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秘められた感情
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秘められた感情の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ダルジール&パスコーシリーズの、「社交好きの女」「殺人のすすめ」に続く第3作目になる。原題「Ruling Passion」やむにやまれぬ力強い感情で人の行動の最大動機となるもの=支配的感情は、アレグサンダー・ポープの『道徳論』の一節が冒頭に引用されている。パスコー部長刑事が休暇を過ごすために訪ねた、旧友コリン・ホプキンズ宅で3人の死体を自ら発見し、主人のコリン・ホプキンズは行方不明。地元警察はコリン・ホプキンズを容疑者として捜査に乗り出し、パスコー部長刑事は警察捜査官と、私人としての客観的立場で警察と異なる見解との葛藤が描かれる。さらに、前作「殺人のすすめ」で再会した大学時代の恋人、エリーとの仲が強まり婚約へと進むさま、警部への昇進の決定など多彩に発展していく。レジナルド・ヒルの前2作も同様ではあるが、謎解きとか設定とかのミステリーの範疇をはるかに超えて、個人一人一人の描写や執筆された時代の描写は「社会派小説」とも云える。パスコー警部が自ら殺人犯人を特定して解決に導き、最後にダルジール警視と「こういう仕事をしていると、客観的で非個人的になるのが簡単でしょう。いつもそうであろうと努力している。・・・・・・・・・・・・」エリーが口をはさんだ「昇進すると哲学のコースまでついてくるの?ソクラテスの時間に割り込んでごめんなさい。」これは、五つ星以上の傑作。 | ||||
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