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夏の闇
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夏の闇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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とにかく言葉の密度が濃い。 その密度で綴られる、眠り、食、セックス等は生々しい肉感を持った言葉として、読むものを圧倒する。 読んでいるこちらまで、闇に引き込まれるようなそんな錯覚を覚えるような作品である。 恐らく開高健の最高傑作だろうし、他に比類すべきものが無い、そんな一つの到達点だと思う。 | ||||
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ベトナム戦争の取材中に戦闘に巻きこまれ、九死に一生を得た男。それ以来彼はありとあらゆるものへの関心を失い、食・睡眠・セックスのみに没頭する日々を送る。しかし彼はある日を境に目の輝きを取り戻す。そのきっかけとは・・・。 開高が自ら質が非常に高い作品と自画自賛するだけあり、一度読んだだけでは物足りずに日を置いて再び読み返したくなる。日本文学史上最高の恋愛小説と評価する者もいるが、それも頷ける作品である。 | ||||
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甘く切なく苦しい闇の中のうごめき 男と女の魂と肉の連結に咽せるような生の手触りを感じます。 心に深く沁みこんで、私には一気には読めない。これは開高健のラブレターとしか思えません。 | ||||
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開高文学の真髄、ここに極まる。 この作品を最後に彼は長く暗い迷宮に入り込み、いっさい書けなくなる。近代日本文学が到達しうる一つの最高峰、と賞された作品である。『流亡記』でなく『輝ける闇』でもなく、この『夏の闇』なのだ。“小説家”と自嘲して世を流していた一方で、純文学者としての烙印と、日本文学への責務と、譲れない自己の哲学との狭間で長く揺れていたか、と思う。 この作品を、「傷痕のない傷」、と評した人がいた。圧倒的で濃密で、文体ともつかない内なる言葉の森を構築して、そして昇華した作品だった。決して口に出さないでいるが、今日、この作品のもつ深い影に、強く影響を受けている人がなんと多いことか。 そしてまた、ふっ、と思う。開高文学を好きだという人は、おそらく男性ではないか、と。 | ||||
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