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流浪の月



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【この小説が収録されている参考書籍】
流浪の月
流浪の月 (創元文芸文庫)

流浪の月の評価: 4.08/5点 レビュー 623件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全101件 101~101 6/6ページ
No.1:
(1pt)

ただただ流されるメンヘラ主人公のお話

大好きだった父が病死し、破天荒な母は男を作って蒸発。
引き取られた叔母夫婦の家庭ではいとこに性的嫌がらせを受ける。
なんてかわいそうな主人公の女の子。

・・・と同情できるのはここまで。

その後は主人公にいらいらする展開が続きます。
何といっても人に不誠実すぎるからです。

この主人公、助けてくれたロリコンが捕まっても、周囲に助けてもらったと一言も言えず大迷惑をかけます。
それは彼女が少女なので仕方ない部分もあるわけですが、その後に帰った叔母夫婦の家で再び性的嫌がらせを受けかけて相手の頭をかち割る展開が来ます。

「おっ、ここから成長して反撃か?」と思いきや、事件をもみ消そうとした叔母夫婦に対して何も言えず施設送りに。

大人に成長してからも、気にかけてくれる人は優しいけどうっとうしいと切り捨て、結婚を申し込んでくれた彼氏には確かに彼の無神経な部分もあったにしろまともに向き合わず内心で文句タラタラ。

「いや一言言えばいいだろ」

というエピソードが続いていきます。

で、そこにロリコンと再開するという流れになるわけですが、ここまでだけでも主人公が主体性を持って何も行動してないのが伝わるでしょうか。

「私の生き方は理解されず息苦しくてかわいそうなの。ほっといてほしいのだけど。」

という彼女の自分勝手な気持ちは次々と炸裂してくるんですが。

だったらそもそも人と関わるなと言いたい。
誰かと付き合うなんてもっての外ですよ。

今の彼氏の前にも付き合ってた男がいて、その彼とも別れた話がちょっとあるんですが、そりゃ前の彼も別れたくなるでしょう、こんな女。
ロリコン事件のことがちらつくから別れたいなんてセリフ、彼のお題目ですよ。

・・・とまあ、厳しめに書いてしまいましたが文章の空気感や雰囲気は悪くありません。
主人公が不快なのもそういう人間をある意味リアルに書き上げてるからです。

私の個人的に、主人公の女の子の自分がとにかく悲劇の主人公というか斜に構えてて他人と向き合わない感じが既視感があったので何だったかなと思い返してみたんですがわかりました。

村上春樹の主人公に非常によく似てます。

村上春樹が好きな人には刺さるんじゃないですか。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020

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