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藻屑蟹



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【この小説が収録されている参考書籍】
藻屑蟹 (徳間文庫)

藻屑蟹の評価: 4.49/5点 レビュー 53件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.49pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全47件 21~40 2/3ページ
No.27:
(5pt)

激レアさんで作者が登場

【テレビの激レアさんで作者が出演されてました】
ずっとホームレス生活をされてた方で、なんと路上生活中に頭のなかに文章を構築して早朝サービスの安いパックのネカフェで書き上げたそうです。

そこで飲食も朝食も取っていたそうです。
そういった意味でも非常に読み応えのある1冊。
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No.26:
(4pt)

フィクションと割り切れない

原発事故後の除染作業にまつわる日本的ハードボイルドな作品。

現地に流れて込んだ多額の補償金ゆえに分断が加速していく住民たち、その中で除染作業に従事するわけありな人々のリアルは、想像すらしたことがなかっただけに衝撃が大きい。

事故の被害者の焼身自殺を幇助したことから、それを隠蔽しようとする権力に取り込まれてしまう主人公。大金を目の前にぶら下げられ、不信感にとらわれながらも唯唯諾諾と流されていく。ここもまたリアル。

あるキャバ嬢との出会いから、今を断ち切る決意をする…と続く。

読み進めながら、震災の爪痕の大きさに震撼してしまった。タブーに踏み込んでいる感が強く、フィクションと割り切れない。特に住民の分断の背景にある陰謀(?)には憤りを覚える。

ぶちっと切れるラストが鮮烈である。
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No.25:
(5pt)

これがデビュー作とは

この年まで、よく埋もれていたなと思えるほどの「筆力」の持ち主です。
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No.24:
(5pt)

よくかけているエンターテイメント

福島原発事故とその除染作業、莫大な金が動くその利権に絡む人々を描いた小説。
大藪春彦新人賞を受賞しただけあって、なかなかのハードボイルド風。
もちろんフィクションだが読ませるエンターテイメントに仕上がっている。
小説としてよくかけているとおもう。
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No.23:
(4pt)

プロレタリア文学の傑作

プロレタリア文学、というと古臭いようですが、現代でもそういうジャンルで新鮮な傑作が生まれ得るということを証明している小説です。
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No.22:
(5pt)

いま、ここ、除染現場に、ハードボイルドのリアルがある。

よりによって震災の日に読んでしまった、原発除染モノのハードボイルドの「怪作!」=第1回大藪春彦新人賞受賞作。
62歳住所不定無職の新人のデビュー作なのに、最後の一行で、不覚にも泣いてしまった。どうやら東北大学の学生さんみたいだし。

バブルの時代なら、新宿の外人マフィヤ相手に「サメ」と呼ばれるダーティハリーみたいな刑事でも、ハードボイルド感。出せたけど。
今の、
「非合法最前線」感を出せる現場は、確かに、永遠に続く「廃炉除染」の孫下請け、五次下請け、十次下請けの現場かも知れない・・・
震災後の復興最盛期には、外来にも、「あちこちの現場廻ってるんで・・・」という新患さんが時々薬をもらいに来ることもあったりもしました。
凄く種々いろんな方々が東北の現場には集合していたことは間違いありません。

「フクシマ50」は、確かに英雄だけど、若者が、勢いだけで志願して突っ込んでいった向きもたぶん、あるはずで、それを利用して東電が一気に復興費用を全力でその英雄に注ぎ込んで、ダメにしちゃう側面は、日本では、ホントにいかにも「あるある」で。
例えにしてしまうのは申し訳ないし、テキサスの能勢先生ならたぶん、火を噴いて怒るだろうけど、第2次大戦の特攻隊員も、間違いなく英雄なんだけど、それを、軍部が悪用して、軍神にしちゃった時代と同じ。

勢いだけで飛び込んだのに、英雄に祭り上げられて、ドンドン東電に金を注ぎ込まれてダメになっていく友人。
それを見守りながら巻き込まれていく主人公。
家族友人周縁事、地獄に引き釣り込まれていくヒロイン。

作家本人の除染現場経験も入っているキャラクター構成なんでしょうけど
これを、ハードボイルド。と、呼ばずして、なんと呼ぶ。

いや~正直、大藪春彦って、昔、読んでバカみたいだと思ってたんですが
カドカワが撮ると単なるオシャレ映画みたいだけど
あれ、
ホントは満州引き上げ組の、地獄を這いずる物語。
その中のコンプレックスの塊が、「暴力」に昇華しているんですね。

廃炉現場に生々しい「暴力」は、ほとんど、ないでしょうけど、この62歳無職の新人作家は、単なる感想として、大藪春彦なんてとっくに超えたハードボイルド振りだと感じます。

1章目だけが、新人賞の対象なんだけど、新人賞の下手くその作家なんて、続き満足に書けない方がふつうでしょうに。
2章目以降の方が、凄い。
とくに最後の一行は泣いてしまう。
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No.21:
(5pt)

すげえ作家さん居ます

終盤に登場するマキの描き方がリアル極まる
まるで実在する人物かのよう

あの手の女は一緒に墜ちるだけで救えない
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No.20:
(4pt)

読む価値あり

ハードボイルドではありませんが、中身のある良い小説でした。
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No.19:
(5pt)

タブーの中を覗いてる感じが良い

賠償金や除染費用ってとてつもなく食い物にされてるんですね。
この本を機に調べる事が出来ました。

復興して欲しくない地元を見限った被災者と復興を本当に望む地元民が居るんですね。
そして値上がりした電気料金は賠償金と除染費用でジャブジャブ流れていて、我々傍観者はそれを直視しようとしない。

このところ日本すごい!って話ばっかりで日本ってこういう国だった事を忘れてました。

この作品はそうした状況を下地に人間の生々しい様を描いています。
それを覗き見しているようでドキドキします。
エロ設定は安っぽくて要らないと思いましたが、作者の見聞きした範囲でそういう事もあったのなら仕方ないですね。
その癖ラストは綺麗にしようと弄った様に見えます。
最後まで泥沼を掘り進んで行って欲しかったという未消化感はあります。
私なら泥沼の最後まで掘り進みます。

なんとか賞を貰う程のことはないライトなテイストですが病院の待ち時間とかに見るなら良い読み物だと思います。
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No.18:
(4pt)

ネタバレ注意

興味深い内容で面白かった。
受賞作とのこと初期の作品なのだろうか、文章が秀でて上手いというわけではないが、それを補ってあまりある内容だった。
朝礼の光景など実体験に基づくものなのだろうか。
パワハラなんてものじゃないし、録音して出すとこに出したらそっちの方が大問題になりそうだ。

一点よくわからなかったのは、陰謀だと思われていた親友の死及び警察への介入は見せかけだったとのことだったが、おやじさんの死の隠蔽に関しては触れられていないように思った。新聞、警察への圧力はあったのではないだろうか?
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No.17:
(4pt)

熱いね

フィクションと思えない物語性があって、主人公の心の痛みに身につまされます。 

作家さんの人生に興味を持ちました。
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No.16:
(4pt)

読後感は清々しい。

赤松氏のデビュー作。先に読んだ「下級国民A」に比べて、文章がしっかりしていた。筋立てもまあまあ。主人公は除染作業に従事する。あることから毎月大金を得る境遇となるが、その原発絡みのからくりに疑問を感じ、その境遇を捨て、津波で家族を失い、精神的に傷ついた女性と二人で静かに生きる道を選ぶ。「らんちう」「鯖」ほどではないが、壊れた人が出てくる。しかし、主人公は壊れずまっとうに生きていく。そのため読後感は清々しい。
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No.15:
(5pt)

面白かった!!

作者の筆力に参りました。
これからも彼の作品を読んでいきます。
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No.14:
(5pt)

読みやすい

初めての作家さんでしたが面白くてあっという間に読み終えることができました。
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No.13:
(5pt)

新進気鋭の遅れてきた天才

記念すべき第一回大藪春彦新人賞を受賞した作品なのですが!!
3日で書いた作品らしく本を書くために62年生きてネタを貯蓄してきたのかと思われる圧倒的筆力。
色濃く描いた被災地での人間の厭らしさは現地での経験者ならではです。
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No.12:
(5pt)

面白いです。

福嶋の原発保証金は、そのような意図があったのか。読んでいてとても考えらせられます。
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No.11:
(5pt)

おもしろかった

たまたま作者のインタビューをNHKラジオで聴きすぐに購入しました現場に携わった事がある人間としては
現場のリアルさがすごく伝わってきました。
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No.10:
(5pt)

日本人は全員読んだらいい

はじめから終わりまで一気に読みました。原発行政の実態や、福島の避難区域をめぐる描写は、ほぼ事実に近いのだろう。人間の本性、善と悪といった面が生々しく、良い意味で要注意作家。稀有な書き手だと思いました。
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No.9:
(5pt)

この作品はまちがいなく、ロックの真髄!だった

忌野清志郎をして「サマータイムブルース」をシャウトさせたように、赤松利市をして筆を執らせたなにかがあったのだろう。すばらしい作品だった。忖度も、空気を読むことも、世のタブーも、放送禁止も、、、カンケーねえぜ、そんなこと!これを見ちゃ、叫ばずにはいられないだろ!そんな作品、これはロックそのものだった。
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No.8:
(4pt)

現実に近いような…

東日本大震災に苛まれた福島県。その復興に期待をかけているが、裏側には公には伝えられていない悲しい現実があるというのが現実のところだと思う。将来に希望が持てず、しかし、故郷のために何とかしたいと願う人は少なからずいるはずであり、それを金で操る影の組織というのも必要悪としか言いようがない。何十年かかるかわからないが、もしくは半永久的に手付かずのまま放置されるのかもしれないが、将来に希望をもって生きてほしいと願う。
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