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騎士団長殺し
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【この小説が収録されている参考書籍】
騎士団長殺しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全407件 181~200 10/21ページ
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先日、米国出張に合わせて、機内で読ませて頂きました。緻密な情景の描写に毎度驚かされます。リアルワールドとパラレルワールド(精神世界)の設定、騎士団長、かおなが、免色など、村上ワールドを彩る名前、すぐに没入しました。登場人物との会話を通して、主人公の心情が詳細に語られます。亡くなった妹に対する思慕から逃れられなかった主人公が、パラレルワールドの中の川や洞窟を越えることによって、次のステップへと成長する。この物語では、結論が語られています。最後の場面で、娘の室の話が出てきますが、春樹さんは、子供を作っておけば良かったかなと思っているように感じました。 | ||||
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世界で特に人気のある(日本では一番?) 絵画の主義は印象派である。 印象派は19世紀後期のフランスで 低俗だと言われ続け、 今日のように人気を獲得するまでに 紆余曲折があった。 遠くから見ればおおかたのものはごとは 美しく見える というタイトルのチャプターが 騎士団長(上)にあったが、 多くの印象派は正にそれに当てはまる。 とある映画で、 モネの作品なんて近くでみれば支離滅裂よ というセリフがある。 そして、村上春樹作品を 絵画の主義にあてはめるなら、 印象派に通じる所を感じてしまう。 印象派の絵画は遠くからみれば、 その魅力に魅了され、 もっとはっきりと見たいと 近くまで来たら、 その魔法は一見、 雑に塗られた油絵の具の前で ぼやけて消えてしまう。 (すべて印象派の絵画がそうではないが) 印象派絵画とそれを鑑賞する人の距離の 相関関係は重要だと言える。 それは村上作品の場合だと、 面白くて、又は興味本位で ページをめくり、 途中や最後のページで首を傾げて しまう読者である。 (もちろん首を傾げない人もいる) 結局、何を伝えたいのかがわからない。 そこに何かが描かれているが、 はっきりとその輪郭が 浮かんでこないことに どうしてちゃんと描いて(書いて) くれないのだろうと、 フラストレーションが溜まる人が 多いのもわかる。 村上春樹作品は風景画というより、 何人かの人物像の関係を 印象派のタッチで描いているのが、 更に読み手の謎を深める。 しかし、村上さんは物語を 自由なテキストとして提供していると、 発言しているのを読んだことがある。 物語の終わりは本の中ではなく、 読み手の心の中で 終わるということですよね。 傲慢と言えば傲慢ですが、 物語に柔軟性はありますよね。 村上作品を面白いと思える人というのは、 村上作品と各々が持つ感性の距離、 向き合う立ち位置が、 印象派の絵画が美しく見える距離や 月と地球みたいに丁度いいのでは ないかと考えてしまう。 今作もTHE村上春樹的な作品で、 今まで苦手だった人向けの 読者獲得なんて狙っておらず、 (考えておらず?) おおまかな核やスタイルは 変わっていません。 これまでの作品で取り扱ったテーマ、 人間関係、物語を支えるツールが、 デジャブを思わせる以上に またかよ感があります。 それでも内容は比較的に面白く読めました。 比喩表現は相変わらず秀逸なものが多く、 本書で一番楽しく読んでたのは そこの部分だったと思います。 贅沢を言えば、 切り口を変えた作品を 読みたいなという欲があります。 第3部ではない、 新たな作品が同じテイストなら、 流石に飽きるかもしれません。 モネが睡蓮の絵を、 ゴッホがひまわりの絵を 何枚も描いたように、 村上さんも主に同じ題材を 角度や色を変えながら、 描き続けてますよね。 心を引くいい絵だが、 似たような絵が多いと 飽和状態になりがちです。 意図的だと思いますが、 南京についての描写を書けば、 波風が立つ事ぐらい 本人も分かっている(いた)と思うので 避けるべきだと思いました。 それにThe Fool on the Hillの作曲者は ジョンではなく、ポールです。 あえて外しているのでしょうが、 間違った作曲者クレジットを 書いていることで、 ブラックボックスに入っている 歴史の記述さえ、さらに余計に思えます。 胸の描写はある意味では デリカシーがないですよね。 個人的総評としては、 (上・下巻です。すみません。) 今までの村上作品の複製の 印象が特に強く、 面白く読むことができましたが、 高評価はできないなという感想です。 星は4つですが、 実質は3.5って感じです。 またしばらくしてから、 読み直せば違った 感想になるかもしれません。 村上春樹作品をはじめて読む方には、 新鮮味があるのでは?と思います。 | ||||
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読みながら、「夢の木坂分岐点」とかぶっている、という想いにとらわれていました。特に「白いスバルフォレスターの男」は「やくざ」そのものではないかと。 | ||||
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やはり村上春樹の小説に答えは示されない。読み手への問いのみだ。答えは読み手のそれぞれの胸のうちにある。作者は「あなたは既にそれを知っているはずよ」「それはあなたの中にいるものだから」とドンナ・アンナに言わせ「諸君は知っておるのだよ。ただ自分がそれを知っておるということを知らないだけだ」と騎士団長に言わせる。繰り返し繰り返し言葉を変え語り手を変え、呪文のように。多くの物語があちこちで有機的に連鎖している。読み手は騎士団長殺しを読みながら以前の物語のあちらこちらに辿り着く。 | ||||
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読み終わりました。村上作品、全て読んでいます。いろいろな人のレビューも読んで思ったことは「私はやっぱり村上春樹の書く作品とは相性がいいのだろうなぁ」ということです。村上春樹の書く文章は、とにかく私の頭や身体の中に、スルスルスル…と沁み渡るのです。イデア?メタファー?何それ?って感じでも読むのが全然苦痛じゃない。村上春樹は何を言おうとしてるのか?そんなこと全然考えてません。ただ、どんどんページをめくりたくなる…この本もそうでした。面白かったです。 | ||||
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自分はレビューを初めに読んだのですが、幾つかの批判について ① 性描写が嫌だ 好き好きはあるのでしょうが、それほどしつこいものでもないと感じました。むせかえるような描写が何頁も...... という訳でもなく、あっさりしています。特に主人公が騎士団長殺しのドン・ファン(=女たらし)の立場なので、その表現なのでしょう。実際のドン・ファンに比べれば、ささやかな女性遍歴ですが。 ② リアリティがない 重厚なリアリズムとは言えませんが、それほど現実感がないとも感じません。こんな人もいるのかな?くらいにはとれると思います。 ③ 話に整合性がない 基本非日常との関わり合いなので、話が理路整然と進むことはないでしょう。それは好き好きだと思います。あと、例によって肝心なモチーフの説明はありません。これも作者の手法なので、受け取り方次第かと思います。 ただ、この話、「イデア」という言葉の理解と、ある程度絵画を鑑賞した経験がないと、実は難しいかと思います。文章は平明に書かれていますが、出てくるコンセプトや内容は決して簡単ではありません。 多分、余りに話題になるので、ちょっと入ってみたら、実は敷居が高かったレストラン、みたいな感じで、小馬鹿にされたような気になるのが、批判の多い理由かもしれません。 性的な話題に特別抵抗もなく、ファンタジー的な要素も楽しめ、ある程度の難しい話題にも興味があれば、とても楽しめると思います。 | ||||
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村上さんの「騎士団長殺し」を聴きに行きました。私は彼の音楽が鳴っている間、目を閉じて耳を傾け、とてもよい時間を過ごしました。人の心をそっと撫でるような音、ユーモアのあるフレーズを聴いた時、この音楽が優れた演奏者によるものだと気づきました。私は安心して、音に身をまかせることができました。 ところが、鈴の音が鳴ったのを合図に、あれ? とか、今の何? という不協和音が割り込んで来るようになりました。私の周りの何人かは首を傾げたり、ふん、と鼻を鳴らしたりします。小さな人がどこからかやってきて、肘で鍵盤を叩きだす頃には、憤然として席を立ってしまう人も出てきました。私はそのあたりから楽しくなってきたのですが。 その後、演奏家は最初に提示したテーマからどこまで遠くに行けるか試すかのように、さらに奇妙な変奏を聞かせます。ついにヤジを飛ばす人も出てきて、会場は騒がしくなってきます。私の隣の人は、やれやれ、と呟きながら出て行ってしまいました。私はますます楽しくなってきたのですが。 楽しい時間にも終わりが訪れます。途中であまりにも遠くに行きすぎたため、エンディングはややあっけないかなと思いました。でも長い旅を終え、普段の生活に戻って行くにはこれくらいがよいのかもしれません。私は大いに満足して席を立ちました。 村上さんの作品は、よく売れ、そして、そのユニークさゆえ、賛否が分かれます。好きな人は大好きだけど、嫌いな人は大嫌い。でも、ビヨンセの節回しが大嫌いなアメリカ人もいるでしょうし、クラフトワークのカチッとしたビートが大嫌いなドイツ人だっているでしょうから、村上さんの作品が大嫌いな日本人がいてもちっとも不思議ではありません。 村上さんの「騎士団長殺し」は、近いうちにアメリカをはじめ各国でリリースされ、それぞれの場所で、さまざまな議論を巻き起こすことでしょう。そのことを思うと私はまた楽しくなってきます。 2018.4.2 更新 英語版の発売が10月に決まったようですね(最初は11月だったのが、繰り上げられたようです)。今から楽しみです。 2018.10.20 更新 ニューヨークタイムのベストセラーリストに、今週8位で初登場しました。 | ||||
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村上さんの本は18歳のときに出会って以来、小説もエッセイも欠かさず読んでいますが、どちらかというと初期の小説とエッセイが好きです。ただ、今回の作品は別格。自分とは性別も置かれている環境もちがうのに、主人公の体験が五感として生々しく迫ってきて、内側の深い深いところへもぐってまた帰ってきた感じがしました。村上さんの著書は読む人を選ぶし、本人もキャリアの早いうちからそれをわかって書いておられるようなので、世界中でこんなに広く読まれることのほうが、むしろ意外な気がします。わたしにとって彼の作品は静の印象なのですが、今回は静なのに動というか、先を読みたいのに読みおわるの惜しかった。読書の喜びを堪能しました。 | ||||
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話は一応のまとまりを見せ、彼らの言う「環」は閉じます。 あくまで個人的な意見ですが、自分は主人公と「免色」というキャラが、そのまま作者の自画像のように感じられました。 主人公は、勿論純文学者としての作者の姿。対して免色は、ビジネスとして世界的に成功した作者。あそこまでギャツビー的な人間ではないでしょうが、自由に優雅な人生を送る姿は重なりそうです。 ただ、そういう目で見ると、免色の「自分は空っぽかもしれない」という言葉は、悲しく響きます。余りに広まってしまった過剰な成功に、作者も思うところがあるのかもしれません。 主人公は日常の中へと帰り、将来の展望をわずかに語ります。どこかで別のレビューの方が書いていましたが、この作品はこれまでの主題の総まとめ、あるいは再確認のようなもののようです。それが正しければ、この後の作品が、非常に重要なものになるのではないでしょうか。 願わくば、何年でも、あるいは何十年かかっても、「邪悪な父」について、決定的な作品を見せてくれれば、と思います。 | ||||
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今回、村上春樹の作品をはじめて読みました。私は普通に面白かったです。賛否両論いろいろありますが、小説って基本娯楽なのでこんなものではないでしょうか?いがいと読みやすかったし、すぐに物語にひきこまれました。他の作品も読んでみたいと思いました。 | ||||
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もはや、惰性?とまではいかないにしても、出ると予約してしまう、村上春樹作品('∇^d) 私は、別にハルキストでもないけれど、今回の上下2冊は、久々にあっという間に読了。とても面白かったというのが正直な感想です。 私自身、絵画に関係していることもあってか、主人公への感情移入がスムースにでき、村上ワールドとうまくシンクロできたと言ったら大げさかもしれないが、様々なキャラクターを持つ登場人物や、奇想天外な(文字通りワンダーランド!)ストーリー展開に、時間のたつのを忘れて読みふけってしまいました。 久々にこんなすがすがしい感動を与えてくれるやっぱり村上春樹はすごいわ! | ||||
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引きこまれました。意味ありげなんだけれどハッキリと分かることが出来ず、本を閉じ、うーん、と考え、何か分かりたくなって本を開く。読んで考え間を置いてまた読んで、考え……これをしばらく繰り返しそうです。謎。謎がいっぱい。ストーリーが謎めいている! | ||||
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はじめて村上春樹作品を読みました。以外にも読みやすくすらすらと物語が展開します。 この作品以外も読んでたくなりました。 | ||||
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イデアからメタファーへと展開するストーリーは意外でした。主人公が比喩する人生感、家族愛を考えさせられる作品です。 | ||||
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アマゾンレビューだと賛否両論だが、かなり赤裸々な初老を迎えた文豪の傑作告白本。 初期作品から最新作に至るまでのイメージ、メタファー、文体をごった煮にして総動員し、いかに自分が小説家として作品を作り続けてきたか、その創作の秘密をまっ正直に語っている。 中後期の村上作品を特徴づける場と登場人物双方を組み立てながらRPGのように物語を練り上げる手法についても、半具象画をモチーフにして明かしている感じ。そして30代後半の主人公は、暴力性が現れる「ねじまき鳥」完成前の作家の分身かもしれない。 本人が求めているにせよ求めていないにせよ、大きな社会的成功、名声を得た作者の叫び声を代弁するような上巻終わりの引用が白眉。(矮小化すれば、主人公の島耕作化=日本のフィクションが誇る光源氏と並ぶドンファンの一人、あるいは中野の描写の南青山化に対する弁明とも) 装丁もすばらしくて「カーサブルータス」の高橋千裕さんインタビューをあわせて読むと吉。 | ||||
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村上春樹。 明晰でとても頭のいい作家だとつくづく思う。 出だしへん、いつもの村上節というか比喩表現に嫌味を感じなくもないがうまい!比喩表現に脱帽でもある。 とてもワクワクする大人なファンタジーな感じでガキっぽくない。 素晴らしい作品なだけに、 あらさがしの感想が残る。 例えば、主人公と免色との会話が同一人物のような違和感を感じたことや、小説とはいえ、飲酒運転して家に帰る免色に違和感あり。 どこの町だったか忘れたが・・・という描写は以前、町名を書いたときの批判からのある意味、仕返し的なものを感じた。 持ち主の許可を取っているとはいえ、第三者、とくに免色がだんだん厚かましい人物像にはいらついた。 しかしこれらは作品の批判ではなく、自分も村上ワールドに入って、その世界でそう感じるという感想であり、この作品を否定はしない。 哲学もいろいろストーリーに入っており、なかには理解できない人もいるかも?なんておもった。 いろいろ音楽や語彙など動物の名前もそうだけど教養が身につく内容でもある。 これだけ話題の人が、まったくハイレベルの領域をさらに一歩進んだ作品をつくるあたり、普通の作家ではないと思う! | ||||
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賛否うずまく新刊だが、レビューは難しい。 ネタバレになるが、冒頭最初のページのカオナシの登壇に惹きこまれて、つい購入してしまったが、結局出てこないじゃんカオナシ! 第三部続編あるかのような終わり方だし、アリス的地底訪問は、かってのようなワクワク感がなく消化試合をおこなうようなマンネリ描写に、作家本人もやれやれ・・、と書きながら、もう飽きたとつぶやいてる空気が伝わってくるほどw 逆にいえば、冒頭のフェリーニを思わせる映画技法的設定は、お見事という他はない。「1q84」でみせたジョンアービング的な文学史に残るリトルピープルの「世界を編む」描写もすごかったが、そういうサリンジャーのようなセンスは失われていない。 とある少女を軍事双眼鏡でのぞき見をするために、山頂の豪邸を購入する白髪長身のメンシキというストイックな魅力的富裕キャラで、維持される物語。現実といつもの空想的ハルキワールドの接合が、昔と比べ、妙に生々しく書かれた分、違和感どころか、2次創作作家の模写をみせられたような落胆を感じた。(作家がかっての自分を飽きながらなぞる感じ) 団長のジブリ的な設定はいいとして、肝心の老画家のウイーン留学時代にあった反ナチ・テロ計画事件の発覚と逮捕拷問という「物語の重力」部分を、いつものように「あえて描写しなかった」ことで、作品全体が本来あるべき設計図の奥行きを喪失して、いびつにゆがみ、彼の作品に何度も出てくる「井戸の底トラウマ」描写のみが浮上して、作者の都合の良いように「物語が破たん」しないようなぎりぎりのところで、無理にねじ込まれた感がある。 ただし、そこは同じ、閉所恐怖症的井戸底がでてくる昔の「ねじまき鳥」「ハードボイルドワンダーランド」でも同様なので技法に進化がないだけなのだが、なんだろう、妙な喪失感に、とっちらかした感が残る。 「核心の重力部分の省略」は編集側の意図(指示?)なのか、作家のスタンス(手抜き?)なのかわからないが、埴谷雄高『死霊』世代へのアンチテーゼで40年前に颯爽とデビューしてきた、60代後半の春樹自身の作家としてのマンネリ、限界を示しているのかもしれない。 もちろん、春樹のヘタレ読者は「重力部分」それを読みたいわけではないのだが(笑) なんというか、ナイジェル・ケネディのような現代的なクラシック奏者ではなく、半ズボンをはいた老化したラッパーの、若者時代には通用した「脱コード・差異化」という古い手法を繰り返し聴かされた、お付き合い感かなぁ。1980年当時流行した記号論や消費論のボードリヤールとともに、春樹の時代を満喫した世代ならわかってもらえるかなぁw(いとうせいこうが「想像ラジオ」で芥川賞を取り逃したような無念さもあるが) 抵抗したかっての権威はそこには不在で、自身がいまや世界の中心にたつのだが、その重力を最初から拒否してきたせいで、ひとかどのメッセージもだせないという居心地の悪さ・・・(我ながらヒドイ感想ですみません!もちろん、ファンならば読む価値はあるし、彼が天才的作家であることに変わりはないですよ。時間があれば二次創作wしたいくらいの内容です) | ||||
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少し安く買えました。新品です。満足しています。ポイントも付くので利用しました。 | ||||
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残念、というレビューが多すぎの気がします。 村上ファンとして言わせてもらうと、ちゃんと面白いじゃないか。という気持ちです。 話題の本を読んでも、こんなに面白い小説は他に無いのですが。 人間の無意識の普遍性をここまで深く、物語にして世に出せる作家は他にいない、作家も年をとる 昔の作品との比較をしてもしょうがない。 おもしろい作品は面白いと素直に認めたいものです。 ジェイルービンの村上のエッセイなど読んでから読むとまた違う感想も出るのでは無いかと思います。 | ||||
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画家である主人公が白紙のキャンバスに絵を描く時の描写があるが、あれはまさに白い原稿に向かう小説家村上春樹本人の心の動きそのものなのだろう。なかなか興味深い。そういう意味では作品全体がメタファー。 | ||||
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