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(短編集)
罪人の選択
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罪人の選択の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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この本は電子書籍で初めて購入したのですが隙間時間に読む機会が多く内容も短編集であることでとても満足感もありました。 | ||||
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最初の「夜の記憶」は抽象的であまり好きじゃない 他の話、特に赤い雨は長編にしてほしいくらい世界観がしっかりしていて面白かった | ||||
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4作ともとても読み応えがあり、わくわくしながらページを進めました。 夜の記憶は、主人公の姿は人間でなさそうだけど、一体どの様な生き物なのかとわくわくしながら色々想像しました。そしてなぜこのような姿になったのか?とても興味深い内容で特にお気に入りの作品です。 呪文は、SFとオカルト的なのと人間の怖さとが盛りだくさんでとても楽しめました。新世界よりに通じる感じがしました。 罪人の選択は、同じ場所での時間差と因縁の人間同士の心理とか混ざり合い、描き方が面白くとても楽しめました。読んでて少し雀蜂を思い出しました。 赤い雨は、やはりSF満載でとても楽しく読めました。 どの作品も描写が細かくすっと入ってくる文章が心地良かったです。 | ||||
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全体的にSFチックです。 いままで貴志先生の作品といえばホラーやサスペンスばかり読んでいたので新鮮でした。 最初に掲載されている「夜の記憶」が抽象的かつ難解なので 少々読み難さを感じましたが、残り3編は作中の状況こそ変わっていますが読みやすいです。 特に最後の「赤い雨」は世界背景までしっかりと描写されており 長編としても耐えうる内容で短編とわかっていながらも もっと続きが読みたい!と思ってしまうほど。 表題である「罪人の選択」以外はどれもディストピア感があるお話で この手のジャンルが好きな私には大満足な1冊でした。 | ||||
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4つの短編からなる小説です。 夜の記憶・・抽象的でよくわからない。 あまり面白くなかった。 呪文・・気味が悪くてゾクゾクした。 罪人の選択・・表題作。良くできたミステリー 赤い雨・・クリムゾンの迷宮と新世界よりを読んでいるような感覚だった。1番物語の世界にのめり込み、ワクワクしました。続編を書いて頂きたいぐらいです。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 全四編の作品集ですが,表題作がミステリ風な以外,残りの三編はSFの要素が強く, 難しめには映りますが,実は解りやすい世界設定など,序盤から強く引き込まれます. また,個人にとって,人類にとって,星々や宇宙にとって,途方もないかと思えば, わずか一瞬でもあるような,時間の捉え方が印象的で,過去を絡める編もありますが, どちらかと言えば,現在と未来を並べ,その先へ伸びていくものが多いように感じます. このほか,捻れつつも繋がっていたり,それまでの状況がぐるりとひっくり返るなど, 話の見せ方が面白く,暗い海の底から辺境の星まで,様々な物語が楽しめる一冊でした. | ||||
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貴志祐介作品は全て読破済みです。 4作の短編集となっている構成ですが、それぞれの作品の方向性は違っており、1冊としての評価は難しいです。 「夜の記憶」は、SF作品ですがやや観念的な作品。それだけに読む側に求める部分が大きく、疲れてしまう面もあります。設定としては面白いのですが、分かりやすい盛り上がりには欠ける印象です。 「呪文」もSF作品ですが、舞台設定こそSFとはいえ、寓話的なお話。ストーリー的に大きな意外性はありませんが、星新一のショートショートのような切れ味を感じますね。ただし、実際に星新一の作品にも同じようなモチーフの話はありましたので、若干の既視感は否めません。 「罪人の選択」はSFではありませんが、貴志祐介らしさを感じさせる作品です。骨子だけであればそこまで面白くはないのですが、細かな描写や人物関係等により楽しませてくれるのは流石です。2時間ドラマで実写化してもらいたいですね。 「赤い雨」はSF作品。「新世界より」のような雰囲気をまとった作品で、非常に丁寧に描かれていると思います。モチーフとしても面白く、この続編を読みたいと思われせる内容で、収録された4作品の中では群を抜いて良かったです。 ミステリークロックが恐ろしいほどの駄作だったので心配していましたが、貴志祐介さんはまだ終わっていませんでした。ばらつきがあるので入門作としてはおススメできませんが、過去作を読んで貴志祐介作品が気になっている方は購入されても大丈夫だと思います。 | ||||
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思っていたより綺麗でした | ||||
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丁寧な習作のような作品集です。 大作にはない味わいを堪能できます。 | ||||
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「罪人の選択」には驚かされました。短編ですが、時間の流れも人間の関係性も見事に描きながら、ミステリーの味わいも持ち、貴志祐介さんのストーリーテラーとしての本領発揮ともいえる作品でした。因果応報という言葉が脳裏に浮かんできました。この展開が見事です。 「赤い雨」も近未来の姿を描きながら、環境破壊の恐ろしさが伝わってくる作品でした。格差社会の行き着く先のような未来でもありますし、人間の営みを壊すものの存在の恐ろしさも十二分に感じ取れました。 「呪文」も考えさせられる内容でした。SFですが、見事に現代の一面を置きかえていました。 一方「夜の記憶」は今から30年以上前の作者のデビュー以前の作品でした。貴志祐介さんらしさは垣間見えますが、若書きのイメージがストレートに伝わってきます。 いずれの作品にも共通していますが、SFの場合、その世界観を読者がストレートに受け入れられるかどうかが読後感を左右します。 本作の場合、それぞれの風合いは異なるにせよ、4本の短編が織りなす雰囲気がいいよなあ、という感想をもたらすことでしょう。 | ||||
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読むと人にスピリチャル的なスイッチを入れてしまう本というが稀にあります。 例えば美内すずえの「天河神霊記」や手塚治虫「火の鳥」山岸涼子の「日出所の天子」など。 これもそうです。 貴志雄介さんはそうした精神世界SFなどとは無縁の作家で内容もまさにサイエンスフィクション以外の何物でもないんだけれど、 読書中ではなく読後に不思議な心理体験をする人が多いでしょう。 私の場合は霊夢でした。 普通霊夢といえば予知夢とか預言とか或いはたまに並行宇宙といった夢が多いと思いますが、この本を読んだ人が夜見る夢はもしかしたら過去のカルマや人生のトラウマに関するものかもしれません。 日頃見てる奇想天外な夢の内容にあの世から(或いは宇宙から)ちょっと手を加えられる感じです。 この感想は、誰にでも当て嵌まるものじゃありませんのでご注意。 ただ、霊感のあり過ぎる人は読んでる途中で怖くなり、 もっと霊感が欲しいと思ってる人は、是非読んだ方がいいです。 作風そのもので最初にフィルタリンがかかるかも、これまでの著者のスタイルとは違うので、数ページ読んだだけですぐに飽きる人もいるでしょう。 私はどちらかといえば書店で立ち読みをしてから買う事をお薦めします。 その上で気にったという人には★5点でしょう。 或いは電子書籍で買うにしても同様です。 | ||||
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個人的に表題作が好き。演技の上手な俳優で映像化したら迫力ある作品になりそう。その他3作はSFです。貴志さんのSF作品を読んでいて(クリムゾンの迷宮等)自分に合っていると思える方は楽しめると思います。ただ、SF作品は結末に捻りがあったらもっと嬉しかったです。 | ||||
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「夜の記憶」、「呪文」、「罪人の選択」、「赤い雨」という発表年度がバラバラの4つの短編集。 個人的には、「夜の記憶」以外は引き込まれて一気に読んだ。 その中でも、「罪人の選択」と「赤い雨」がおもしろかった。 「罪人の選択」は、終戦後の1946年と、東京オリンピックが開催される直前の1964年とで、同じシチュエーションで罪人がどんな選択をするのかが、交互に描かれていて最期まで読み応えがあった。 「赤い雨」は、チミドロという新生物に支配された人間社会のドームとスラムの確執や、チミドロに恐怖する人間の生き様が描かれていた。特に終盤の追訴委員会の身勝手な意見や駆け引きが楽しめた。 | ||||
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SF三作とミステリ一作を収録する。発表年代も掲載誌もバラバラだ。 未収録の作品がこんなにあったのか。SFは周辺作ではなく、ド真ん中の王道だ。 「夜の記憶」(87)どことも知れぬ惑星の海底で、彼は目覚めた。体表の感覚毛で周囲を探り、たくさんの泳行肢で前進する。実は彼には人間としての記憶があって・・。 長編デビュー前に書かれた作品で、SFマガジンに発表した。ミステリ作家にしてはしっかりしたSFを書く人だと思っていたが、スタートはSFだったのか。 「呪文」(09)遥かな未来、巨大な星間企業が宇宙を支配している。貧しい植民惑星「まほろば」の住民は、神を崇めるのではなく貶める宗教を持つ。企業から派遣された金城は、住民の行く末に心を痛める。民俗学SFとでもいうのか、生臭くて因襲に満ちた宇宙小説である。陰性の迫力に惹きこまれた。超資本主義社会の瓦解を暗示する結末が余韻を残す。 「罪人の選択」(12)目の前に焼酎と缶詰を置かれた。どちらかに猛毒が入っている。好きな方を飲食せよと命じられた。無毒のほうを選んだら、罪は許してもらえる。 究極のデスゲームは、18年の歳月を経て再び繰り返される。サスペンスみなぎる佳作である。先がまったく読めない。 「赤い雨」(15-17)海も大地も赤く汚れ、ほとんどの生物は絶滅した。遺伝子改造を施した藻類チミドロのせいだ。雨までが赤く染まり、人々は全身を食いつくされて死んでいく。スラム出身の女医・瑞希は、エリートの住むドームに研究のため病死体を搬入しようとする。だが、その行為は深刻なタブーだった。 本書の核となる中編で、本格SFの力作だ。チミドロが生まれた経緯は、科学的な説得力と強烈な風刺に満ちている。パンデミック小説であり、ディストピアSFでもある。 社会と個人の関係に踏み込んだ筆致は、小松左京か小川一水を思わせる。 未収録作品集なのだろうが、傑作選と呼びたいくらい質の高い逸品が揃っている。 お買い得な一冊と言えるだろう。 | ||||
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繊細で独特の世界。想像したこともない感覚 | ||||
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文句なしに面白い。 個人的に4本目の赤い雨が気に入っていて、是非長編作で見てみたい。 夜の記憶だけがかなり難しくあまりハマらなかったのが残念。 | ||||
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「赤い雨」は感傷的すぎて駄目だが、他3作は素晴らしい。特に、「呪文」は傑作レベル、「夜の記憶」はデビュー前の作品とは思えないほどの出来栄え。しかし、できれば、「新世界より」(超傑作) までの諸作品のような、読み手の常識を破壊するような、貴志先生ならではの傑作長編を、もう一度読んでみたい。 | ||||
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貴志祐介マニアなのでジャケ買い。今回の短編は、どれも勢いで読ませるタイプではなく、グロ描写や悪ノリを抑えた「青の炎」のような透明で切ない文章で綴られているのが特徴だと感じた。 「夜の記憶」と「呪文」は、短編で消費するにはもったいないアイデアが詰まった一級品のSF短編で、ぜひこれらをベースに長編を書いていただきたいレベル。SFでもぜんぜん行けるぞ貴志祐介。 「赤い雨」は山田宗樹の「人類滅亡小説」とネタがあまりにも似すぎていて「これはいったい!?」と頭がクエスチョンマークでいっぱいになったが、初出を見ると「赤い雨」が2015年、「人類滅亡小説」が2018年とのことで、同時期に書かれた偶然の一致なのだろう。 | ||||
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全体的に満足ですが、 個人的に『呪文』を推したいです。 SF的世界観の中に、オカルティズムが散りばめられている点は、 『新世界より』に通ずる感触を受けました。 | ||||
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かなり寡作な作者さんですので待望の新刊です。 過去に連載した4作を掲載した短編集ですがどれも期待に違わぬ面白さで、1987年とかなり過去の作品が読めるのも嬉しいです。 物語はホラーよりもSF寄りで、『新世界より』に通ずるような話もあり個人的にはこれが一番でした。 ただし長編のような物語の重みや厚みを求めると少し違うかもしれません。サラッと読める貴志作品としてはかなりおすすめです。 | ||||
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