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ストロベリーライフ
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ストロベリーライフの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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望月恵介は、広告代理店につとめ、広告の賞を獲ったりした。そして、独立して2年、事務所には電話もかかってこない暇さなのだ。フリーランスは、そんなに簡単に稼げるわけではない。会社の看板があるから仕事ができるのであって、個人の生身で戦うには、チャンスをうまく掴み取るセンスがいるのだ。妻は、CM撮影で知り合った、手タレントの美月。現在はパートで凌いでいる。イタヅラ盛りの息子銀河がいる。富士山の麓で農業をやっている親父が倒れたという電話が来る。早速、故郷の実家に行く。恵介には三人の姉がいる。剛子、進子、誠子。それぞれ、仕事や家庭を持っている。恵介は末っ子だが、長男である。農業相続人である。父親と喧嘩していたので、実家がどうなっているのかわからなかった。父親は倒れたが、死ぬことは免れたが、半身不随でリハビリがいる。 実家は、トマトなどを作っていると思ったが、イチゴを2反の温室で作っていた。父親の日誌とイチゴ栽培手引きである『イチゴ白書』を頼りに、イチゴ栽培を手伝うことに。デザインの仕事が少なくなっているのでこれ幸いとイチゴ栽培にのめり込む。親父の偉大さに気がつく。父親のやっているイチゴ栽培のイチゴは美味しいのだ。なぜ美味しいのか?は土壌で作っているからだという説明しかない。 同級生のガスは、冴えない男だったけど、イチゴ栽培で大きくやっており、高設栽培をしていた。 恵介も積極的に高設栽培を取り入れる。母親の腰痛を考えてのことだった。 恵介が、静岡に入り浸りになると、美月が怒って口も聞いてくれない。銀河は、恵介のことを忘れてしまう。それでも、昆虫図鑑が好きで、帰ってくると恵介に読んでもらうのが好きだ。 恵介は、美味しいイチゴを美月、銀河に味わってほしかった。畑で食べるイチゴは不恰好でも美味しいのだ。そして、恵介は父親が来季の苗を頼んでいたので、母株作りを始める。この物語は、イチゴ栽培について丁寧に説明する。ふーむ。恵介くん。種子繁殖系イチゴのベリーポップやヨツボシがあるよ。そしたら、母株からランナー取りしなくていいよ。イチゴ栽培を経営の視点から考えた方がいいよ。そして、恵介は、直販といちご狩り観光農園を目指すのだ。温室の前には、巨大な富士山があるのだ。ふーむ。小説として、ちょっとありきたりすぎるなぁ。いずれにしても、2反のイチゴ温室では、消耗するだけだと思うけど。まぁ。イチゴ農家の実態がよく描かれているのには、感心した。 #萩原浩 #イチゴ #種子繁殖系イチゴ #ベリーポップ #ヨツボシ | ||||
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特別感はないけど、普通にきれいでした | ||||
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イチゴ栽培を始めるまではさほど面白みを感じなかったが、イチゴの栽培が始まると店舗が上がり楽しく読むことができた。私もイチゴの水耕栽培を10年以上従事してきたが、間違いと思われるところは、1っか所でした。良く学んでいると思いました。 | ||||
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「男のロマンは女のガマン」、そんな黴の生えたようなセリフが思い浮かぶ惠介と観月のバトル、銀河のパパにもママにも忖度しない行動がほっとさせてくれます。 ハラハラドキドキの連続ですが、最後の「た」「だ」「い」「ま」でそんな陳腐な決まり文句は富士山を覆う雲のように消え去ります。声でなく思い出の指文字で語らせるなんて、荻原さん、憎いね。 こんな清々しい読後感の小説は初めてです。 いちごの栽培や食べ方について詳細に調べていることにも感嘆させられます。ご自分でも極小農園で栽培してもぎたてを味わってらっしゃるのではないでしょうか? | ||||
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物語のテンポがゆっくりで、初めのうちは退屈だったが、 最後のハッピーエンドは涙がドバドバ出てきました。 自分も富士山が見える所で暮らせたら良いな。 | ||||
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主人公はグラフィックデザイナー、親父が病気で倒れたことがキッカケで、イチゴ農家に関わっていく話。イチゴ農家の現状がわかって面白かった。そして、イチゴ狩りに行きたくなりました。 農業というのは、持っている土地の価値をいかに最大化するか?という、起業家要素があるのだけど、だいたい土地を譲り受けて代々やっているケースが多いので、起業家意識が低くて、作るところまでが仕事と思っていて、販売のことを考えていない人が多そうだなあと感じました。 あと、主人公のお母さんが「らくらくコッシー」というのを使って、腰が痛くならないように工夫していたのですが、「らくらくコッシー」がどんなものか気になって、検索したけど、でてきませんでした、、、。そんなことを考えていたら、むかしに海外留学やワーホリ経験者にインタビューしていたときに、ワーホリ経験者が「イチゴファームは大変だし稼げない。」と言ってたのを思い出しました。今の知識をもって、もっと詳しくイチゴファームの話を聞きたいです! | ||||
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おもしろいです。ほかの作品読んだ方が読んでもがっかりしないと思います。 | ||||
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作者の再生物語(?)が大好きで、何冊か読んでいます。今作は農業がテーマ。前に一定の価格で農協で買い取って流通させる日本のシステムでは、美味しい野菜を作っても評価されず、味にこだわって手間暇をかけている農家さんほど損をするという記事を読んだことがあります。 そしてそれも、直近はコロナ禍で農家さんを救おうと直売サイトが話題になったり、少しずつ変わってきているのではないかと思います。 作者の前向きな再生物語に加え、そういった現実と照らし合わせても、非常に面白かったです。日本の農業の環境が良くなっていくといいなと思わさせられました。 | ||||
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ほっこりしてて笑える。主人公の立場、妻や子供の立場、父や姉妹その夫や子供の立場。自分と重ねる部分がたくさんあってすごく恵介ファミリーに親近感を抱きました。最後もすっきりした終わり方で読み終わった後、気分転換ができて明るい気持ちにさせてくれます。 | ||||
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農業や田舎が嫌だと都会に飛び出し、都会でのいわゆるカタカナ職業で自由、独立へと求めていった主人公が、父が倒れて実家の畑を手伝うハメになる。 シビアな状況から、主人公が自分の実体験や感覚、昔の記憶と照らし合わせて方向を探っていく。姉妹のキツさ強さしたたかさの精密な描き方は、著者にも姉妹が居るに違いないと思わせる(笑) 生きがい、喜びを感じつつ懸命に働いている間に、徐々に色々な登場人物がポジティブに関わってくる。 後半過ぎには、わずかながら今の農業の姿も描かれており、先に農業をしていた旧友や、ネット関連の経営者である義理の兄があれこれ助力してくれる。イマドキの小事業のネット運営テクニックも少しばかり出てきたりする(笑)農業のベテランからの知識や書物からの知識も込められていて少し学びにもなる。 終わり近くになっても著者の技巧が続いているところは、さすがだと思う反面、文学慣れしていない私にはちょっと面倒くさい(笑)ので、ススッと飛ばしながら読んだりもした(笑)文章としては、面白い表現が多く、テクニックがある。著者は言葉や描写を楽しんでいる気がする。言葉遊び、言葉のリズム遊びのところもある。 ハッピーエンド、というか、その先も続いていく人生なので「ハッピー ステップ」の爽やかな話。グッとくる文章もいくつかある。 登場人物達には、それまでの観念を、実体験する事で素直に変えていくしなやかさが描かれている。 自分が体験する事で理解していく人たち、、 著者の、自分が夢を追って作家に成った生き方と主人公は重なっている部分はあるのかも知れない。 主人公だけでなく、それを是とする家族にも。 | ||||
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恵介36歳、独立して2年目のグラフィックデザイナー。鳴り響くクレームの電話より怖い物があることを知った。それは鳴らない電話。このひと月鳴らない電話を眺め溜息をついていたら、鳴った!気張って出ると、母からの父が倒れたという知らせだった。妻の美月と銀河を連れて急ぎ東京から静岡へ。命は取留めたが脳梗塞の後遺症で半身麻痺と言語障害がありリハビリが必要との事、がしかし他にも重大事が。恵介の実家は農家だった。継ぐのが嫌で反対を押し切って東京に出たため農業の事は全くの素人。どうしたものかとハウスを覗いたらいつの間にかトマト栽培がイチゴに替わっていた。兎に角、今実っているイチゴは枯らすわけにはいかない、生き物なんだからと、手入れと出荷を父の農業日誌と母の教えを乞うて手伝っているうちに翌年の親苗が届き、んんん?!この苗、どうする?次第にイチゴ作りにはまっていき、仕事はどこでも出来ると東京の事務所をたたみ静岡の実家に居を置くことにしたが、東京育ちの手のパーツモデルの美月は猛反対。別居状態が続く中、高設栽培・ホームページ開設・イチゴ狩り農園・ふれあい動物園・海外進出とどんどんイチゴにのめり込んでいく。はてさて恵介はイチゴと家族の両方を手にする日が来るのか? | ||||
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新聞の日曜版で読んでいた。本が出てよかったが、ちょっと字が小さいのが残念。 | ||||
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荻原浩さんの小説は総じて家族再生の物語であり、アイデンティティ復興の物語である。いや、家族関係においても自己の生き方においても、桎梏から解き放たれる物語といったほうがいいかもしれない。多くの共感点はここにこそある。今作は肩の力がほどよく抜けた初期の作風も彷彿とさせ、ニヤッとしてホロッとする感じで、なかなかいいですね。 | ||||
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直木賞受賞第一作。 ラストまでスーッと読めて心地よく読了。 この国の農業に正面から向き合いつつも、家族の幸せにフォーカスした素敵な小説でした。面白い! | ||||
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36歳の主人公は5歳の子供と嫁がいる父親だ。東京で積み上げてきた経験やキャリアが自分への自信をつける時期であると同時に家族の病気の問題がダイレクトに自分を襲う時期でもある。まったく状況は違えど同世代の男性には共感できる部分も多いのではないでしょうか。文体は読みやすくストレスなく読み切れます。 | ||||
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