違うので当然だろうと分かっていても、心では分からない。かなり読後が悪いですが、個人の生活、環境で異なると思います。ネタバレしてはいけないのでこの辺で。
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No.2:
(5pt)

令和2年の初夏を描いたものなのか?

流行性のある病気、人種問題、公務員のあり方、縦割り行政など、令和2年の初夏の今直面する課題。どうしてこのストーリーが3年以上も前に創られたのか驚きです。文句なしの五つ星。
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No.1:
(5pt)

一気読みしました。

このシリーズも第3弾となりました。今回のテーマは感染症。表向きの死因の裏側に真の原因が隠れていた!ここから物語は始まります。お馴染みの登場人物たちが事の真相を探るべく様々な困難を乗り越えて東奔西走いたします。謎の感染症の正体とは?感染源は一体どこにあるのか?感染を疑われた関係者は何故固く口を閉ざすのか?事件の舞台は海外にまで広がります。真相を探り当てたその先にあるものとは?文体は無駄がなく非常に読みやすいです。さらに現実の政治、社会問題を巧みに取り入れた作品構成にも感心させられました。是非、ご一読ください。
ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫)より
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