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黒暗森林: 三体II
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黒暗森林: 三体IIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全220件 181~200 10/11ページ
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上下合わせてのレビューです。 あまりに評判がいいので、期待が高まりすぎてかえって失望するのではないかと心配だった。いらん心配だった。期待を遥かに上回る傑作である。 三体艦隊が四百年後に太陽系に襲来してくる。四百年で宇宙戦争に勝ち抜く科学力を達成できるだろうか。 しかも三体人は散布した智子によって、地球上のすべての情報を入手できるのだ。ただし、文書や音声は読めても人の心は読めない。世界から四人の「面壁人」が選出され、決戦直前まで脳内で策略を練ることになった。 なんというスケールだ。古典的な侵略SFが、現代科学を踏まえたハードSFとして甦った。面壁人たちの作戦はいずれも驚嘆すべき戦略である。どれかひとつで長編のメインアイデアになりそうだが、作者は次々と使い捨てる。贅沢だなあ。最先端の話だけではなく、一般庶民の老人が三人登場する。これが素晴らしい。一般人に焦点を当てることで、物語に厚みが出た。 下巻第三部では、ついに地球人が三体人の探索機と接触する。予想を上回る衝撃の展開が待っているが、書かないことにする。自分でのけぞってください。これだけでもいい加減ショックだが、更なる驚きが待ち受ける。 そして終盤で主人公ルオの戦略が明かされる。これもまた予測不能だ。 スケール雄大で現代SFとして超一級、そして何よりわかりやすい。 小説として面白いのだ。暗い話なのだろうが、筆力に圧倒されて暗さは感じない。 SFファンやってて良かった。キーワードは、フェルミのパラドックス。 | ||||
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プロローグにて、三体人を呼び寄せたウェンジェから ・生命は維持されることが目的 ・宇宙の総質量は変わらない と前提を突きつけられ、宇宙社会学を確立させろと課題をもらう主人公。 ようは、生き延びるには、生き残るには他の質量を飲みこななきゃならん(侵略と殺戮)わけだが、地球生物の歴史も、宇宙生物もみんな同じ。それが神の作り給うた自然の法則で、三体世界に横たわるテーマになっている。 上巻はまだおとなしく、下巻への伏線が散りばめられている感じ。我らがヒーロー・シーチャンも早々と離脱、下巻での登場が待ち遠しい。しかし、シーチャンの性格が大人になって、ガサツな中国人中年さが喪失したのは残念。きれいなおじさん化しとるでにゃーか。 前巻同様、終盤に向けて伏線が一気に収集され、結末へと向かっていくのであろう。果たして、シーチャンは三体3にも出てくるのか!?サイボーグシーチャン、ロボシーチャン、クローンシーチャン、レプリカントシーチャン、はたまたシーチャンゴーストの宿ったウィザード級ハッカーの義体使い...とさまざまなバリエーションで登場、最後は三体の遺伝子を取り込んだ最凶最悪のプレデターと化し、セガールばりに三体艦隊を乗っ取ってラスボス三体皇帝と一騎打ち!(ゾーマのテーマで)みたいなコテコテの展開になったらどうしましょうか。実際はもっと、小松左京的に形而上学的な展開になりそうだけど。そこに愛はあるのか、みたいな。 | ||||
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宇宙社会学者の公理は残酷だけど、的を得ているように思いました。政府の役人などはかなりデフォルメされた感じですが、平和になると出てくる人間のいやな面が現れていると思いました。 | ||||
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今回の話である遺伝子を狙い撃ちできるためのウイルス ほとんどは軽い風邪症状という話 SFでもなく今の世の中もしやと思わせられる本当に小説書いた時点で現実なんじゃと スリリング内容でした。 | ||||
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ストーリーが悲しく暗い。 定番の宇宙SFになることを想像していたが、見事に裏切られた。 三体Ⅰは前半が退屈だったけど、三体Ⅱは上巻から下巻まで一気に読めたので、星5 | ||||
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人類の科学的発展を阻害し、かつありとあらゆるコミュニケーションが筒抜けになってしまう圧倒的な優位者。それに立ち向かうために選ばれた4人の面壁者の活躍やいかに。 どうでしょう?もうこれだけでワクワクしませんか?面白い小説の条件の一つとして登場人物の名前のひねりがあると思いますが、それと同様に物語世界の独特な名称や用語も読者の興味を強烈に喚起します。この物語は元々が中国語のためかそれらの名称・用語が漢字表記されているのも独特の味わいですね。 劣勢から優勢、だましただまされた、負けたと思えば勝った、様々な要素が目まぐるしくかつ極端に振れていくのため、記憶や想像力を最大限に発揮しながら読み進めなければいけないわけですけどこれが本当に疲れる。間を開けてしまうと、そこまでの展開を確認するために頁を戻すことにもなりかねないので一気に読みました。こういう作品が読めて本当に幸せです。 | ||||
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三体3の翻訳がいつ出るのか早く知りたいです。下巻を読む前から気になります。 | ||||
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【さわりの部分までのネタバレあり】 第一部を読み直してから読み始めた。 第一部の舞台が中国と三体世界を模したシミュレーションゲームにほぼ限定されていたのに比して、第二部の舞台は200年先の未来、そして太陽系空間まで広がる。 三体世界は、三つの太陽を持つがゆえに、予測不能な太陽の動き(いわゆる「三体問題」)によって興隆と滅亡を繰り返す文明であり、4光年先に居住可能な地球があることをしって、400年かけて巨大艦隊を送りつつある。 その艦隊の到着に先んじて、「智子」という素粒子を地球に無数送り込み、量子のもつれ効果によってリアルタイムで地球の情報を得ている。 そればかりか、この智子が素粒子の基礎研究に介入することで、地球における物理学の基礎研究は完全に停滞してしまうのである。 ところで三体人にはある特質がある。 それは、彼らは脳から出る電磁波でコミュニケーションしているため、ウソを付けない、考えを隠すことができない、という特質だ。 そこで、国連は、人類から4人の「面壁者」を選抜し、彼らに黙考だけで地球防衛の戦略立案や準備をさせることを決定する。 面壁者は、どのようなことにでも膨大なリソースを活用でき、かつその理由を説明する必要がない。 それは、敵を欺くためのものでもあるかもしれないからだ・・・。 というように、この前半部の面壁人のところまででもかなり錯綜して複雑な構造を持っているのだが、後半になると作者の想像力はさらに飛躍していく。 そこでのキーワードは「猜疑連鎖」。 第二部の終末は、意外ではあるが、終末直前までのスペクタクルと比すと、かなりあっけない。 無理もある。 まあ、無理のないSFなどはないわけで、その無理をどれだけ感じさせないかというのが作者の筆力になるわけだけれど、世界でベストセラーになるだけあって、その筆力には感嘆させられた。 第三部『死神永生』は来年春ごろに刊行予定だという。 この第二部で物語は完結してもよいように思えるのだが、翻訳者のあとがきによれば、「実を言うと、三部作の中で個人的にいちばん好きなのがこの『死神永生』。21世紀最高のワイドスクリーン・バロック(波乱万丈の壮大な本格SFを指す)ではないかと勝手に思っている。お楽しみに」とある。 ぼくは、中学・高校・大学生時代にはSFを読み漁っていたが、今世紀になってからはわずかに『バビロニアウェーブ』『屍者の帝国』とこの三体シリーズくらいしか読んでいない。 しかし、いいSFはやっぱり面白いと改めて感じた。 | ||||
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上巻のほうは、三体初刊を読み直さないと入り込んでいけなかったんですが上巻を読み飛ばして実は先に下巻を読んでしまったんですがこっちはなんというか上巻が上田早夕里氏の華竜の宮や深紅の碑文のような絶滅が確定した未来に向かってあがく人類の群像劇のようで、これはこれで良かったんですが 冬眠から目覚めた主人公が直面した未来の地球の描写が凄い! まるで三体問題が解決してしまったように自分自身も何故か安堵してしまってからの急展開、夜11時から12時の寝るまでの間に1時間づつ読もうって決めてたんですが11時から朝6時まで次が気になってまったく眠ることが出来ませんでした(笑) 最終巻が早く読みたくて英語版「Death's End」をkindle版で購入して翻訳しながら読んでます。 しかし呪文がああなるとはね~、宇宙は生命で満ちていたんだ!! | ||||
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人間の記憶って非常に曖昧ですね。 三体の1巻、前巻の事ですがファーストコンタクト者が人類に絶望した人だったら?というアプローチ 中国近代史の珍しさも相まってページを捲る手が止まらないほどのめり込んだというのに 中国人の名前のせいなのか誰が誰だったかさっぱり思い出せず、寝る前に毎晩数ページしか進まなかった。 これじゃダメだと思って前巻を読み直して再チャレンジしたところ、降臨派と救済派はこういう対立軸だったなーとか 智子ってどういう仕組みだったっけとか、思い出しながら全体像が頭に入ってきて人間関係もはっきりと理解できました。 特に呪文パートに入ってからの次の頁を読みたくさせる筆力、圧が凄い。中国14億という巨大分母から出てきた天才ですよ著者は。 | ||||
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Ⅰの後、待ちきれず英語で続きを読んだ。Ⅱは2週間、Ⅲは3週間かかったけど、Ⅱの日本語版は上下1日ずつで読了。やっぱり細かい描写の頭への入り方がダイレクトで、きわめて自然に感情移入できる。太陽系から遠く離れた宇宙戦艦内で、艦長含む上層部が猜疑連鎖にかられるシーンの焦燥感・緊迫感は日本語ならではだった。 数々の決断を強いられ、激動の紀元を重ねる人類の行く末を、時間的にも空間的にも、とてつもない所にまでもっていくⅢは、Ⅱのさらに上をいく濃密な読書体験とカタルシスを約束してくれる。読み終わって1ヶ月以上経つが、いまだに三体病にとりつかれ放心状態である。1年後、同様の読者が多数出ることであろう。 しかし、中国での三部作出版後10年、英語版出版から4年、ヒューゴー賞から3年経って、ようやく日本語訳が始まったのは何故なのか?中国産ということで無視していたのか?韓国ではヒットしなかったらしいが、そのせいもあるのか?出版者なら、一度英語版を読んでみれば、このシリーズが歴史に残る作品であることはすぐに分かったはずだ。おかげて、こんな一生ものの読書体験のできる小説が世に出るのが、こんなに遅れてしまった。日本の出版業界に猛省を望み、Ⅲの日本語訳をなるべく急いでいただき、その後文庫本化も遅滞なくお願いしたい。 | ||||
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宇宙的な愛とは、善も悪もなく、是も非もない。愛によって三体世界と地球世界は生きるも死ぬのもありえて、死を招く愛もまた、純粋の愛そのものだろう。第三部「死神永生」に期待する。 | ||||
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先遣の三体兵器到着。太陽系スケールでの舞台で地球艦隊の瞬殺。三体星人兵器による一方的破壊シーンは圧巻。面白過ぎて唖然とする。直後の心理サスペンス、映画「レッドオクトーバーを追え」を彷彿させるが、映画では信用し合って成功するサスペンス。劉にも「信頼連鎖」で物語を書いて欲しいものだ。さて、生存のための艦隊の旅立ちも、読者には衝撃的。艦隊殲滅後は絶望的事態なのである。何かを伝える信念が無い物語作家は、ドヤ顔でSFをここで完結させるであろう。しかし、劉はここから物語を始めるのだ・・・、作家魂が見て取れる。劉は絶対に伝えたい強い信念を持っている。3部作と言うのは最後作がキモだが、本シリーズも例外ではない。物語は人間の知恵だけで、圧倒的な軍事力を前に立ち向かい生存するのだ。2021年の3部目が楽しみだ。 ただ、羅輯が三体星人に立ち向かう「黒暗理論」は甚だ薄弱。宇宙の文明間での相互理解・信頼は本当にできないのかどうか。愛のある地球人は例外であるとすると、「黒暗理論」は成立しない。少なくとも日本人では成立しない(だろう)。また「猜疑連鎖」も猜疑の連鎖は確実ではない。つまり本書を成立させる理論根拠は無い。 劉は、人類間ではコミュニケーションで「猜疑連鎖」は片付くと簡単に書いている。現実は全く違う事を知っていて、さらりと書くのだ。国際紛争は少しも減っていない。このことが劉と劉の祖国の不安の根源にある。人類の陥る「猜疑連鎖」の解消を本当は主張したかったに違いない、連鎖は止まりうる、止まるのだと。SFファンの好奇心とSF作家の才能と歴史・哲学が、劉一人の脳にて集結して、国家と国家間の在り方を対象として、劇的化学反応を起こしている。触媒は祖国愛。劉は21世紀の屈原に値する。 なお、各1名による巻末の「解説」と「訳者あとがき」がプロの流石の文章で、明解で分かり易い。第三部でも巻末にても記念碑的SFに相応しく「解説」と「訳者あとがき」に渾身のページを割いて頂きたい。今から伏してお願い申し上げます。 | ||||
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前作では小松左京的な作品を期待して、やや残念なところもあったが、今回はハードSFではないSFエンタテインメントとして読了。かなり満足した。 面壁者を取り入れたのが、ミステリー的な展開に繋がることを期待したものの、最後はあっさりだったかも。羅輯と三体人の駆け引きが、4人の面壁者や智子、三体人の特質をうまく活用して、DEATH NOTE張りの攻防戦が繰り広げられるというのも期待していましたが、そこまでは至らなかったようです。 最終巻は来年ということでしょうか。楽しみにしています。 | ||||
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面白い!上下2巻700頁弱を、寝食を忘れて読了しました。 三体文明とのファーストコンタクトを、現代物理学と宇宙論を下敷きにして、というか徹底的にホラを吹き倒して、ハードSFとしてのクオリティを保ちながら、堂々エンタメとして成立しています。 何よりも、基本アイデアである黒暗森林のイメージが鮮烈です。またそれを取り巻く大技小技のアイデアが、惜しげもなく投入されてます。 第一作で描かれた三体世界も素晴らしかったですが、続編としてボリューム含め文句なしです。 | ||||
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プロローグで葉文潔より羅輯が助言された「(宇宙)社会学」が、Ⅱの物語貫く背骨。それが「純粋に理論的」と指摘されている故、(宇宙)間の理想形がまずある。この(宇宙)という単語を(国家)に入替えれば、劉氏が祖国の在り方に不安があることが分かる。SFでも現世を投影なされないものはない。劉は無意識に国家間の在り方を、三体星人を借りて問うている。 さて、葉文潔の宇宙社会学の公理1は生存。これは生存権が保証されていない国民の心情。公理2は文明は成長するが物質の総量は一定。これは化学の「質量保存の法則」を言っているのではなく、技術公有化に言及していることから富や資源が恣意的に配分される世界のことだろう。実際に中国は国外の技術を国家で管理し、自国企業で外国技術を共有しているのだから、国家の意図する論理は恐るべし。 さて、葉文潔の指示は、「公理を基盤として総合的な理論体系を導き出す」だ。その中で重要な概念は「猜疑連鎖」と「技術爆発」。平たく言うと「相手に負けないために陥る思考法」と「急激に技術を取得した中国」。重要な概念は公理から演繹されているのであるから公理は中国の現実の論理といえる。劉は、中国を取り巻く国際環境も、21世紀の国家間も混沌という見方をしているようだ。 中国で圧倒的に売れた理由を推察すると 1.中国人は高度成長に伴い科学が身近になり、SFに親しむ素地ができていた。 2.中国の歴史をベースとして中国人が頷ける文化背景のSF。 3.該博な知識(科学技術、哲学、歴史等)をベースに展開が興味深い。 SFでも国民の歴史文化を背景にする必要があるんだ。中国人以外の人間は、話が本当に面白いだけで読み進むことができる。 劉は自国民の団結が必要としながらも、個人の生命は重要であることに強く価値を置いている。中国での2000万部の読まれ具合をみると、たぶん国民は生存権の保証と経済成長を願っているのであろう、我々と同じく。 | ||||
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注意してほしいのは、本作は『三体』の完全な続編だということ。 シリーズものでも、途中の巻だけ読んで十分に楽しめるものはよくあるけれども、本作に関して言えば、前作を読んでいなければおそらくさっぱり楽しめない。 主要キャストこそ違えど、前作で描かれた、世界が直面している状況やその理由など、大事な物語の柱について、説明がほとんどない。 だから、もしも本作から手に取ろうとしている方ほ、必ず前作から読んでほしい。 その上で、ひょっとしたら、前作だけを読むと、理屈っぽくてなかなか世界に入り込めないかもしれない。 あるいは、すでに前作を読んで、物足りない気持ちを抱いた方もいるかもしれない。 そんな方たちは、ぜひ本作までを読んでほしい。 前作は、本作のプロローグに過ぎない。 本作で描かれるのは、地球より遥かに進んだ科学を誇る三体世界との頭脳戦であり、文明同士の戦いとそれを支える地球の団結と内紛であり、未来の科学技術史であり、政治ドラマであり、アクションもあるスパイものであり、愛や誇りの物語であり、もろもろてんこ盛りになった、心躍るエンタテインメントだ。 ぜひ前作から読んでほしい。 ぜひ本作まで読んでほしい。 | ||||
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星をもっとくれ(カイジ)。星が足らねえ。星が足らねえ。星が足らねえ。 | ||||
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何度も見てしまう映画、何度も読んでしまう本というのがある。 本では自分の場合はアイザック・アシモフの「ロボットもの」、「ファウンデーションもの」であるが、ファウンデーションシリーズに登場するハリ・セルダンが銀河帝国の行く末を予想するために「心理歴史学」を創始するが、本書で出てくる「宇宙社会学」と似ているなと思いながら読み進めていると、ハリ・セルダンの名前も出てきたのでびっくりした。 史強のキャラクターは「ロボットもの」で心理歴史学の種を撒き伝説の人となったイライジャ・ベイリに似ている。 「宇宙社会学の公理」は三体シリーズを貫くテーマとなっていて、「ロボットもの」ででてくる「ロボット工学3原則」に似ている。作者がアイザック・アシモフから強く影響を受けているのが感じられ何故かうれしかった。 もう一つびっくりしたのは知覧平和会館での神風特攻隊の遺書に言及があったことである。近くの町で、よく行くため、著者の博識に驚いた。 アシモフの銀河帝国は単一人類が広がった銀河宇宙が描かれているが、本作で銀河には多数の知的生命体が存在し、その存在条件の設定が描かれている。 本作での主人公である羅輯と三体人との決戦は、J.P.ホーガン著「造物主の選択」の心霊術師ザンベルドルフと鳥型異星人ポリジャンの戦いを思わせ、どんでん返しがあり面白かった。 3部作の三作目が待ち遠しい。英語版を読み通す自信はないので邦訳を待っています。 | ||||
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異星人ヤバい、宇宙ヤバい、それに尽きる 上巻が退屈に感じても投げてはいけない | ||||
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