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カエルの小指 a murder of crows
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カエルの小指 a murder of crowsの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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カラスの親指の感想もイマイチであったが、続けて読んでみた。 続編の感想も「うーん」だった。どちらも作品も読んでいて面白いと思うことはなかった。 2作続けて読んでみてその理由がわかった。どちらの作品も、読者を騙すことばかりに力を注いでいるようで、肝心の作中で騙そうとしている人たちへの「仕掛け」がなんとも薄っぺらいもので…。それで騙せるわけない。というのが常に纏わりつくのに、都合よく騙されていく。しかも、詐欺を職業としている人達が…。 前作1作で終わっていればよかったものの、前回、詐欺師としての才能はほとんどない事を痛感したはずの主人公が、結局詐欺にアイデンティティーを感じている時点で1作目の評価もさらに落ちた。 しかも詐欺師をやめて就いた職も詐欺まがい…。 作品を読み終えた後、作品の登場人物が笑顔で「お疲れ様でしたー」と笑顔で言い合うところまで想像できるほどの虚しさを感じた。 | ||||
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私は作者のデビュー作「背の眼」以来、殆どの作品を読んでいるのだが、本作の表題が代表作「カラスの親指」に酷似しているので、その意図が計りかねた。と思ったら、続編だった。本作は「THUMB」、「INDEX FINGER」、「MIDDLE FINGER」、「RING FINGER」、「PINKY」及び「PARM」の6つの短編から構成される連作短編集。 しかし、爽快なコン・ゲームだった「カラスの親指」と比べると人情路線に走っている様だ。昔、武沢と因縁(自殺を止めた)があった女性(数年後にビルから飛び降りた)の娘キョウの詐欺グループに対する復讐劇を描いたものだが、展開に冴えがない。元詐欺師の武沢が、詐欺グループに騙された母親の敵討ちを狙うキョウの手助けをするという趣向は一見面白そうで、世間でこれだけ特殊詐欺が横行している現状では凡庸という他はない。また、武沢とキョウとの間にも小さな騙し合いがあり、キョウの警句(特に、「カエル化=王子様に見えていた人が突然カエルに見える」で表題の由縁だろう。「蛙の子は蛙」という寓意もある)にも面白いものもあるが、所詮は単発である。「RING FINGER」辺りからコン・ゲームが始まるが、チマチマしていてスマートさに欠ける。更に、武沢の現職の実演販売のテクニックをキョウが学ぶ姿はまさに「蛙の子は蛙」を匂わせる。 キョウは「叶」と書く事がラストで示され、テーマが「どんな事があっても夢を叶える」である点が窺えるが、これだけ武沢を含む仲間とキョウとの間に嘘があり、そうかと思えば、簡単に秘密をバラし合ったりしたら物語になる筈はない。初期の作者は"異界性"を売り物としており、その後、伊坂幸太郎氏風の作風に転向したが、(僅かな例外を除き)伊坂氏程の構成力・切れ味は望むべくもない。そうした悪い面が如実に出てしまった駄作だと思った。 | ||||
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ほぼほぼ彼らの「作戦実行」の様子が描かれていて途中で状況を頭に思い描くのが面倒くさくなってきました。 帯に書かれてる程の「大どんでん返し!」っていう程でもないし、寧ろそのどんでん返しに至る「事実」も埋もれてて忘れかけていました。 ただ。道尾先生の随所随所にさり気なく描かれている人生訓みたいなものは凄く共感出来る。読み進めるのが苦痛でなかった楽しめた分オチが弱いのが残念。 | ||||
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