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水車館の殺人
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水車館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 41~60 3/4ページ
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作者の前作でデビュー作の「十角館の殺人」をたまたま読んで面白かったので、二作 目のこれも読んでみた。「館」シリーズは発刊順に読んでいったほうがいいという話を 聞いたからだ。うん、確かに面白かった。じゅうぶんに愉しめた。仮面の館の主、その 妻で幽閉生活をおくる美少女、うさんくさい訪問者たち、謎の失踪者、いわくありげな 構造の屋敷、そして"密室"・・・来ましたね、これは(笑)。小学生のときに読みふけった 江戸川乱歩の世界を思いだす。はたまた横溝正史か。まさにわくわくの王道である。 トリックそのものも古典的で、鈍い私でも犯人が誰で、どこに潜んでいるかは分かった。 ただ"密室"からどう"消えた"かは分からなかったが。鈍いのを自覚しているので、とり 立てて推理しようという気もないのが私の探偵小説の読み方で、種明かしの際の爽快 感を味わうのをもっぱらとしている。こういう読みかたに立てば、特に不満もなく、娯楽 作品としては十分に面白かったので☆5とする。次の「迷路館の殺人」も楽しみである。 | ||||
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最後にはほんとに驚きました!! 後、自分が、水車館付近の草原に居るような錯覚さえしました 読み始めも入りやすかったので、苦が無く読めました by中3 | ||||
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館シリーズの二作目となる作品であるが、最初の「十角館の殺人」を期待して読むと肩透かしをくらう可能性がある。何故なら十角館は強烈な唯一つトリックで世界を反転させる事を主目的にした作品で、一方で話や人物に関しては簡素で記号的な作品であるからである。本書はその逆。一応サプライズトリックはあるが、錬度が低く割と簡単に気づく為、その点では、非常にガッカリするかもしれない。その一方で、前作で指摘されているストーリーや人物の甘さは大幅に改善されており、作者の筆力の成長が垣間見える。「ミステリは雰囲気」と言って憚らない作者であるが、正直「時計館」以降のオドロオドロしい、耽美主義的な世界観は正直、(あくまで個人的な好みであるが)肌に合わないが、本作は、放牧的な場所に存在する、「水の流れ」を動力に動く、機械仕掛けの館の為、情景描写に非常に力が入っており、大変美しく綺麗な物語だった。 | ||||
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謎の建築家「中村青司」が手掛けた異様な館「水車館」で、一年前に起きた不可解な惨劇。白い仮面をつけた館の主が隠し続ける悲しい真実とは何なのか。全部読み終えて、現在と過去の出来事が並行して語られていた意味が分かり、なるほど!と思いました。真実を知ってから見返しても、面白い作品でしたね。読者の目を違うところに向かわせるテクニックが流石です。あんなに大胆なアプローチで読者に仕掛けを提示していたとは・・・それに全く気付けなかったのも、悔しすぎる。そして、なにより個々の人物の描き方が上手いです。主人公だけでなく、周りを固める執事や家政婦の人間像も魅力的に思いました。 | ||||
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今さっき読み終わりました。 初版から20年以上たっているので読み進めるうちにおおよそのトリックは推理できました。 作者はトリックを先に考え、動機やストーリーは後付けするという書き方をしていると以前何かのインタビューで聞いたことがありますが、その後付けされたストーリーが何か切なくて最後に用意されたもう1つの種明かしはなかなか爽快なものでした。 自分は多くのミステリーの不自然な動機づけに違和感を覚え、ストーリーに感情移入できないほうなんですが、この作品はそんな違和感は覚えず、「ああ、やっぱりね」って素直に楽しめました。 面白かったけど、久々に騙されずトリックを当ててしまったので星4つです。 | ||||
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いやー 凄すぎる。 トリックにしてもお見事の一言なんだけど 話の登場人物や世界にも引き込まれます。 | ||||
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十角館の殺人を呼んだひとはぜひこれを読んだほうがいいです。 それにしても島田が登場しているとはwwwwwwおどろいたw | ||||
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是非とも読んでほしい一冊ですね。 この作品は、前作の十角館の殺人を読んだのであれば、謎を解くことはさほど難しくないと思います。と、言うよりも、冒頭のシーンで綾辻さんの仕掛ける、思考や手口を分かっている人であれば、容易にどんなトリックを使ってるか想像がつきます。自分も中盤でラストの展開が読めてしまいました。 だけど、実際、この作品においてトリックというのは取ってつけた印象しかありません。問題は一番ラストの場面。すべてはこのラストのためにある作品だと俺は思います。 トリックを解いて、めでたしめでたしの展開ではなく、最後の最後で面白い展開を見せてくれます。 この作品は前作のトリック云々ではなく、どちらかといえば、綾辻さんのストーリーテラーとしての才能が発揮されています。 | ||||
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ミステリとしての完成度(トリック等も含めて)はおいといて、とにかく最後はニヤリ。あの雰囲気にはうっとりしてしまいました。 結構お気に入りなんですが、何か文句ありますか?(笑) | ||||
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『十角館の殺人』に続き改訂版になった『水車館の殺人』 この作品はミステリーを読みなれた人ならトリックと犯人を見破るのは差ほど難しくはないだろう。 しかしながら、金田一耕介シリーズのような怪しげな世界観。 そして過去と現在を交互に展開することにより、類似トリックにありがちな“違和感”をうまい具合に誤魔化している点は流石です。 また、改訂版になり二度目を読むにあたってアンフェアとされるような描写が無いかを確かめてみたが見当たらない。 その点では『十角館の殺人』と比べても勝るとも劣らない傑作ミステリーだと言っても過言ではないように思う。 | ||||
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ミステリに対する愛情と情熱を強く感じさせる館シリーズの二作目。前作の十角館の殺人は あまりに衝撃的などんでん返しを用意しているものの、そのお粗末な心理描写は頂けない所 が多分にあったが、こちらは古城をおもわせる舞台で登場人物それぞれの意図が強烈に出て いていかにも古典ミステリって感じで面白い。度肝を抜かれるのは前作ですが、雰囲気を愉 しむ意味で何度でも手に取りたくなるのはコチラです。 トリックも勿論びっくら仰天が用意されてますけど、何よりフィナーレの締めくくり方がと ても素晴らしいです。何だろう...この人は文章自体はさほど難しくはないんだけど内面から 滲み出る知性の輝きみたいなもんがあって魅了されます。 | ||||
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車椅子に乗った仮面の当主。 殺人を犯し、失踪した容疑者。 そして、バラバラにされ、誰であるか判別できないほど損傷した焼死体……。 ミステリのセオリーを知っている人からすれば、この情報だけで、 「ああ、×××××トリックか」と気づくと思います。 しかし、そのトリックだけでは説明しきれない部分があり、それをどのような 「仕掛け」で成立させているかが、本作の読みどころの一つといえます。 本作は、一章ごとに「過去」と「現在」のパートをカットバックの手法で 描いていく構成がとられており、真相を細部まで推理し尽くすためには、 注意深く、両方の描写を読み込む必要があるのです。 そして、結末のシーン。 謎解きがすべて終わった後で、作者が読者に開帳する 「サプライズ」には、驚きというより、美しさを感じました。 | ||||
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この水車館の殺人は館シリーズ2作目。ファンの方の間ではシリーズ中、一番評価の低い作品なんですよね。これは、「十角館の殺人」は5、6年かけての作品でしたが、この「水車館の殺人」は短期間で作られたことと、1作目の「十角館の殺人」が高い評価を受け、ファンの方の氏への過剰な期待がこの作品の評価の低さにつながっているのでしょう。 作者本人も失敗作と認めていましたが、僕個人的にはそれでも十分楽しめました。 確かに「十角館の殺人」のようなインパクトはありませんが、一部のファンの方が言うほど悪い作品ではないと思います。ということで星4つ。 まだ未読の方は読んでみたらどうでしょうか?十角館の殺人を読んでなければそちらを先に読んだほうがいいかと思います。 | ||||
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ミステリ慣れしている方であれば、真相は気づきやすいのではないでしょうか。 私は犯人は分かりましたが、殺害方法が読めませんでした。 しかし、本作はとても雰囲気があります。 過去と現在の往復という設定も好みで、個人的には、綾辻氏の作品では 「 迷路館の殺人 」 の次に好きです。 殺人とは直接関係のないラスト数行も印象的で、読みやすさも魅力の一つであると思います。 | ||||
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館シリーズの二作目。 読者に挑戦を挑んだ作品かなと感じた。個人的には前作の方が好きだったし、少しがっかりさせられる面もあった。 しかも少しオカルトっぽいところもあって、疑問を感じた。 でも、流石は綾辻といったところで、普通に面白い。 前作より謎解きも簡単だと思うので、挑戦してみて下さい。 | ||||
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異形の館、仮面の主人、幽閉同然の美少女、うさんくさい客、 がけ崩れによる外部との隔絶、そして名探偵登場! リアリティーなど全く無く、浮世離れした設定ではあるが、 この作品はそのレトロな雰囲気を楽しむ為の作品である。 作品の出来としては、前作「十角館の殺人」と比べると、 若干書き急いだかと思われる印象あり。 | ||||
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綾辻行人さんの『館』シリーズの第二弾。 山里深くに建てられた『水車館』、それは前作の惨劇が引き起こった十角館を建てた『中村青司』によって同様にして建てられたものだった。 そこには中村青司の狂気、藤沼画伯の神秘的な絵画に惹き付けられた、いかにも胡散臭い来客が集まってくる。 外界と遮断されたその水車館では一年前、不可解な殺人事件が起こっていた。そして現在その一年前の事件を思わせるような殺人事件が、再び起こってしまう。 名探偵『島田潔』はその二つの謎を見事推理できるのか? この作品も前作『十角館の殺人』同様、一章ごとに現在、過去を行き来して話が進んでいく。だから少し注意しないと、今読んでいる部分が現在なのか?過去なのか?が分からなくなってくるし、前の章との流れが混乱してしまうかもしれない。 作品自体の謎は、印象ほど難しくない。ある程度小説を読んでいる人なら、全部とは行かなくとも犯人当て位は出来ると思う。 しかし、この作品の優れている部分は謎解きよりも寧ろ、これぞ綾辻行人と言わんべきその『幻想性』。情景描写が抜きん出ていて、頭の中にその光景が、そのおどろおどろしさが鮮明に映し出される。 『館』シリーズ内では今ひとつ人気が無い様にも感じるかもしれませんが、綾辻行人を語るには寧ろこれを読まないと・・・・・・・、と感じるのは自分だけでしょうか? | ||||
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密室ならぬ密所物。つまり、登場人物以外はその限定されたエリアには入れない。この著書のお得意設定である。ただ、今作のトリックは所謂”王道”で、それほどの意外性はなかった。おそらく、作者もサプライズよりも他に狙いがあったのだろう。 | ||||
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多分綾辻作品の中で最も「犯人当て」が簡単な作品。僕はプロローグで犯人とメイントリックが解ってしまった。だけれども作品全体に漂う暗い影が非常に魅力的。『推理』小説としてだけではなく推理『小説』としても楽しめる作品で、僕は「館シリーズ」のなかでは一番好き。 | ||||
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綾辻さんの「館シリーズ」2本目。「十角館の殺人」から読んでください。本書は、描写が綺麗です。なんか自分がその世界に居るような、そんな錯覚さえ覚えます。水車のせいでしょうか?ミステリー度もきちんとあります。最後は、ビックリすると思います。「十角館の殺人」で綾辻さんの本を好きになった方は、この「水車館の殺人」もお勧めです。 | ||||
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