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怪談徒然草
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怪談徒然草の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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非常に読み応えのある「本物」の怪談。 対談形式でさらっと読みやすい反面、内容はかなりディープであり 実話であるだけに、重みがすごい。 怖さの次元が違うという感じです。 ホラー小説には慣れているほうですが、それでもこれは怖い。 読んだ後に、思わず電気をつけたまま就寝したほど。 電気を消すのが怖くなるほど、こちらは真に迫った恐怖があります。 下手なホラー小説など比較にならないほど怖いので とにかく怖い本が読みたい、怖い話が知りたいという人にはピッタリ。 一読の価値ありです。 | ||||
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「怪談の神髄は語りにあり」を主題として、徒然なる儘に対談するという企画であるが、何度も録音を妨害され、一夜終える度に何らかの怪異に見舞われ…と相当にハードな内容となっている。その中の幾つかを挙げて書評してみる。 「あの橋を渡って」では旅先での月の夜、著者にしか見えない幻想的な美しい山に死出の誘いをうける体験。幻惑から逃れようとすると、怪しい霧が湧き出て、跡を追ってくるのが恐ろしい…現実にその山は沢山の行方不明者を出していた…。 「震災記念堂」は、著者が忌避するのにも拘わらず、どうしても其処に縁を持たされてしまう場所であり…。執念深く絡み付いて来るものは、果たして個なのか集団なのか。奇縁というには気味の悪い話。 「古墳の霊」は、念に於いて古墳の中に侵入した著者に対して、陵墓を守護する朱面の防人が登場して攻撃を仕掛けて来るが、力が薄れてしまっていて無力になってしまっている事に、「あぁ、私を防ぐ力も無いのか」と慨嘆するのが面白い。古墳時代からの歳月か、徐々に崩壊していく陵墓の結界の効力が薄れたのが理由なのかはわからないが、なかなか霊相手には抱かない感想ではないだろうか。 「絶世の美女の正体」は、女性ですら見惚れる程の美女は、交際相手が全て死亡する因縁を背負っており、祈?師が見るところ、お稲荷さんの嫁になる運命であるという。翌日著者がそのお稲荷さんを訪れ、不思議な猫に導かれて御神体の磐座に行き着くのであるが、著者が何の因果か、夫婦になる両者に旅先で偶然引き合わされるのが不思議である。 とまあ、此処迄は著者の体験したり、見聞きした怪異である。他にも沢山の、充分に特異な経験で埋め尽くされてるが(水脈を変えたが為に3ヶ月で氏子と神主が全滅し、神社が荒廃していく話なども、描写と解説が秀逸)、掉尾を飾る「三角屋敷を巡る話 完全封印版」は、生命に関わる非常に危険な、そして異常な体験である。 都内に確かに存在する、明確な呪術的意志と目的を以て建設された三角形の建物。其処に著者の友人が住んでいた事から因縁をもってしまうのだが、段々と調べるにつれ、其処は邪悪な結界を形成し、何かを実験する施設である事が解って来る。その実験対象はその中に住む住人だった…。余りにも不吉な符号を繋ぎあわせていくと、それは伝説的な道教系の呪詛蠱毒『金蚕蠱』ではないかと著者は推測するが…相手も相当な術者で、此方に執拗な警告を仕掛けて来る。結局は何とか魔手を逃れる事は出来たが、今に到るまで危険な追跡を受けているという。 全編流石、と思わせる優れた文章表現である。各話、各場面に於いて様々に見舞われる怪異や、夢の中の光景、顕在化した霊体や見えざる物の怪の感覚的表現など、圧倒的大多数の、世の中の「見えざる」側にいる読者にさえも十分に怪異のヴィジョンを体感させてくれる。更に圧巻なのは、著者の風水や呪術や上古の神々への造詣の深さである。この知識こそが、著者を怪異に誘い、怪異の深淵に引き摺りこまれない様に身を守ってきた力なのではないだろうか。 昨今、実話怪談ブームと呼ばれている中で圧倒的に多いのは、素人による体験談の体裁を取る物であるが、「語り」の妙味を味わえるものは極く僅かである様に思う。本書の「三角屋敷」の様に、著者が生命の危険ぎりぎりの体験でありながら、我々読者に筋道立って明瞭に経緯を再構築させる辺りは、賞賛すべき筆致(この場合は覚悟や胆力か?)である。それに生な臨場感を添えるのが、いつも相手の言いなりで収まらない、著者の鼻っ柱の強さで、本人はお行儀が悪いと反省している様だが、不条理な霊体には断固とした対決姿勢を毅然としてとる、小気味の良い江戸っ子ぶりには好感を覚える。 著者には気楽に言うんじゃないよ、と嫌がられるだろうが、是非とも生命に関わらない時期に到ったら、三角屋敷について、語られなかった詳細、そしてその結末を上梓して頂きたいと思うものである。 追記:上記の文章は三度編集している。最初は『レビュー内容をプレビューする』をクリックした途端文字化けし、その上、元の決定稿を消去されてしまった。幸い推敲段階のバックアップがあったので大きなダメージには至らなかったが、二度目もやはり文字化けした。そこで三度目はクリックする前に周囲を除霊してから行ったら、どうやらうまくいったようである。長くAmazonに実話怪談の書評を投稿してきたが、こんなことは初めてである…やはり不吉な内容を含んでいるのか…。 | ||||
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作り物じゃないナチュラルな怖い話が好きな人にお勧め。 よくある人を驚かすための派手な描写や演出は無く、ハリウッド映画を見る感覚の怖い話じゃありません。 目に見えて怖いスプラッタ的な派手な絵ではなく、目に見えないものが確実に存在していると言うことを霊感が無い人にもわからせる話が多く、 オカルト(魔術、呪術)の世界に造詣がある人、また霊感がなくとも身近に霊的な体験したことがある人が読むと最凶に恐ろしいと感じるでしょ う。 そういったオカルト世界の法則がこの本のいたるところにナチュラルに出てきていて、霊的体験をした人ほど共感ができるから。 周囲の何人かにこの本を貸して感想を聞いたところ、普段怖い話が嫌いで、そんなの気持ち悪い、知らない!って感覚の人ほど 別に怖くない、そんな世界もあるのねふ〜ん、といった感想が出てきます。 | ||||
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加門先生のエッセイが好きなので、体験談ということで購入しました。 加門先生の体験談メインで進みますが、ひとりでこれだけの霊体験してるのかと思うと、金縛りひとつ遭ったことが無い私には、もうそれだけで驚愕です。 どの話が特に面白かったか……というのはなくて、満遍なく面白かったです。 すぐ隣に加門先生がいて、まるで私に話してくれているような臨場感を感じました。文章なんですけど。 上手いですね。 中でも特にひとつ…というなら、「三角屋敷を巡る話」が興味深かったです。 「小説」なら、上手く出来てるなぁと感心してしまうところです。 「九人の氏子と神主」の話も、「そこはどこ?」とついつい探したくなってしまいます。 加門先生のホラーエッセイ、いつも期待を裏切らず、買って損は無いです。 | ||||
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企画・編集は三津田信三氏 加門氏が自ら体験した怪談を語る 「死者の霊」「生霊」「守護霊」「獣の霊」「死神」「神霊」等等 様々な体験をされています。 「三角屋敷を巡る話」は伝奇小説顔負けの凄さだ!!! 霧島ケイ氏が体験し、加門氏も関わっている話で、「蟲毒」を仕掛けられてしまった様子が語られます。 小野不由美氏の「悪霊」シリーズでも「蟲毒」の話があったが、それに匹敵する。 否、実話だけにそれ以上か! | ||||
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オカルトを信じてる人はこの体験談は全肯定(加門先生凄い霊感!!なんて多彩な経験!!なのにユーモアも失わない、素敵!!)、 信じてない人は全否定でしょうね(なんか一冊丸々オレ話。幽霊が見えるなんて言い出すのは必ずクラスでも目立たない女、なんて説思い出した…)。 ただもう一つ、 「作者に嘘を付く気は無くても結果的に嘘になっている」という解釈も出来ます。 (「幻覚?」「見間違い?」「勘違い?」「友達が話を合わせてないか?」) とりあえず三通りの読み方が出来るこの本はお勧め。 面白い事に間違いはありません。 | ||||
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作者の実体験に基づく、怪談集ということで、リアリティがあり、怖く楽しく読めました。 怪談の種類にもバラエティーがあって、飽きることがありません。 だだ、作者が神道?や宗教?などオカルトに関する造詣が深く、こうした現象に対して確固としたポリシーを持っているため、やや解説的なパートや、自分のポリシーにもとづいて怪異を論ずる所が多くみられます。なので、『新耳袋』のようなシンプルな怪談集をもとめる方、少し読み進めて作者と考えが合わない方は読むのが苦しいかも・・。 かく言う私も、途中で作者の持論についていけず、少し読むのがしんどくなりました(笑) 少し厳しくなってしまいましたが、全体的なクォリティは高く、収録されている話は本当に怖い!ので、読む価値はあるとおもいます。 | ||||
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加門さんの小説は読んだことがありませんが、不思議な経験をされているということは別の本などから知っていました。 私は怪談、オカルトは好きなほうですが、結構怖がりなので、あまり後味の良くない怖い話は嫌いですが、この本の内容は怖いけれど、加門さんの表現と明るい考え方の文章に引き込まれ、どんどん読んでしまいました。 怖いですが面白いです。 数時間で一気に読んでしまいましたが、特に家鳴りなどもなく安心しました。 怪談ではありますが、加門さんはいろいろな勉強をされてる方だなと思いました。 私も古典や民俗学など勉強してみたいと思わせる本でもありました。 お薦めです。 | ||||
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実話怪談系のネタが好きな人には悪くないと思います。よくもまぁ、色々と事件に出くわすもんだと感心させられます。主観としては「コワイ」というより「興味深い」と感じさせる内容でした。 | ||||
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僕もこれを読んでから1か月くらい、家鳴りがひどくて毎日おびえてました。 あと、「ヨモツヘグイ」の話を読んでいる最中、タンスの上の小物が 勝手に落ちてきて、正直全く霊感のなかった僕もガクガクブルブルでした。 あれから、半年、今は平穏な毎日です。 | ||||
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記述自体は,淡々とした対談形式で進んでいき,加門さんの話しぶりもそれ自体は日常会話のようなあっさりとした雰囲気。それでありながら,いや,そうであるからこそ,対話の内容がたとえようもなく怖いと感じました。 いわゆる実話,体験談と称した怪談本は,一部の例外を除いては文体や話法で読者を怖がらせようとする意図だけが見え見えで内容自体はどこかで聞いたことのある作り話ばかりですが,それらとは明らかに一線を画す存在です。怪談文庫本は読み終えたそばから捨てていましたが,この作品の怖さを知ってしまうと捨てられません。捨てるのが惜しいのはもちろん,下手に捨てたらどんなことが起きるか・・・ | ||||
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怖い。 一番怖いのはやっぱり「よもつへぐい」とあの、三角の… 呪の実験の為に作る建築、というのはどうかわかりませんが、人間の心理や平衡感覚を 確かめるため?の実験建築、というのは確かにあるらしい。 だからこれも、もしかしたらただの実験建築で、その周りで起きちゃった怪奇、と思えなくもないし、 理由はなんにせよ、人為的なものなのでやっぱり怖い。 怖いんだけど、とても面白かったです。 なんか引き付けられるというか、面白い。 | ||||
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霊感なんて全く無い私にとっては、え〜これが本当に全部実話なの??とビックリするような話ばかりです。 それにしても、こういうことを見たり、体験したりという加門さんの人生って、かなりしんどそう・・・。 「文藝百物語」で読んだ「三角屋敷の話」の完全版?が載っていて、本当にそんなことする人がいるのかと 背筋が寒くなります。 よせばいいのに深夜にお風呂の中で読んでたら、バシバシと家鳴りがすごくて、かなりビビリました。 同じような経験(家鳴り)をしたと言っている人も他に何人かいて、ちょっと怖いです。 これから読まれる人は、気をつけてください。 | ||||
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こういったホラー物は暇つぶしに丁度いいのでよく読みますが、久々に本当に恐ろしい内容であると思いました。この本の作者はよくもまあこんなに色々な体験をしているなあと感じる反面、こんな体験する奴なんかいねーよと疑ったりもしています。特に三角屋敷に関しては漫画じゃあないんだからそんな暇なことする奴なんかいないだろうというのが正直な感想ですが、夜中に読んでいましたのでトイレに行くのが怖かったです。普通のホラー小説を読むよりもこういった実体験?を取り扱ったものの方が数段怖いと思います。読んでも損はないと思いますよ。 | ||||
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「超怖シリーズ」とは毛色の違う、実話ヤバイ系怪談集。 特にラストの「三角屋敷」がハンパじゃなく怖い。というか、ヤバイ。 蟲毒の実験のために呪術的に立てられた物件の入居者とその友人の体験談なんだけど、道教の呪いのために大金を掛けて建物を立てるなんて、個人でできることじゃねーよと気づいたら、これまた怖くなった。 | ||||
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強烈なキャラで有名なご存知霊感作家の加門先生。 地道なフィールドワークで得た精緻な情報から明快な 論理を構築していくお姿は魔法陣シリーズで拝見できます。 彼女の小説は登場人物が異常に寡黙か度を越えて ヒステリックで読んでいてかなり疲れますが (わたしだけ?)このエッセイは文句なく面白い! 霊って何なの? というあなたも 霊ってアレだよね というあなたも 満足間違いなし。 何せすべてが実体験。 | ||||
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筆者と編集者の方の対談集です。筆者が幼い頃から経験してきたこと、みたもの、聞いた話、友人の話などが語られています。霊、幽霊が出てくる話、呪い系の話、怪奇現象などです。 こわいです。実例だけあって、本当にこわいです。なにげない語り口、実例だけあって曖昧なところがあったり、奇妙な夢であったり、がこわさを倍増させます。小説より、ずっとこわいです。 また、筆者や筆者の友人の霊能力者など、本当にこんな人がいるんだ!とびっくりしました。(ほんと、こわかった) | ||||
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淡々と日常的に遭遇する奇怪な現象を語られるのは、いかにも怖がらせてやる!という意図的な話よりよっぽど怖い。 私は幽霊、奇怪なものを見たことは数回しかないが、この本を読んだ昨夜、(あまりの怖さにテレビをつけたまま読んだ)テレビの音声にかぶって数人の女の人の声が聞こえました。 気のせいだろうか、気のせいだと思いたい! | ||||
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何といっても白眉は「三角屋敷の怪」ですよね。 世の中悪いやつらがいるもので。 ここまでオカルトに精通していて悪意もたっぷりってのが 怖いです。こんな連中相手によく防戦したと思います。 ご無事で何より。 霊能者にありがちな力みがないし、こけおどし感がなく 面白く読むことができます。 この人と岡野玲子さんとの対談集を読みたいです。 | ||||
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インタビュー形式で進められていく恐怖の世界。 本人も懐疑的であったり、他人からの相談にものるが見えても祓えな いからと逃げ腰になる加門さんが面白い。 が! 心霊体験豊富な彼女も及び腰になる話とは? 話を聞き出す方も実にウマイ。こちらが気になる事を余さず聞く。 何回読んでも楽しめます。 | ||||
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