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カケラ
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カケラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 1~20 1/2ページ
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体型ルッキズムを中心に、「ポイズンドーター」とも通じる母娘間の話とか、学内ヒエラルキーとかについてオーソドックスな藪の中スタイルで、関係者たちの独白によって徐々に自殺少女の謎に迫る。 第一章の「急激な中年太りに焦るアラフォー女性」の語り口がリアルでもありコントみたいでもあり、面白い。 | ||||
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私自身が容姿に意識を向ける10代女性だからこそ読んでよかったと思いました。今の10代は多くがスマホを通して美容に以前より詳しくなっていると思います。メイクやアイプチといった気軽なものから整形、そのためのお金の稼ぎ方について興味を持つ子も少なくないはずです。その興味の大半は「もっと美しくなって/可愛くなって、もっと幸せになりたい」というように、0の現状からプラスの未来へとの変化を望むものかと思いますが、その背景には自分が望むような幸せを手にしていない自分への強い不満足があると思います。 SNSの投稿を見て、人の容姿や生活を羨み「こんな風に幸せになれないのは私の可愛さが足りないせいだ」と思い込んで、痩せる、食事ができなくなる、整形がしたくなる。整形に詳しいアカウントを多くフォローして、整形していることがいつのまにか当たり前になる。整形が現実的な選択肢となる。もちろんこのような例だけではありませんが、私が知る整形への感覚の変化はこのように生じます。 今書いたほどではありませんが、私も同じような流れでルッキズムを強く内面化しています。みんなから可愛いと言われる人以外が自分の容姿を受け入れてしまって、可愛いとは言わないまでも満足するのは怠慢だと思い込んでしまっている部分がありました。少なくとも、自分が幸福になるには現状より良い容姿にならなくてはならないのだと思っていました。 しかし、作中の登場人物は多くが整形を希望する一方で大半が自分の元来の容姿には満足しています。生まれつきの美しさが損なわれてしまったので回復する、元々美しいけれどより美しくなる方法が見つかったから整形する、あるいは最初から自分の容姿を誇りこそしないが満足している人物も複数います。 整形や美への執着という自分にとって関心の強いテーマで描かれた作品ですが、各登場人物における不思議な自己肯定感が自分の心に積み重なって、安心という1つの形にまとまったような感覚になりました。 これまでも湊かなえさんの本は好きでよく読むのですが、湊かなえさんの作品には、人間的な醜さが鮮やかに描かれながらも根底に作品そのものによるこうした醜さの肯定がある気がして、その醜さに共感しながら勇気づけられる側面があると思います。読むたびに、自分の正しいところ、よいところを評価する自己肯定感とは別の、自分そのものを一旦受け止める気持ちができた気がします。 | ||||
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注文から発送・配達までとてもスムーズで、商品に損傷なども一切ありませんでした。本なので中身の詳細は書けませんが、私は大満足です。 | ||||
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湊さんらしさの最も表れているミステリー小説のうちの一つだと思います。私の中では、二番目押し位です。これからも期待しております。買うならもちろんAmazonさん経由で❕ | ||||
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ルッキズム社会になっている今のこの時代にピッタリな作品で引き込まれました。 | ||||
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この作者の作品は殆ど読んでますが、イヤな気持ちになった事は一度も無いです。 むしろ、読後の爽快感がクセになります。 今作も全盛期のダイナミックさは無いですが、楽しめました。 「イヤミス」と言う言葉にこだわっていると損をします。 | ||||
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全編、会話形式なので、時間のあるときダラダラと読んでいると自分の殻にこもれる感じがします。読みやすかったですよ。おすすめです。 湊かなえさんワールドですね! | ||||
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外見の美醜も内面の美醜も、バンバン暴かれていく感じがすごく嫌で面白くてワクワクが止まりませんでした。 醜さって、それぞれの感じ方と育った環境で形になるんだなぁと思います。 そんな人達が関わり合うことであちこちが歪んで、ねじれて、崩壊する。 聞き役一人に対して登場人物の独白が展開されていていくいつものスピード感あるスタイルで、7章でバチっと上手く纏まっています。関わる人物たちの世代も2世代程度にとどまっていて全体の把握をしやすかった。 それぞれの口から語られる登場人物が少しずつ繋がっていって、エンディングに向かって気持ちいい位に真相がみえてくるところ、爽快でした。 ミステリーとか文体とかに拘る人には読みづらいかもしれないけど、テーマが一貫していたし、小説ならではのオーバーな悪意も盛り込まれていたし、いいエンタメでした。 | ||||
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全て対話形式で、書かれている。主人公は、ほとんど話さないが読み進めていくとどのような人か分かっていく。最終的にはタイトルにつながり面白い。 | ||||
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昔ながらの小説ではなく、今はこういう書き方もあるのかと新たな発見でした。 | ||||
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物語自体は何人かの登場人物による対話形式で進む作品です。 この作品の秀逸なところは、湊かなえさんの特徴でもあるとは思いますが、登場人物の作り込みが本当に秀逸なこと。 外見の描写でなんとなく推測させる作家さんも多くいますが、この作品は主に言葉遣いで外見や性格が表現がされているというか、読者に伝えようというところが見える作品です。 本作品のテーマとある意味対比的な要素なだけに非常に面白いなと感じました。そういう仕掛けなのか、湊さんの得意な部分がたまたまはまって個人的に楽しめたのかはわかりませんが、人は外見だけでなく、言葉遣いや語彙力で魅了することができる生き物だと再認識しました。 作品自体は、良い意味で湊さんらしいなって思えるので、期待通りでしたし、湊さんを語るときの作品として自信を持って推せるなと思います。 | ||||
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普段ほとんど本を読むことはないのですが、この本は先が気になり読むのが苦ではありませんでした。 | ||||
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自殺した娘が主役と思って読んでいたので、読了後「果たしてこれはルッキズムがテーマなのか?」と疑問だった。だが継母が主役と考えれば納得がいく。 自殺した少女は結局、実母にも継母にも利用されていた。実母には浮気した実父への復讐に利用され、継母は美人な実母に似ないように意図的に娘を太らせた(本人は否定していますが、痩せた娘に取った行動から私はそう推察しました)。 太っていても幸せで愛情に満ちた世界が急激に暗転した。 浮気した実父が一番悪いんだけど、毎日小麦粉1キロ分のドーナツを食べさせた継母が狂ってる。この継母こそルッキズムの被害者で、少女を引き取った時からもう壊れていたんじゃないかな。幼少期の継母を「壊した」人間に聞き手の美人美容外科医も含まれていて、その外科医が最後にルッキズムに関するご高説を垂れるなんて皮肉めいているなあ。 | ||||
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この作品で伝えたいのはエピローグに書かれている内容なのだろう自分は勝手に解釈しましたが、 それを伝える為にカケラと言う物語を作ったのなら湊先生はすごいと思いました。 | ||||
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テーマに関する取材協力をしたら主要キャラクターのカケラに使われた方が短い解説を寄せているが、解説はノンフィクションである分フィクションの本編よりえぐみが深かった。本編と解説を合わせて一つの作品だと感じた。作家は無意識に他人の人格肖像権の地雷を踏み抜いてしまうという点で色々考えさせられた。また、カケラの拾い方(キャラクターとしてのデフォルメ)については当事者なら相当の不快感を覚えるだろうと本編から感じたが、編集者がそのリスクを指摘しなかったのか気になる。 | ||||
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人生において共感できる部分がたくさんあり考えさせられる作品でした 偏りは幸にも不幸にもなるというのがよくわかりました | ||||
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少女がなくなった。 美人の美容外科医が関係者に聞き込みをして真相を探っていく。 終始にわたりミステリー。 関係者はいずれも姿かたちというフィジカル面の自意識を述べる。 が、実はソフト面からのキャラが大切だと。 こころがぴったりとはまる場所は必ずある。 帯と解説は医師の友利新さん。 | ||||
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美容外科医の久乃が自分の患者であった有羽の死について、関係者たちにインタビューすることでストーリーが進んでいくという構成です。地の文が全くなく文章が話し言葉だけで描かれているので、ややまどろっこしい部分もありましたが斬新に感じました。八重子の身の上話に加え、容姿にまつわる偏見が生んだ悲劇に最後は号泣しました。今度ドーナツを食べるときは、私も穴を覗いてみようと思います。 | ||||
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取り扱いが慣れているのか、きれいなものでした | ||||
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1人1人のインタビューから成り立っている湊かなえではよくありそうな手法ですがそれを差し引いても面白かったです。 中学生くらいの時期って嫌なカースト制があって結局そこから人はなかなか抜け出せないのかな‥って少し悲しくなりました。 (志保に対してはザマァみろって思いました。嫌いな順番で言うと圧倒的に嫌いなのは自殺した有羽の父親→篠山先生→志保ですね。) 有羽は太っていることをコンプレックスに感じておらず明るくて頭の回転も早い素敵な女の子。この子をこんな素敵に育てた横網さんももっと自信持っていいのに‥人生って上手くいかないものですね。 有羽の父親については本人の自白がないのでただのクソなのですが、人間、間違えたやり方であってもそれはその人なりのその時の精一杯なのかもしれない。 一概に誰が悪とは言い切れない。考えさせられる作品です。 有羽が最後に横網さんに「ごめんなさい」って涙を流すところが本当に悲しくて仕方なかった。お互い大切に思っているのに。 あと圧倒的に好きなのは希恵です。 そして久乃の最後の講演はいらなかった‥。 | ||||
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