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騎士団長殺し
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【この小説が収録されている参考書籍】
騎士団長殺しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全407件 61~80 4/21ページ
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村上春樹による、絵かきと少女の物語です。 現実と非現実、挫折と希望が入り交じり、 風変わりな風景を見せてくれます。 子どもの頃にあった、裏山の冒険を思い起こさせてくれる一冊です。 | ||||
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村上春樹「騎士団長殺し 第1部(上)」読了。画家である「私」が車での一人旅から戻り落ち着いた先は山内の家屋。それから奇妙な出来事に遭遇し不思議なつながりが「私」を魅了する。面白かった。 | ||||
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村上春樹「騎士団長殺し 第1部(下)」読了。主人公「私」の几帳面さがとても心地良かった。規則正しい生活。音楽を楽しみ、簡素な服装を好み、手際よく料理する。これは、村上ワールドの必須条件かな。 | ||||
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村上春樹「騎士団長殺し 第2部(上)」読了。真夜中の鈴の音。様々な伏線が織りなす奇妙な世界観に魅了された。また、免色さんらの絶妙な個性もほどよくストーリーを引き立てていて好感が持てた。 | ||||
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村上春樹「騎士団長殺し 第2部(下)」読了。現実から迷い込んだ内面的な世界。絵はこの世界のつながりを示す地図のような役割を担っていたんだなと思った。とても良かった。 | ||||
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「騎士団長殺し(Killing Commndator)」( 村上春樹著 )を読み始めた。“11 ”「月光がそこにあるすべてをきれいに照らしていた」(P193)まで読んだ。高名な日本画家の屋根裏から1枚の絵を見つける。モーツァルト『ドン・ジョバンニ』の「騎士団長殺し」のシーンを描いてある。ここら辺りからグイグイと引き込まれる。 この絵は実際の殺害現場の記録ではないか?実行犯は免色(この姓も誰かとの面識が有ったという伏線)か?免色が左利きというのは絵の中の男が左手に剣を持っているのか?免色と老画家はウイーンで会っているのでは?ウィーンでの何らかの強烈な事態のために老画家の転向があったのでは? もうこれは俺にとり推理小説だ。最初の1枚の絵で読者をグイッと惹きつけている。これまでも謎めいた作品はいくつもあったが、この作風のような読書感は無かった。 ウン?「免色は...右手を私の前に差し出した。」エッ!免色は左利きではなかったのでは?コーヒーのマグカップはどっちの手で?ページを戻る。もしかして免色は双子の兄弟がいる? キャハ、ハ、ハ、ハ〜ッ!参ったな〜。これじゃまるでエラリー・クイーンだよ(ほぼ全作品完読)。ノートを準備しなきゃ(^_^) | ||||
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30代の肖像画家の男が、妻と離婚し再びよりを戻すまでの9カ月間に起きた物語である。その期間のことを思い返す形で文章が書かれている。主人公は「私」であり、名前は示されない。旅、身近な人の死、セックス、人生あるいは世界の謎が出てくるところは、これまでの村上長編小説のスタイルに則っている。離婚の原因である妻の不義に心を痛め、長旅を経て、新しい家でなんとか新しい生活を始めようとする。ところが、その家で予想もつかない様々な不思議な出来事が起きていき、非現実が現実を侵食していく。そして現実的な平穏が戻ってきたところで、妻とよりを戻して物語は終わる。 重要なモチーフは重層的であり、絵画であったり、第二次世界大戦がもたらした人間の不幸であったり、自らの心の奥にあるどす黒いものであったりするのだが、複雑な舞台装置の陰から浮かび上がってくるテーマは、親が子を残すということではないだろうか。それは、子供への無上の愛についてでもあるし、自らの遺伝子を残すということについてでもある。これまでの村上春樹の小説ではあまりなかったテーマではないだろうか。さらに言えば、プライベートで実子を持たない彼がなぜこのことを書いたのか不思議な感じがした。あるいは、子供を持たないからこそ挑んだ、精神的な実験だったのかもしれない。「私」は「免色」という男に、親近感や連帯感を感じる。そして「私」はこう考える―「我々はある意味では似たもの同士なのかもしれない―そう思った。私たちは自分たちが手にしているものではなく、またこれから手にしようとしているものでもなく、むしろ失ってきたもの、今は手にしていないものによって前に動かされているのだ。(第1部下、p.235)」 結婚にも家族を持つことにもまったく関心のない人生を送ってきたはずの冷静で完璧な男「免色」は、自分の実の娘かもしれないが確証はない少女の存在を知り、その少女の様子を見ることだけに全ての精力を注ぎ込む生き方をしている。それは愛情なのか、本能なのかもわからない。「免色」は「私」にこう言う―「この世界で何を達成したところで、どれだけ事業に成功し資産を築いたところで、私は結局のところワンセットの遺伝子を誰かから引き継いで、それを次の誰かに引き渡すためだけの便宜的な、過渡的な存在に過ぎないのだと。その実用的な機能を別にすれば、残りの私はただの土塊のようなものに過ぎないのだと(第2部上、p.167)」 ここでは、自らの成功にはもはや価値を感じず、極端に生物学的な存在としてのみ自分の存在意義を見出すような精神に至っている。 一方で、「私」に部屋を貸してくれた「雨田」は高名な画家である父について述べる―「おまえにはDNAを半分やったんだから、そのほかにやるものはない。あとのことは自分でなんとかしろ、みたいな感じなんだ。でもな、人間と人間との関係というのは、そんなDNAだけのことじゃないんだ。そうだろ?何もおれの人生の導き手になってくれとまでは言わない。そこまでは求めないよ。しかし父親と息子の会話みたいなものが少しはあってもよかったはずだ。自分がかつてどんなことを経験してきたか、どんな思いを抱いて生きてきたか、たとえ僅かな木れっ端でもいい、教えてくれてもよかったはずだ(第2部下、p.36)」 自らの実の子を持っても、まったく興味を持たない親もいる。 「私」の元妻「ユズ」は妊娠して子供を産むことを決意する。その子の父親が誰なのかははっきりしないが、「私」は夢の中で明確に「ユズ」を身籠らせる行為をした。そして「ユズ」に対してこう言う―「ひょっとしたらこのぼくが、君の産もうとしている子供の潜在的な父親であるかもしれない。そういう気がするんだ。ぼくの思いが遠く離れたところから君を妊娠させたのかもしれない。ひとつの観念として、とくべつの通路をつたって(第2部下、p.356)」 そして、「私」は「ユズ」と夫婦に戻り、「ユズ」が生んだ子供「むろ」を育てる。 「彼女が誰を父親とする子供なのか、事実が判明する日が来るかもしれない。しかしそんな「事実」にいったいどれほどの意味があるのだろう?むろは法的には正式に私の子供だったし、私はその小さな娘をとても深く愛していた。そして彼女と一緒にいる時間を慈しんでいた。彼女の生物学的な父親がたとえ誰であっても、誰でなくても、私にはどうでもいいことだった。それはまったく些細なことなのだ。それによって何かが変更をうけたりするわけではない(第2部下、p.371)」 イデアやメタファーといったいかに観念的なものであろうと信じているのであれば、その子は自分への贈りものなのだと言って結んでいる。 現実には様々な親子のありようがあるが、子は親にとってかけがえのない宝物のはずだいうことを、メッセージとして伝えたかったのではないだろうか。 もし自分に子供がいたらきっとそう思うはずだと、村上春樹は言っているようにも思える。 | ||||
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村上春樹にしか書けない内容である事は、間違いない。(一部では)自己模倣だの、もう飽きただの、散々言われてるけれども、私は「彼らしさ」を前向きに捉えたい。抽象的な概念(イデア・メタファー)を、小説の中に絡めていく…という発想が出来るのも、この人くらいではなかろうか。このような強いオリジナリティーは、十分評価に値するものだと思う。 | ||||
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特に第2部は好みが分かれるようですが、私は素直に楽しめました。この人の小説としては、終わり方は割とマトモです。 | ||||
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この本を購入する前の一年の間に、すでにこの本を読み終えて、何度も読んで、一回ごとに違う感覚を読むことができました,もしかすると本当にそうなのか、手に入らないものを追いかける人生にあこがれているからこそ意味があり、それこそが人間の“前進”の原動力なのかもしれない。 | ||||
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悪くない。 | ||||
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読みやすい。作者らしい作品。悪いクチコミは、作者のライバル作家?、もしくはライバル出版社の方のクチコミかしら?と思ってしまう。まぁ、これこれ!感は、ある作品。 | ||||
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村上春樹さんの長編は、いつも楽しみにしていますが、今作もとても良かったです。 これからも、村上春樹さんの本は読み続けたいと思える物語でした。 村上春樹さんの本はこれからも読み続けたいと思いました。 | ||||
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村上春樹さんの長編は、いつも楽しみにしていますが、今作もとても良かったです。 これからも、村上春樹さんの本は読み続けたいと思える物語でした。 | ||||
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料理をする男、強い女、綺麗な女性、ハイソな人たち、音楽へのこだわり、古い車。と、いつもの春樹らしい小物が全体に揃えられ、またいつもらしい不可思議な出来事と現実世界の絡み合いで、非日常を味わえます。 あくせく毎日汗を垂らして働く労働者を主人公とした泥臭い日常と葛藤の連続のようなリアリティのある小説(それはそれで嫌いと言っているわけではありません)はもちろん春樹以外の作家のやればいいところ。 全くもって春樹らしい小説でした。 一つ一つ細かいところでの表現方法の事で言えば、いつも通りの春樹らしい冴えわたるものがいくつも見受けられましたが、まあそこはもうかなりお腹いっぱいで、ここまで凝った表現で「言葉遊び」しなくとも?というのが正直なところ。主人公の受け答えの仕方なども(いつも通りなのですが)ウイットに富ませようとしているのは分かるけれど、普通に普通の会話でいいのにね。と、これもやや食傷気味。 あまり凝った表現や些細なところで知的に見せる筆力を割くよりは、もっと簡潔に表現されたほうが物語全体の骨子に迫力が出て来るのでは?と思う次第。 ともかく、細かいところを斜めに読んでしまって、物語全体の流れの事だけを追っかけて捉えれば、それは大変に面白かった。下巻を少し進んだあたりから一気に物語が動き出し、最後までは一気にロングスパートで読み干してしまいました。 特に騎士団長の会話部分。騎士団長の思考力と存在感。ここのところが素晴らしく面白く感じました。冗談抜きで自分も騎士団長と話をしてみたいと思うほど。この物語の主人公はもしかしたらこの騎士団長なのかも知れない。いや間違いなくそうなのだろう。 男女の営みの描写は、、今回は特に何か多めで詳細ですねwここを詳細にする意味合いはあまりなさそうに思いますが、まあね、読者サービスかなw一度春樹の官能小説が出るのかも知れませんねw ・・・諸君はそのような妄想を抱いてはあらない。 | ||||
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村上春樹氏の今作品も「今までと同じような話」と捉える読者や批評家が多いと思う。 確かにモチーフや話の構造は、「羊をめぐる冒険」以降から作られた形式が続いていると思う。 敢えて批判を受けながら、村上春樹氏が書き続けているのは、「羊をめぐる冒険」や「ダンス・ダンス・ダンス」等の初期作品で得た達成感や完成度。それを確固たるスタイルとして、村上作品を精進させている過程なのだと勝手に思っている。 作品だけを見れば、自著の類似作品。でも村上春樹氏の行く末を追っている私には、文章の上手さもあり、ラストの前までは相当のレベルの高い作品だと感じた。例えばイデアとして「騎士団長」が登場した時は、違和感でしかない状況なのに、いつの間にか彼の存在に感情移入し、重要な場面では泣きそうになった。 しかしラストの盛り上がりの部分は、説明が足りず、読者へ投げる形になっている。そこで「ああ…また村上氏は、この作品も書けなかったんだな。ここでやめたな」と感じてしまった。読後感はため息でした。 自分の人生の伴走者として彼の作品があるので、静かに自作を待ちたいと思います。 | ||||
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結構好きな作品でした | ||||
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村上春樹の本は読み終わっても何回も読み返したくなる。読む度に違う面白さが出てくる。本当不思議な作家。 | ||||
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物語は起伏なく淡々と進んでいきます。 主人公の人生での大きなつまづきはその後大した変化をもたらしませんでした。 地位も名誉も金も女も失わず一人の女の子を授かり・・・。 僕にとって誰かの人の子供を育てるといった事は大変な屈辱で全く腑に落ちません。 村上春樹の世界に慣れてしまったのでしょう(それか麻痺してしまったのか)。 これ面白いよと何かの評論ですすめられた「羊と鋼の森」は村上春樹の世界の雰囲気を 引き継いだだけといった物語でした。 誰か「騎士団長殺し」「海辺のカフカ」「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」 の少し面白い作品みたいの知りませんか? | ||||
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2部読み終えました。 予想外の展開でした。 とにかく不思議な現象が続きます。 いろんな布石が回収されます。 まりえさんのこれからの物語も書けそうですね。 さて、新聞記事を読むことにします。 | ||||
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