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水車館の殺人
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水車館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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異端の建築家・中村清司が建てた奇怪な館「水車館」には、年に一度、収集された絵画を鑑賞しに客人達がやって来る。そんな彼らに、しかし、連続殺人が襲い来る!新本格を勃興した一人である綾辻行人が放つ、館シリーズ第二弾だ。 前作の「十角館」と同様、意表を突く大どんでん返しが待ち受けているが、前作と比較すると予想の範疇といったところで、私個人としては衝撃度はやや低め。この手の叙述ミステリに読みなれている読者なら、人物設定やストーリーテリングから、大方の犯人像は察しがつきそうなものだ。 だが、シチュエーションの面白さとしては「水車館」の方に軍配を上げておきたい。過去の事故による顔の負傷で仮面をつけた主人、塔に閉ざされた美少女、絵画と共に密室から消失した僧侶と、読み手を魅了する舞台装置が満載である。 こうした犯人の予測がつきやすいタイプの作品には、それを補完するためのエレメントが不可欠だが、この作品の場合、画家・藤沼一成の幻想絵画が実に見事にその役割を果たしている。クローズドサークル+叙述という一見ありきたりな構造のミステリを、かくも緊張感と躍動感を以て一級のスリラーに仕上げた綾辻の技量には感服するばかりだ。 まさに、猟奇小説としても犯罪者への人生賛歌としても楽しめる、極上のエンターテイメント。「暗黒館」にも引けをとらないシリーズ史上屈指の怪異に満ちたこの迷宮を、どうぞご賞味あれ。 | ||||
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犯人やトリックのある部分は完全にわかってしまいましたね。他の作品と比べてわかりやすい方です。テレビゲームの「かまいたちの夜」の一番最初の「1」をやっていればあのトリックはわかってしまいますね。 | ||||
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「館シリーズ」2作め。 先に「迷路館」を読んでしまったので私にとっては3作品めになったけど。 巷では「十角館」と比べられるせいかあまり評判はよくないけれど 私的にはなかなかどーして結構楽しめたかな。 登場人物の胡散臭さやら、館の建て方やら、もうあまりにもベタな感じなのがかえって面白い(笑) ただ、意外性は思ったほどではなかったかも? 犯人も途中でわかっちゃったし。 でも、「やられたー」って感は否定できず(笑) ストーリーは事件のあった一年前の9月28日と現在の9月28日が同時進行される形になっていて あとで気付いたけど、これがヒントになってたりする。 あんまり書くとネタバレになってしまうから書けないけれど 読んでいる最中にこの「ある違い」に気付いていればすべてがわかったのになぁ…と悔しいと同時に 「さすが!」と思わずにはいられなかった。 これから綾辻氏の作品を読むときは 「いかに騙されないか」 そこに注意して読むことになりそう(笑) | ||||
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1988年に講談社ノベルズとして出たものの文庫化。 「館」シリーズの第2作。まあ、ほどほどの出来の作品だと思う。発表から20年近くたった現在では、ちょっと古くさいし、トリックも斬新には感じられないが、読む価値は充分にあると思う。 有栖川有栖氏による解説も面白い。 | ||||
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そんなに「館」物としては高くない評価の本書ですが,十分に楽しんで読みました。 (私がミステリ玄人でないからかしら。) 塔の部屋にすむ美少女の幼妻,事故で怪我を負い仮面をつけ過ごす主人,忠実な使用人,招かれざる客,幻視の絵画。 過去と現在を行き来しつつ物語は進みます。 1作目よりもこなれた筆致に好感を持ちました。癖と臭いがでてしまうほど,時間を注がなかったのが逆によい効果を与えたのかなと。 | ||||
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館シリーズの二作目。面白いことは面白い。叙述的な仕掛けに富んでいる作品。ただ、犯人と、主なトリックは丸わかりだ。仕掛けや伏線、雰囲気はなかなか良いので、一読の価値あり | ||||
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氏の作品群で犯人並びにトリックは最も簡単に分かるものでしょうミステリーという意味ではたいした事はありませんむしろ、古き活劇小説を思わせるダークで妖しい雰囲気を楽しむことがこの小説では大切です館ものと言っているわりには建物のトリックは乏しいし | ||||
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新本格の発火点となった綾辻氏の二番目に出した作品。十角館でミステリの可能性を見た方はもう一度驚くことになる。あっと驚く「館」のトリック。綾辻氏ならではのミステリを体験できるであろう。 | ||||
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