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(短編集)

約束の地で



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【この小説が収録されている参考書籍】
約束の地で
約束の地で (集英社文庫)
約束の地で (集英社文庫)

約束の地での評価: 3.83/5点 レビュー 12件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

昔から 良く耳にした言葉ですが。人って一人じゃ生きて行けない心の繋がりだなぁと思いました。

馳 星周さんと言う作家さん 初めてです。
毎日、人が使う 言葉で、書かれていて。
すんなりと内容に入って行けたような気がしました。
暫く 多分 馳さんシリーズにハマりそう。
約束の地で (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:約束の地で (集英社文庫)より
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No.7:
(5pt)

情景の浮かび作品です。

馳さんの作品は、どれも情景が浮かびます。サラッと書かれている部分も、かなり練られた構成と展開力を基礎に大切にされていて、あとから効いてきます。
かなり力のある作家さんだと再認識しました。
いい作品でした。
約束の地で (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:約束の地で (集英社文庫)より
4087465667
No.6:
(4pt)

約束の地での評価は4です

前からほしかった、本なので満足しています、またよみたいのがあれば購入したいです。
約束の地で (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:約束の地で (集英社文庫)より
4087465667
No.5:
(4pt)

心臓をわしづかみされるような感覚。悲しく切ない5つの物語

5編の短編小説を収録した短編集。3話と4話は繋がりのある話でそれ以外は1つの話としてできている。舞台は北海道。北海道の極寒の寒さを背景に登場人物の心情も辛いものに仕上がっている。馳星周氏独特の薄暗い世界が1つ1つの話にそれぞれ違う趣を湛え集約されている。

 読んでいてまずやってくる感情は悲しさだ。思い通りにいかない人生。苦しい気持ち。全てを投げ出したい。初めからやり直したい。なぜこのようなことになってしまったのか。

 登場人物はどう生きればいいかわからない10代の若者から、人生に失敗した中年男性、母の介護に追われ追い詰められた中年女性、そして結婚をした男女とさまざま。それぞれが心にわだかまりを抱え生きている。迷いながら生きている。5話通して感じられたことは縛られた人生から解放されたいということ。がんじがらめの人生。筆者の文章表現が生々しく、話の運び方がリアリティに富んでいるので読んでいて本当の話のように辛い気持ちにさせられた。また実社会の苦しむ人々の気持ちを代弁しているかのようだ。

 愛、憎しみ、希望、絶望、羨望、悲しみ、恐怖。さまざまな感情が渦巻くこの小説の1話1話の終わりは、心臓をわしづかみされるような苦しさを覚える。悲しくも切ない5つの物語。ぜひ読んでほしい。
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No.4:
(5pt)

ありがちな話で、非常に現実味をおびていた。

今まで色々な馳氏の本を読んできたが、独特な怖さというかそういう物はなく、むしろ日常で起こりえる内容であったことが非常に現実味を帯びていた。しかも、登場人物が微妙にシンクロしていた所が、馳氏独特な持ち味が出ていた。
約束の地で (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:約束の地で (集英社文庫)より
4087465667
No.3:
(4pt)

確かに馳さんの新境地なのかな。

抑制が程よく効いた、しっとりとした文体です。
確かに<絶望感>が、メインテーマなのかもしれませんが、陰惨な作品ではないところが、心に不思議な沈殿をもたらします。
疾走感、それが無遠慮にに飛躍し過ぎて、???となってしまった過去のいくつかの作品に比べて、読後感を裏切られることはありませんでした。
Mもそうでしたが、短編でのまとまり感を作り上げる意味では、すごく優れた作家なんだな…と改めて感じました。
とかく、処女作の<不夜城>が最高傑作的な評価を受けてしまい、大変だな、と感じますが、、この短編集を読む限りは、今後の作品も読んでみたいな、と自分は思いました。
約束の地で (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:約束の地で (集英社文庫)より
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No.2:
(4pt)

どうしようもない絶望の中で

北海道を舞台とした「絶望」を表現する5話からなります。
5話は、それぞれ独立していますが、前の話の脇役が、次の話の主人公
となる、という構成です。

 金、欲、人間関係・・・そして暗い季節が、普通に生活する人々の中の
どうしようもない絶望を描きます。
 そして、絶望の中で、あがき苦しむが、また逃げようのない絶望があり、
という感じです。

 ここまで、苦渋な本は、そうそうないと想います。
読むほうも、強く気持ちを持たないと、結構気分的にキツイ本でした。
でも、この苦渋、、ありかな、と思います。

 以前の本と比べて、テンポもゆっくりで、風景などのじっくり描かれています。
風景からも、絶望が伝わってきます。
 暴力やセクシーなシーンは、ほとんどないです。その分、主人公たちの絶望が、
強く、強く伝わってくる本でした。
約束の地で (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:約束の地で (集英社文庫)より
4087465667
No.1:
(5pt)

悲哀という言葉では陳腐すぎる

馳さんの作品は、「不夜城」3部作に「漂流街」、「M」に続いて6作品目。
 
 結局馳さんは、不夜城を超えられないんだろうなと思っていた。実際、この作品も不夜城を越えるに至っていないのかも知れない。でも、登場人物の描写はこれまでよりも深く、秀逸だと思った。
 
 不夜城に出てくる登場人物のどの人にも共感する部分が無く、そこが退廃的で陰惨な世界観を作っているんだろうと思うが、今回はどの登場人物にも感情移入せずにいられない。心に深く入ってくる作品で、悲哀の篭った余韻に浸ることが出来る。

 少し馳さんの作品から離れていたが、また読んでみようと思わせる一冊だった。
約束の地で (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:約束の地で (集英社文庫)より
4087465667

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