長いお別れ
評判
長いお別れの評価:
4.34/5点 レビュー 290件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全446件 181〜200 10/23ページ
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長いお別れの評価:
4.34/5点 レビュー 290件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
言うまでもないレイモンド・チャンドラー原作のハードボイルドミステリ小説の映画化されたものである。
評者は、かってこの映画を観た記憶がないので、つい引き込まれて観てしまった。
1973年製作のこの映画の監督は、ロバート・アルトマン、主演エリオット・グールド。
この映画のファーストシーンで主人公フィリップ・マーロウが夜中に飼い猫に起こされ食い物をねだられたのだが、運悪くキャット・フード缶が切れていたので仕方なくスーパーへ買いに行くのだが、いつものものが品切れでなかった。
マーロウは、やむなく他のメーカーのものを買って帰り飼い猫がいつも食べているキャット・フードの空き缶に、新しく買ってきたものを詰め込んで猫に与えたが食べるわけがない(このシーンが愉快であった)。
この映画はこんなシーンで始まったのだが、『長いお別れ』は、大昔になるが二度ほど読んだはずだが、冒頭にこんな場面はなかった記憶であり、頼んでいる本もまだ入手できないから、本棚や押入れを探して本書を見つけたので読むことにした。
奥付には昭和51年(1976年)となっていたが、評者は今回で三度目に読むことになったと記憶している。
やはり冒頭に映画のようなことは書かれていなかったので、映画だけの脚色だったようである。
が、映画のファーストシーンが面白かったから本書を再読することになったのであるから文句は言えない。
何十年も前に読んだ『長いお別れ』を再読することになり、あらためてチャンドラーの卓抜した才能を堪能させてもらうことになったのである。
本書の時代背景が第二次大戦後まもなくの1950年代だからといっても、決して古臭く感じることがないのは、やはりチャンドラーが人間や社会の出来事を普遍的に観察する(少々シニカルではあるが・・・)才能を持っていた作家だったからだろうと想像することができる。
原書の英語文章の流れの良さは知らないが、清水俊二氏の訳を読んでいても原書が名文で書かれているだろうと想像することができる。(最近翻訳本を出した村上春樹氏のものを読んではいないのだが・・・)
評者は、ここでストーリーのことについての感想は書かないが、あとがきで本書を訳した清水俊二氏が、やはり映画の冒頭シーンのキャット・フードについて詳しく解説していたので興味深く面白く読んでしまった。
『三つ数えろ』のハンフリー・ボガード、『かわいい女』のジェームス・ガードナー、『ロング・グットバイ』のエリオット・グールド、 『さらば愛しき女よ』のロバート・ミッチャム、などがフィリップ・マーロウを演じて映画出演しているが、訳者の清水俊一氏は、フィリップ・マーロウを演じた俳優で、あえて選んだとしたら、『ロング・グットバイ』のエリオット・グールドだろう、と本書解説で語っていた。
評者は、この『ロング・グットバイ』だけは観ていなかったのでTVで幸運にも今回観ることができたが、エリオット・グールドはなかなか良かった。
チャンドラー自身は、このフィリップ・マーロウ役には、ケーリー・グランドがいいと思っていたそうであるが、残念ながら実現することはなかったのである。
歴代探偵小説ベストテンに本書『長いお別れ』が、ほとんど毎回入ることが当然だろうと思いながら、楽しく本書を何十年ぶりに読み読み終えたのです。