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ストロベリーライフ
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ストロベリーライフの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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時折奥さんの心理描写が奥さん目線で書かれている部分がありますが、現実の女性のほとんどはおそらくこんな風には思いません。家事、育児を放棄して自分のやりたいことをしだす男性に対して歩み寄ってくれると思うのは男性側の妄想だと思います。 旦那さん(主人公)の心理描写が書かれている部分は全てリアルだと思うのですが、ただ楽しいことをしているために熱に浮かされているだけで、人間関係の本当に暗い部分がマイルドにしか書かれていません。作者の方も、もちろん物語にするためにマイルドに書いているのでしょう。具体的に言うと、現実の親族はお手伝いはしてくれても、主人公の将来的なビジョンを共有しようとは決してしないし、それでいて権利や利権はきっちりと要求してきます。故に親族たちと仲良く協力し合って実家の農業を守ることは非常に難しいでしょう。また、現実世界の子供たちは瞬間瞬間には田舎暮らしに興味を持ったとしても気まぐれなので、すぐ忘れてしまうでしょう。主人公はそれを子供にとっていい経験だと考えて自分の生き方を肯定しようとしているように見えますが、子供はお父さんのしている仕事に対してほとんど興味を持ってはいないでしょう。 まとめると、作者の方は農業をする際の人間関係の難しさを熟知しているように思いますが、きれいな物語にするためにマイルドに書きすぎているので、私のような農業者としては不満です。 | ||||
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直木賞作家の新作。 新聞に連載していたものをまとめたものであるが、内容は総じて浅い。 仕事が行き詰まった30代の男が、親が隠れてやっていたイチゴ栽培をいやいや手伝ううちに、 イチゴ栽培に魅せられるという内容なのだが、家族にしても、主人公の男にしても、仕事にしても、 なにもかもが予定調和すぎるし、へたに子供っぽい文体も著者の年齢を考慮するとなんとなくそらぞらしくなる。 イチゴについては取材をしたようであるが、いかにも説明調で引き込まれるような展開はない。 手軽な小説として読むなら別にかまわないのだが、この人の作品なら、明日の記憶などの力作もあるので、 イチゴに興味があるのでなければ、わざわざこの作品を読む意味はそんなにないと思う。 あと親父はたったの2年程度の経験でイチゴ栽培のエキスパート気取りであるが、このあたりもどうなんだろうか。 | ||||
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